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多様性。小1男子チーター至上主義に学ぶ

「好きな動物はチーター。」

これが小1男子スタンダードらしい。
足が速いということが小1世界では絶対的な価値であり、強さの証。

彼らの生きる世界はサバンナと似ている。
生存本能がそう教えているのだろうか。

娘も「○○君より、△△君の方が足が速いんだよ!」とその男の価値を認めており、パパは早くも心が揺れている。

昔から短距離走が苦手だった。
親からもどんくさいと言われて育った。
1秒ですらあっという間なのにコンマ何秒の世界に何の価値があるのか分からなかった。

長距離やスタミナは人並みか、それ以上だと思う。
フルマラソンも走れた。(今は走れない)

多くのエネルギーを使い、近くの目的地へ早く行けることと、
少ないエネルギーでできるだけ遠くの目的地へ行けること

どちらが生存確率が高いかと言われれば、前者だろう。
だが、発見や可能性に満ちているのは後者だろう。

サバンナで一番長距離移動できる陸上動物はシマウマらしい。
小1男子よ、シマウマのことも好きになろうぜ。

そう考えていた。

ふと、時の内閣総理大臣も引用した有名なアフリカの諺を思い出した。

「早く行きたければ、一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」(If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together)

この諺はよく後半のチームや協調性が大切かのように引用される。
だが改めてよく読むと、一人で進むことも否定しているわけではない。

二文は全くの対等、ケースバイケースなのだろう。

小1世界で足の速さ至上主義が広がっているように、前者が正しいこともある。

シマウマもいいし、チーターもいい。

そう改心した。金曜日の夜。

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