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エッセイ

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日々感じたことや面白かったことなどを書いていきます。 (駄)多発注意報が 常に発令されています。くだらなくても怒らないでくださいね。
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#日本語教師

エッセイ436.3週間の帰省の旅(12) Day 12 ー仕事をしました。

エッセイ436.3週間の帰省の旅(12) Day 12 ー仕事をしました。

Day 12. 2023年11月2日 木曜日

もう11月も2日。
夫の生母の家に泊まっています。

考えたら、去年の帰省は葬儀で短期間、その前は3年間コロナ禍で渡航はできなかったので、まとまった日数を使っての帰省は5年ぶりということになります。
それまでNIHONNGONO SIGOTOHA生徒数が少なかったり、名古屋で部屋を借りての対面のレッスンも多かったので、帰省の時は普通に、3週間休みます

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日本語教師日記170.君を連れて行きたい夏祭り

日本語教師日記170.君を連れて行きたい夏祭り

レッスンの始めに必ず、
「この1週間に何かありましたか?」
と聞くことにしています。
楽しかったこと、大変だったことは、初級者であっても、知る限りの言葉と習った文法を使って発語してほしいからです。

昨日、子供生徒の一人が、
「土曜日にダイソーに行きました。カルピコをたくさん買いました」
と言いました。嬉しそうです。

「よかったねぇ。
それとね、ての形を使うと、一つの文で言えるよね。はいどうぞ」

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日本語教師日記167.  内気な人たち

日本語教師日記167. 内気な人たち

毎日、陽気な人や物静かな人、悩みを抱えた人など、いろいろなタイプの人に会いますが、相手の調子がどうであっても、私の方は一定の元気さを保つ必要はあります。

雑談をして楽しくても、こちらはあくまで「受け」なのですが、つい身につまされる話題もあります。
内向的で苦労している話と、言葉が通じなくて辛い話です。

「アレックスさんは内気ということですが、
じゃ、パーティはあまり好きじゃないですか?」
「好

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エッセイ381.ケイの息子の連れ合いも26歳で(2)

エッセイ381.ケイの息子の連れ合いも26歳で(2)

先週木曜日から、こじらせた風邪で寝ています。
頭痛としつこい咳、咳による胸痛、関節痛と筋肉痛と揃うと、インフルエンザではと思ったのですが、熱は38度なので違うと思います。

レッスンの時だけ這って仕事部屋に来て、

私:おはようございます。お元気ですか?
生徒:はい、元気です、ありがとう。先生は?
私:だめです。私は病気です。
生徒:え〜?

を、繰り返しています。

まだまだ毎回、
「先生、鎖骨

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日本語教師日記その154.母語に引っ張られる学習者(3)「ゲームを遊ぶ」とは これ如何に・・

日本語教師日記その154.母語に引っ張られる学習者(3)「ゲームを遊ぶ」とは これ如何に・・

初級のうちに誰でも言い、直されるとすぐ直ることのひとつに、

ゲームを遊ぶ

というのがあります。

日本語の「遊ぶ」を、playですと教えると当然、

Play soccer サッカーを遊ぶ

と、生徒は言います。さらに、

play the piano ピアノを遊ぶ

と、言ってしまっても無理はありません。

この場合は一気に教えます。

「日本語の『遊びます』は、純粋に、子供が遊ぶ

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日本語教師日記124.そりゃやめてあげての教材

日本語教師日記124.そりゃやめてあげての教材

いつも新しい教材に挑戦している生徒がいまして、
見つけた教材を持ち込み、

この日本語は自然ですか? 使うに値しますか?

と訊いてきます。

ものすごく申し訳ないのですが、

うーむ。

外国の人が作りましたかね?

と、訊くことになります。

あまりにも不自然だからで、日本人なら書けない文章です。

外国人の手による、主に外国や、インターネットで売り捌かれる教材。
日本人によるネイティブチェ

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エッセイ172. 2021年カウントダウン(1)

エッセイ172. 2021年カウントダウン(1)

年賀状は、ここ15年ぐらいはお正月が終わる頃書き始めます。
どんどん年賀状がすたれていく中、頑張っているつもりですが、
届くのが1月7日ぐらいのことなので、あまりお力になれていません。

もうすぐ、1年お世話になった生協さんの、年末特別便がやってきます。
忙しさにかまけて、2回連続してネット注文を忘れたため、
「冷凍粒うに」「黒豆」「栗きんとん」などの少々が届きます。

朝イチで、新しい生徒さんと

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エッセイ 170.  トド松現象

エッセイ 170. トド松現象

トド松現象 とはなんであるか。

これは、相原コージさんの4コマ漫画(だっけ?)、
「勝手にシロクマ」(?)の中でも、私が忘れられない名作です。

そう言った舌の根も乾かぬうちにすみませんが、
今の私は、「こんな感じだった」ということしか思い出せません。
でも、なんとかお伝えしてみようと思います。

1コマ目: 歌舞伎役者が見栄を切ったとたん、

はっ!
トド松!?

2コマ目:マラソン選手が胸

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エッセイその74.どのぐらいお金があったら幸福か(1)

エッセイその74.どのぐらいお金があったら幸福か(1)

私は今までの仕事生活で、とんでもないお金持ちに数人会っています。
貴族の人とか、大使や大使夫人などが主です。
相手は生徒なので、基本私の方が偉そうにしています。

ヘリコプターで自分の結婚式をしたスタジアムへ降り立った人は
インドのマハラジャでしたし(冗談かと思ったら本当だった)
ビル・ゲイツさんとランチする人もいます。

仕事柄とはいえ、ちょこちょこ とんでもない話も聞けて、ラッキーです。

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エッセイその47. 生活感の出るオンラインレッスン

エッセイその47. 生活感の出るオンラインレッスン

コロナの時代が始まってから、私はどんどん朝型になりました。

ロックダウンを経験したインド、イギリス、フランスの生徒さんも、
リモートワークになった日本在住の生徒さんも、
朝活にしたほうが頭に入るとのことで、時間を変える人が多かったからです。

一番早い日で、6時50分開始。
あとは、7時、8時開始の日がほとんどで、
その代わり、夜は遅くとも午後9時には仕事を終えています。

土日も含め毎日、目覚

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日本語教師日記その14. レッスンで味わうユーミン(下)

日本語教師日記その14. レッスンで味わうユーミン(下)

さて、端正な英国紳士のSさんに、

「この頃はSweet, bitter sweetを聞いております」

と言われ、松任谷由美が大好きな私は張り切りました。

でしょう?
やっぱり好きでしょう?
いいよねユーミン!
コンサートチケット 取れたためしないですけど。
中島みゆきも。

ユーミンは早熟な子で、
学校をサボって銀座の風月堂でアバンギャルドな大人と遊んでいたんですって。
実家は八王子の呉服屋

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日本語教師日記その13. レッスンで味わうユーミン(上)

日本語教師日記その13. レッスンで味わうユーミン(上)

私が対面で10年近く教えてきたSさんは、マイクロ経済学の学者さんです。
上の本の共著者です。
この本は、2015年には、マーク・ザッカーバーグ氏に、
「すべての人が読むべき本」と 言わしめました。

ご参考までに:

「from Wikipedia (https://en.wikipedia.org/wiki/Portfolios_of_the_Poor)In 2015, Mark Zuckerb

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日本語教師日記その12.オンラインレッスン(1)

日本語教師日記その12.オンラインレッスン(1)

  

日本語オンラインレッスンを始めて10年が経ちました。
それは、夫の転勤で、2011年4月に東京を離れたのがきっかけでした。

長年所属していた2つのエージェント、1つの日本語学校。
その同僚や生徒、懐かしい教室に別れを告げて来たわけですが、
日本語の仕事はさて、どうするか。

転勤が決まってから、日本語教育能力検定の合格証書を添えて、
オンラインレッスンも取り扱う紹介業に登録しておきました

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日本語教師日記その11.ガラパゴスへの道⑤日本語教育能力検定試験(下)

日本語教師日記その11.ガラパゴスへの道⑤日本語教育能力検定試験(下)

日本語教育能力検定試験」合格への悪戦苦闘についての続きです。

全く準備をせずに臨んだ一回めの挑戦は、見事に不合格でした。
準備をしなかったのに、それなりにがっかりしました。
驕り高ぶっていた自分を恥ずかしいと(ちょっとは)思いました。

さてどうするか。

日本語教師養成講座は、何年か前に修了しています。
実際に毎日日本語を教えて、経験も積んでいるところです。

受験のために0からやりなおしする

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