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渋谷スクランブル交差点ですりぬける (BIC projectレポート )

BIC project in Shibuya (2020年8月30日)
渋谷スクランブル交差点と、そこを24時間撮影しているカメラをすりぬけ、占拠を試みた。

9:45
渋谷Stream前の歩道橋で集合。

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コロナで人と直接会うことは少なくなった4月から、BICメンバーで週に一度のオンラインミーティングをはじめ、そのころ、Meiちゃんがあらわれた。Meiちゃんが街で踊る姿をfacebookやinstagramのタイムラインで毎日目にするようになった。この試みも、最近定点カメラに関心があって、大人数で定点カメラの前でおどりたいんですよね〜というミーティングでのMeiちゃんのつぶやきを発端に、BICのパフォーマーでやってみることになった。

この日、渋谷Stream前の歩道橋の上で、わたしは初めてMeiちゃんに直接会った。「はじめまして」

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10:00
渋谷Stream前の歩道橋から、スクランブル交差点へ移動。
信号を待ちながらパフォーマンスを始める。

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撮影担当は、BICメンバーのくまさんと、渋谷駅前スクランブル交差点を24時間録画しつづけている定点カメラ2つ。
この定点カメラの映像はYoutubeと連動されて世界中に配信されていて、観客はスクランブル交差点の様子を自宅から定点カメラの目線でみることができる。もちろん、スクランブル交差点に来てみることも可能。

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この日はとても暑かった。人通りはあったけれど、旅行客の姿はなかった。
わたしたちBICパフォーマーたちは、信号が青の時間は、交差点をスコアのとおり動いた。
信号が赤の時間は、シェイキングや、青の時間についての作戦会議をした。
作戦会議の最中には、そのときスクランブル交差点で起きていること、アメリカからYoutubeでわたしたちを見ている広太さんやBICパフォーマーのKanamiさんからとどいたことばを、できるかぎりすべて取りいれて、数秒後に迫る青の時間のスコアを微調整した。いっしゅん、街がわたしたちのものになっちゃったんじゃないか、とおもった。

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11:30
スクランブル交差点を離れ、お茶飲みながらおしゃべりをした。Meiちゃんの右膝の裏にタトゥーがあることを知った。
4月からそれぞれの家でゆっくりあたためてきたからだを街でデビューさせる、うれしい時間だった。そしてその街はすこしちがってみえた。ひとりのアーティストのアイデアに、アーティスト同士、観客、そこに偶然居合わせた街の人々の身体が様々に反応しあっている、この関係から、いつもとちがったわたしたちの街の風景が見えそう?観ていたみなさんはどうでしたかー?

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(写真・文:松本奈々子・BICパフォーマー、動画:山中芽衣・BICパフォーマー)

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