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(C79) 中国移動の「一強化」する中国5G市場予測-3 (2019.8.15) by 町田和久 より抜粋加筆しました。

⑸ 中国移動(中国モバイル)が発表した5Gスマホとパッケージ

2019年6月25日、「MWC上海2019」の前夜、中国移動が「5G+計画」発表会を開催。
9月末までに40都市以上で5Gを提供開始するという今後の5G展開計画とともに、5Gの統一料金プランも公表。

中国移動の楊傑董事長(CEO)は以下を話しました。
「5Gは4G+1Gでなく、大きな革命性、価値を持ったもの、産業分野を跨ぎ、全方位、多層的な産業深度融合のインフラとなる」

同社は1万台単位での5G端末配布をする計画とともに、HuaweiのスマホMate 20 Xが中国初の5Gの「入網許可証」を取得したことも発表しました。

OPPOの5G端末も国家無線電管理委員会の認証番号を取得したということも明らかにしました。


中国移動の発表したトライアルパッケージプランには、200GBデータ、1000分通話、100通SMS、モバイルデータカードが含まれています。

スマホ端末の販売は2019年8月開始され、
2020年には1,000~2,000元の5G端末も提供可能だといいます。


⑹ 中国移動の「一強化」した市場と5G市場予測

5G展開での中国モバイル市場の概況について整理しておきたい。

中国のモバイル加入数は以下。
①2018年末時点で既に加入数は、15.4億
②4Gは、全体の76%


モバイル分野の加入数シェアは以下(2019年4月時点)。
中国移動が、59%(4Gのみでは60%)

他の2社を圧倒的に引き離しているだけでなく、
同社は固定ブロードバンド分野(FTTH)でもここ数年最も契約数を伸ばしております。

現在ではシェアでも3社のうち最大(2019年4月で42%)になるなど「一強化」が顕著になったところです。

中国移動は、地方CATV系事業者との提携や出資なども5G開始を機に目論んでおり、同社の「一強化」が当面進んでいく勢いです。


シンガポールの市場調査会社Canalysが7月3日に発表した調査結果は以下。
中華圏(中国・台湾・香港)の消費者向け5Gスマホの出荷台数は、
2023年までに世界全体の34%にのぼると予測。

中国のシェアは以下に予想されています。
2019年で、25%
2020年で、30%


各メーカーの5G展開状況は以下。
❶移動通信インフラ機器シェア(売上高別)
1位:ファーウェイ(29%) 中国
2位:エリクソン(28%) スウェーデン
3位:ノキア(24%) フィンランド
4位:ZTE(14%) 中国
5位:サムスン(3%) 韓国

①世界の基地局数の2/3が中国メーカーからの出荷
②ファーウェイ社は、SA方式とNSA方式の両対応


❷各国5G基地局数予測(2019年末時点)
1位:中国(150,000基)
2位:韓国(75,000基)
3位:米国(10,000基)

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