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(R09) イノベーションを起こす経営者を育成する「経営者コーチ」の可能性を考える ~Google幹部が受けた「コーチング」の中身とは?-1 (2021.4.8) by 小寺昇二 より抜粋加筆しました。

⑴ DXを旗印に掲げ、イノベーションによる経営改革を実行できる経営者の育成は容易ではない

以下の両方が必要になってくるため。
①会社のDNA、文化を尊重する継続性
②それを超えた革新性


シリコンバレーでもこの悩み抱えていた。

経営陣を一つのスポーツチームのように見立て、
「経営者コーチ」を経営者候補の育成と世代交代に介在させる方法を採り入れ、成果をあげた。


この方法は、日本企業が経営人材を、
経営者に育てる可能性の一つでしょう。


⑵ 経営者は実際の経営の中でしか育たない

筆者が40年以上のキャリアを通して経験した、
10社の日本企業の経営陣を内部から観察して得た考察は以下の通り。

①会社の命運は経営者(CEO)次第であること

②CEOだけは、常に土俵際の真剣勝負を、
行わなければならない厳しい孤独を背負っている。

CEO以外の取締役は、
どこかに甘えがあったり、利他よりも利己が優先したりするなどの弱さが見られること


③会社の状態、経済環境によって、
経営者に求められる資質は違うこと
(ただし、変革が求められている現在は、
戦時(=変革期)の経営者が必要)

④変革期を担う経営者は、
前任者の路線を継承する優等生ではなく、リスクを取って過去を捨て、攻めて行けるような型破りなタイプが求められること


⑤そうした経営者は、
減点主義のマラソンレースでは得られずに、これまでの日本企業のやり方とは異質な方法を取らなくては得られないであろうこと


⑶ 変革期に必要は型破りで傑出した経営者はどうやって確保、育成できるか

以下のことに尽きるように思う。
「実戦の中でしか確保、育成できない」


理由は以下がイノベーションには欠かせないため。
①実践の中でしか得られない経験
②試行錯誤というプロセス


⑷ どんな日本企業が傑出した経営者を輩出したか

以下が浮かぶ程度。

トヨタ自動車の豊田章男氏
京セラの稲盛和夫氏
ファーストリーテーリングの柳井正氏
日本電産の永守重信氏
日立製作所の川村隆氏
キヤノンの御手洗冨士夫氏
富士フイルムの古森重隆氏
ソフトバンクの孫正義氏


傑出した経営者はそうそう出てこない。

創業者でない経営幹部を傑出した、
経営者に育てる方法を、「日本株式会社」は未だ見つけられていない状態といえます。


⑸ 「GAFAM」は傑出した経営者育成のヒント

この5社の中で、
依然創業者が経営の操縦桿(かん)を握っているのは、今やこの中で最も業歴の短いフェイスブックだけ。

それ以外の4社については、既に創業者から、
世代交代しており、後継者も皆有能であると投資家からも見られる。


創業者だけではなく、
後継経営者もしっかり育っていると考えてよい。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp