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8.トリセツ帖 STEP2 身体感覚の快・不快

同じ出来事なのに、受け流せるときと受け流せない時がある。それは自分の快・不快と関係しているかもしれない。
あくまでも一つの可能性ですが、もし関係しているとしたら…。それの対処法が見つかるかもしれません。今回のワークはそういう内容です。
私のトリセツ帖の新しいページに
「私の身体感覚の快・不快」とタイトルを書き込んで
ワークに入ってみてください。

身体感覚の種類

・五感:視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚
・その他:温度覚、痛覚、内臓感覚、気圧、湿度、圧迫感、平衡感覚など

 いま挙げたもの以外に、個人特有の感覚があるかと思います。その場合はぜひ追記してください。どう表現していいか分からない感覚については、自分が分かる表現でいいので、新語や造語をつけて書いてみてください。

以下に、それぞれの快・不快の例を挙げてみますので、もしご自分で追記されることがあれば参考にしてみてください。それぞれに過敏/鈍麻など、ご自身の特徴に気づかれることがあるかもしれません。

たとえば、私は聴覚過敏ではないのですが、機械の低周波音が苦手です。加湿器や電気給湯器の低周波音が気になります。
それ以外に眠れない時はいつもは聞こえない時計の針の音が聞こえたりします。

そんな風に“もともと過敏(または鈍麻)”という場合もあれば
“調子の波によって過敏(または鈍麻)”になるものもあるかと思います。
私は生理前後にやたら嗅覚が敏感になって、戸惑うことがあります。
皆さんはどうですか?
まずは自分の身体と会話してみましょう。

視覚

快:美しい景色を見る、推しやペットの画像を見る、本を読むなど
不快:光が強すぎる/弱すぎる、字が小さい/多い、
   目をそむけたくなるような画像など

聴覚

快:好きな音楽、自然音(波の音、鳥の声など)、好きな人の声
不快:音が大きすぎる/小さすぎる、一度にたくさんの音が聞こえる、
   低周波音、虫の羽音、隣人の声や工事音など

触覚

快:好きな素材の手触り、親しい人やペットとの触れ合い
不快:チクチクする素材、濡れる、満員電車での接触、蚊や虫の感触
   べっとりするもの

味覚

これについては快・不快がそれぞれなので、各自で書いてみてください。
甘いものが快である人もいれば、不快である人もいると思うので。
ただし、味覚は心身の調子で変化しやすいものです。
不調の時に欲するものなどがある人は点検してみてもいいでしょう。
私は某ファーストフードのフライドポテトに強い欲求を感じるのが不調のサインだった時期があります。
私の友だちは、胃が悪くなる前兆として“あんドーナツ”がほしくなると言っていました(笑)。
不調の時は、ふだん好きな味覚を受け付けなくなるとか
味付けが自然と濃くなる/薄くなるという人もいるかもしれません。

嗅覚

快:自然の香り(花や土など)、好きなアロマ、食べ物や飲み物の匂い
不快:臭いもの、香り(匂い)が強すぎる、排気ガス、嫌いな匂い
   複数の匂いが混じる
これもかなり個人差の強い感覚かもしれません。香りや匂いに過敏な人にとっては、他の人の香水や柔軟剤の匂いがつらいということもあります。
私のように、体調と過敏/鈍麻が関連している人もいるかもしれませんね。

他の感覚もそうですが、特定の記憶と結びついているものもあります。
たとえば、お線香の匂いと実家が結びついていて、快または不快に感じるということもあるかもしれません。
人間ってほんと微妙で、繊細で、複雑ですよね。

五感以外のものはどうだろう

さて、ここまで五感についてざっと例を書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが
ふだんの自分をキープするには不快の要素をできるだけ避けて
快の要素で小波を乗り切るといった感じになるかと思います。

とはいえ、不快の要素をすべて取り除けるわけではないので
そこまで神経質になる必要はありません。

「私の場合、こういう不快な刺激が重なると心身の調子が揺さぶられるなぁ」と認識するだけでも、けっこう良いことがあります。
冒頭でお話した
同じ出来事なのに、受け流せるときと受け流せない時がある。それは自分の快・不快と関係しているかもしれない。
あくまでも一つの可能性ですが、もし関係しているとしたら…。それの対処法が見つかるかもしれません。

という捉え方です。

避けきれなかった不快な刺激の重なりによって
心身が疲労しているために受け流せなかったのだとしたら
「あの人はなんでこんなことを言うんだろう」と考えるよりも
早めにふとんに入って寝てしまうほうが有効だったりします。

翌朝もその感情が残っているのだとしたら
“あの人”と向き合わなければならないかもしれませんが
私の経験上、その多くが
“疲れが取れると、ネガティブな感情も薄まっている”
ようなことだったりするからです。

最初は書き方が分からなくてもいいんです。
少し意識しながら生活をするだけで
自分の身体が必要なことを教えてくれます。
気付いた時に、少しずつ書き留めてみてください。

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