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(C98) 不安だらけに見える未来だからこそ、面白い(未来の労働)-1 (2019.8.26) by 古野庸一 より抜粋加筆しました。

働く個人にとって、どういう働き方がいいのか、
という観点で未来の働き方について述べます。


⑴ 80歳まで働く

平均寿命も伸びていくにともない、社会保障費が増大していくことも予想されています。
社会保障費の内訳は、年金、医療費、生活保護費などですが、高齢化にともなって増大していきます。

社会保障費は以下の予測です。
2017年は、120兆円
2025年は、140兆円
2040年は、190兆円


65歳以上の老年人口は以下。
2010年2900万人
2030年3700万人

生産年齢人口(15~64歳人口)は以下。
2010年8100万人
2030年6800万人


社会保障費を使う人は増え、支える人が減っていき、
支え手の負担が大きくなることを意味します。
ゆえに、政府は「生涯現役社会」を掲げて、
なるべく長い期間働くことを奨励しています。

高齢者の働く場所が十分にあるのかという課題はあるものの、個人としては長い期間働く覚悟が必要になってきます。

60歳あるいは65歳まで働けばいいと思っていたのが、
70歳あるいは80歳まで働かなければいけないということになるからです。


⑵ ここでは、「80歳まで働く」ということを考えたらどうでしょうかと提案します。

日本の国民年金のスタートは1961年です。
定年があって、そのあとは年金で暮らすという生活の歴史は、ここ50~60年の出来事です。


80歳ぐらいまで働くのであれば、
無理することなく働き、働くことが楽しくなるように設計し直していくことが求められていると思います。

全力で働く期間もあれば、休む期間もあるという考え方も必要になってきます。

あるいは、仕事ばかりを行うのではなく、
地域活動やボランティア活動など、そのほかの活動も充実させるという視点もあるでしょう。


長い期間働くということには、
つながりを維持するという観点もあります。

OECDの調査によると、日本人の男性は、世界でも最も孤独といわれています。
常日頃、話をする友人や仲間を持たない人の割合が他国と比べて、きわめて高くなっているためです。

仕事をすることで、一緒に働く仲間などとつながりを保つことができます。


⑶ 技術は指数関数的に進展しています

私たちは長い期間働かなければいけなくなる一方で、仕事内容は変化し、消滅することがあります。

つまり、ずっと同じ仕事を続けることは難しく、
キャリアの途中で職を変えていくことが求められます。

知識やスキルも陳腐化していくので、生涯にわたって、学ぶことが求められます。


2035年には、ひとり暮らしの人は以下。
37.2%

つながりを保つコミュニティが大事になっていきます。
会社もコミュニティの1つです。


私は「生涯現役」の考えで、働ける内は働いた方が良いと考えています。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp