(Y50) アマゾンのすごみは「小売業の破壊力」でなく「連続起業力」にある。 アマゾンが今後も事業成長を起こし続けるために作り出した、『仕組み』-1 (2021.11.25)by 谷敏行 より抜粋加筆しました。
⑴ アマゾンという会社には「小売業の破壊者」のイメージが強くある
①つまり既存の小売業をデジタルに置き換えただけ。
それを巨大な資本力によって強力に推進してきただけではないか。
すなわち規模の利益によって成長してきた企業。
そんなふうに思っている方も、少なからずいる。
②しかしアマゾンは、書籍から始まったEC事業の商品アイテムを、
単純に増やすだけでなく、数々のイノベーションを起こしている。
代表例は、2006年に開始した以下と呼ばれるクラウド事業。
「アマゾン・ウェブ・サービス (AWS)」
↓
現在、アマゾンの営業利益の約60%を稼ぎ出すまでに成長している。
⑵ アマゾン「イノベーション年表」
①仮想商店街「アマゾン・マーケットプレイス」 の出店者に対し、
在庫管理や決済、配送などのインフラを提供する 「フルフィルメント・バイ・アマゾン」
②音声認識の人工知能 「アレクサ」、電子書籍のサービスとリーダー「キンドル」など。
③アマゾンの本当の凄みとは、
組織として「連続起業」に成功していること。
いわば「超・シリアルアントレプレナー企業」であること。
⑶ アマゾンの事業成長には「仕組み」がある
①すでにアマゾンは、誰か1人の天才(すでに引退した創業者 ジェフ・ベゾスのような)がすべてに目を配り、指示できる規模ではない。
にもかかわらず、さまざまな分野で、しかも破壊的なイノベーションが
起きているとすれば、そこには再現可能な「仕組み」があるはず。
②アマゾンが今後も事業成長を起こし続けるために作り出した、
『仕組み』」であり「体系化されたメカニズム」。
その全体像(アマゾンの「イノベーション量産の方程式」)を、
最もシンプルな形式で表現すれば、下記。
③端的にいえば、アマゾンには、シリアルアントレプレナー(連続起業家)と呼ばれる人たちの以下がある。
「個人の脳内でやっていることを組織的に再現する仕組み」
これが【ベンチャー起業家の環境】で、代表的な仕組みとしては、
「PR/FAQ」というイノベーション提案フォーマットがある。
④アマゾンは、このようにして生まれた社内起業家に対し、
【大企業のスケール】を与えることで、ベンチャー起業家よりも恵まれた環境に置く。
しかし、それだけでは「イノベーション量産の方程式」は完成しない。
↓
大企業に特有の「イノベーションが起きにくくなる要因」を、
取り除くことが必要。
それが方程式に示した【大企業の落とし穴】であり、
「大企業病」といってもいいでしょう。
⑤アマゾンには「大企業病」を回避し、組織として、
連続してイノベーションを起こすために構築してきた仕組みがある。
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