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(V59) 『45歳定年制』? 進む、人材の新陳代謝-1 (2021.9.10) by 高原雄樹 より抜粋加筆しました。

⑴ キーワード「アジャイル」


①オイシックス・ラ・大地の高島宏平社長の発言。

「先の見通せない時代には、
いかに社会をアジャイル化するかだと思う」


 高島氏いわく、先の見通せない社会で、
しっかり考え抜いてから実行するというのは難しい。

だから「まずやってみて」というアジャイルが向いているという。


以下の考え方なので「失敗を許容する文化」が必要。
「たくさん失敗して、方向転換して、正しい方向に」



②森トラストの伊達美和子社長は、以下の見解を示した。 


Ⓐコロナ禍での行動制限の緩和がワクチンを接種した順にとなってしまうと不公平が生じる、
などといった議論について、「アジャイル型の対応が生きる」。


「接種のタイミングのずれ、そのあとの効果のずれもある。
その結果、緩和される順番も同時でないと、
理解していただくことが必要。

緩和のあり方も地域や事情に応じて、
アジャイル型で、やっていければいいのではないかと思う」


Ⓑ変化のスピードが激しい今は、
「検討に検討を重ねて失敗のないよう決断する」のでは、前提条件がどんどん変わってしまい、動き出しづらくなる。

「アジャイル」なやり方が社会で受け入れられることは、
挑戦しやすい社会にはなりそう。


③サントリー新浪剛史社長はこう提案した。 

日本を眠れる獅子のまま終わるわけにいかない、
そのためには成長産業への人材移動が必要。


企業の新陳代謝を高めるためには、
雇用市場は従来モデルから脱却しなくてはいけない。

その一環として定年退職の年齢を45歳に引き下げる、
個人は会社に頼らない仕組みが必要。


⑵ 「早期退職の呼びかけ」は2019年から急拡大している


①「早期退職者募集状況」(主な上場企業/ 東京商工リサーチ調べ) 

2017年   3087人
2018年   4126人
2019年  1万1351人
2020年 1万8635人
2021年  1万1215人


②多くの企業が、40代、50代のボリュームを減らし、
全体の若返りを図りたいから。


③ロッテ玉塚元一社長は以下に語った。

大企業からベンチャーに移るなど、
企業の新陳代謝や人材の流動化を促すために、企業間で連携する仕組みをつくるなどのアイデアも披露した。

50代、60代、70代で起業する人が出てこないと、社会保障も持たないとして、以下にも本気で取り組む必要がある。
「シニアの起業を後押しする仕組みづくり」


⑶ 経済同友会は、経済界の知恵や力を日本社会の未来に役立てようともがいている

以下は「変わらなきゃいけない」という、
メッセージを象徴するもの。


「アジャイル」
=失敗を許容しつつ、とにかくすばやく動こうという呼びかけ

「45歳定年制」
=すでに始まっている人材の流動化を直視し、個人も前向きに備えよという提案

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp