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「自分はできる」と思い込むことの力

僕はたまに、友達とバスケのフリースローバトルをして遊ぶことがあるのですが、そのとき、いつも不思議に思うことがあるのです。僕は全くのバスケ初心者ですので、バスケ部出身の友達と勝負するときは、いつも完敗です。10本勝負してもほとんど入らないです。

ところが、バスケ部じゃなかった友達、かつ僕よりも運動が苦手な友達と勝負するときは、不思議なことにどんどんゴールがきまり、圧勝できるのです。

どちらもやってることは個人プレーのフリースロー。ルールや僕のスキルは何にも変わりません。違うのは「自信」の有無だけなのですが、それが毎回驚くほど結果に現れるのです。

自信と呼ぶのか、思い込みと呼ぶのか分かりませんが、人は自分自身へのある種の暗示によって、実際に身体に影響を及ぼすことができるそうです。

例えば有名な実験で、暖炉に入れた鉄の棒を被験者に見せ、そのあと目隠しをして、今度は「熱くない」鉄の棒を被験者の腕にあてると、本当に火傷してしまうという話があるそうです。
また、同様の現象で、誤って癌診断された健常者が本当に衰弱して死んでしまう話や、想像妊娠とかもその一例でしょうか。いずれも思い込みがホントに身体に影響を及ぼす、興味深い事例です。

少し話を変えると、かつてクマバチは「航空力学的に、飛べるはずのない形なのに飛べている」とされていた時代があったことをご存知でしょうか。当時、「彼らは、飛べると信じているから飛べるのだ」という話が真面目に論じられていたこともあるそうです。現代はアップデートされた科学によってその飛行法は解明されていますが、ある意味、僕のフリースローと同じでして、クマバチには共感を隠せません。

ちなみに、心理学の世界ではこういった「自信」のようなポジティブな思い込みを「自己効力感」と定義し、成果に与える影響について研究がされています。

調べると非常に多くの論文も出ているようですが、成果に与える影響や、成果の前段階の行動に与える影響など、関係性が証明されているようで。なるほど、僕のフリースローの実体験も偶然ではないようです。

みなさんも、似たような経験ありますか?

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