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(E25) 「もっと部下と会話しろ」と言われても、話してつまらない部下とはどうすればいいですか?-1 (2020.2.18) by 横山信弘 より抜粋加筆しました。

⑴ 部下との会話は大事だが……

あるとき、以下の相談メールが届きました。
「上司なんだから、もっと部下と会話しろと言われますが、話してつまらない部下とはどうすればいいですか?」


確かに一理あるな、とも思いました。
上司とのコミュニケーション量が離職率と反比例する、とはよく言われること。

部下のやる気や、パフォーマンスを考えると、
上司は日ごろから会話をしたほうがいいです。

もちろん、仕事に必要な「用談」のみならず、他愛もない「雑談」が大事。
ちょっとした雑談を含めないと、部下とのコミュニケーション量が増えることなどありません。

無理やり「用談」を増やそうとすると過干渉になり、部下の成長を妨げる要因になるから。


したがって、以下が正しくコミュニケーション量を増やすやり方です。
①仕事に関する指示や命令、注意喚起といった「用談」は最小限に
②仕事に直接関係のない「雑談」は意識的に多く


⑵ 部下との話がつまらない?

「話してつまらない部下」とはどうすればいいのか、と悩む人もいるでしょう。

私がメールを返信し、具体的な事情を知りたいと書くと、以下のメールが返ってきました。
「3人部下がいますが、1人とは話がはずむのでいいですが、あとの2人とは話をしていてもつまらない。

自分のやりたい仕事をできなくしてまで、会話しなくちゃいけないのでしょうか」


世間一般は「部下」の味方。
企業の幹部もそう。
部下の出来が悪いと、その上司が責められます。

部下より上司のほうが努力を求められるが、
それなりに上司が努力しているのに、「努力しなさすぎる部下」の尻拭いまでさせられたら、たまったものじゃないでしょう。


自分のやりたいことがあるなら、
それをしっかりやれるようにする環境を整えることが、現在企業に求められる姿勢。
それは部下だけでなく、上司に対してもそうであるはず。


チャット全盛時代になり、
多くの時間がテキストコミュニケーションに費やされるようになりました。
そのため、対面コミュニケーションがより難しくなりました。

上司から部下に対して、「何を話せばいいか分からない」の意⾒があります。


会社で働いていると、主語が 「顧客」 か 「仕事」 になってしまいます。
「お客様はどう思っているのか」、「この仕事はどうなっているんだ」 とか。

上司と部下の関係では、実はお互いに話すことは以下の話が多い。
❶仕事
❷顧客

⼀番話しやすい話題ですが、
それだけではお互いのコミュニケーションが深くなりません。


これからの組織力形成には、
集まりとしての組織力を強化する「集いの習慣」に注力する必要があります。

⾃然と部下が主役になれる 、
部下がやる気になる「対話」が重要になります。

他愛もない「雑談」が大事になりました。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp