●Becoming an Invisible City Performance Project に向けて

コロナによって劇場での公演が行えない、見ることができない事態に直面しました。そのことで、劇場でのパフォーマンス作品の上演ということの意味を問われたように思います。私は劇場で通常1時間ちょっとで終わるダンス作品のためにアーティスト活動をしているわけではない。ダンスパフォーマンスは劇場に縛られることなく、もっと違った形態として多様に存在して然りなのだと。と同時に、ダンスとともに生活することの意味を、ダンスが生きる上で必要不可欠だということの意味を見出す必然性を感じました。劇場での上演形態に限界や疑問を感じた多くのアーティストはパフォーマンスの可能性を求めて外へと、パブリックスペースへと飛び出しました。奇しくもコロナという非常事態によって、拍車をかけられることとなったそのような問いの蓄積と、数多くのアーティストのエネルギーとサポートによりこのプロジェクトが実現に至りました。

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photo 穴山香菜

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