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「ホント、なんか色々と野球は恵まれているなぁ」

他のスポーツと比べて野球が恵まれているなと思う場面には、野球パパコーチをしてきたこの10年間、何度も遭遇してきたのは事実です。

一般的に皆さんもご想像できると思いますが、「野球って他のスポーツと比べても恵まれているところはどこ?」と問われれば、真っ先に高校野球を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

高校野球と言えば、全国高校野球、つまり”甲子園”ですね。その大会のメディアの報道量の多さはプロよりも多い印象すら与えますよね。公共放送のNHKが1日中、1回戦から決勝戦までの全試合を全国生中継で報じられている現状を考えると、他のスポーツ大会ではありえない状況だと思います。

高校野球ほどではないですが、学童野球も少年野球も他スポーツよりも恵まれている点は多いと私は思っています。その中でも恵まれているといえば、『野球で使用できるグランド』ですよね。

我が家の周辺はサッカー熱が急上昇していますが、それでもグランドの数や広さなどの野球環境はサッカーなんて比にならないほど恵まれています。

それを実感したのは、コロナ渦です。

コロナ過で大変な時期においても、不便なく野球場を使用できたことでした。

コロナ渦において野球グランドの使用環境は変化しました。

例えば、今まで広い野球場を使用する場合、4面に分けて4チームがシェアしていたのですが、"3密"を避ける目的で4面から2面だけの割り当て、その2面を2チームで利用するようにと変更されました。さらに使用する時間帯も1日中から半日に変更されることになりました。

しかし、それでもやはり野球は恵まれています。コロナ過だったとしても、グランドを確保できないということは滅多にありませんでした。

そんなコロナ過での野球チームのグランド使用状況を一言で言い表すとすれば、”贅沢”と言う表現が良いのかもしれません。

コロナ前においても4チームで使用しても狭さはあまり感じないほどだったのにも関わらず、コロナ渦の影響で3密をさける目的により使用するチーム数を2チームに減らされたのですから、広い敷地面積を持て余すくらいおもいっきり使用できていたのです、そう、あまりにも”贅沢”なほどに。

なぜ私が”贅沢”という表現を使ったかと言うと、近くのグランドにはサッカー場があるのですが、3密対策を施している中でも、ただでさえ少ないサッカー場であるにも関わらず、人気上昇により部員数が増えているため、コロナ過でさえもサッカー場は常に”ごったがえし”の混雑状況を目にしたからです。

私の住む地域だけの現象かもしれませんが、野球においては野球人口が減少しているにも関わらず、施設数は確保されている状況、一方、サッカーにおいてはサッカー人口が増えているにも関わらず、施設数は増えていないというのが現状です。

だから、野球のグランド使用状況は”贅沢”と言う表現をしました。

でも、この”贅沢”な状況はいつまでも続くとは思えません。
だから、野球関係者はこの”贅沢”な環境に甘んじて、対策を講じることをおろそかにしてはいけないなと思っております。

その対策は、野球人口を増やそうとすることです。

このままいくと野球グランドは整備されて【野球場】から【競技場】に使用種別が変わることも時間の問題かもしれません。

※【競技場】とは

令和3年度体育・スポーツ施設現況調査確報値(スポーツ庁)より

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