見出し画像

(D64) 2040年に中国が米国を抜いて世界一の経済大国へ-2 (2020.1.5) by 野口悠紀雄 より抜粋加筆しました。

⑸ 2040年に中国が米国を抜いて世界一の経済大国へ

4国間のGDPの順位を見ると以下の推移です。
2020年は、米国、中国、日本、インド
2040年は、中国、米国、インド、日本

2060年は、順位は変わりません。
中国と米国の差が開き、インドと米国の差が縮まります。

中国のGDPは以下に推移します。
2020年は米国の76.3%
2040年は、米国の1.2倍
2060年は、米国の1.3倍


⑹ 2060年は米国とインドが拮抗

インドの推移は以下です。
2020年は、米国の15.6%
2040年は、米国の44.5%
2060年は、米国の86.1%

2060年の世界では、インドと米国の経済規模が拮抗するようになると見られているのです。

中国とインドのGDPの合計は以下の推移です。
2020年は、米国の91.9%
2040年は、米国の1.7倍
2060年は、米国の2.2倍

こうして、世界経済の中心が、
欧米から中国、インドなどのアジアへと移行するでしょう。
残念ながら、日本の相対的地位は低下します。

中国のGDPは以下の推移です。
2020年は、日本のGDPの3.1倍
2040年は、日本の5.6倍
2060年は、日本の7.2倍


⑺ 経済的には、1人当たりGDPが重要です。
これは、その国の豊かさを示す指標です。

①日本の1人当たりGDPは?

日本の1人当たりGDPは以下です。
2020年は、3万9666ドル
2040年は、5万4308ドル(1.4倍)
2060年は、7万7242ドル(1.9倍)

韓国の1人当たりGDPは以下です。
2040年は、5万9338ドル(日本を追い越します)
2060年は、8万3300ドル(日本より7.8%ほど高い)

中国の1人当たりGDPは以下です。
2020年は、日本の44.8%
2040年は、日本の61.5%
2060年は、日本の63.9%

インドの1人当たりGDPは以下です。
2020年は、日本の19.0%
2040年は、34.0%
2060年は、40.0%


これによって、以下の可能性が生じます。
①高度な専門家を日本に呼べないといった問題が生じる可能性
②一般的に外国人労働者の確保の点で日本が困難な状態に直面する可能性


現在、米中の覇権戦争が起きています。
今や5GやAI、ビッグデータなどの分野において、
中国が米国を凌駕しつつあります。

そして、今から20年後の2040年までには、
世界経済で世代交代が起きます。

今後、世界の中心が欧米からアジアへ移ります。
日本の未来のポジションはどうなっていくのでしょうか。


未来の「中印時代」に向けて、
少子高齢化が進む日本民族は、
日本の強みや勝負どころを見極める必要があります。

❶品質にこだわる、もの作りの国
❷観光と食べ物の国
❸それとは異なる道

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp