見出し画像

激動の3週間を経て感じたこと。ニューヨークで体感したパンデミックの不安。

どうも、だんこいけ(twitterはこちら)です。26日からニューヨークから日本への移動に関する規制が本格的に厳しくなりました。
この決定が下されるまでの3週間が自分にとって『こんなに変わるのか』と感じることが多かったので、自分の備忘録も合わせて生の声を残しておきます。

自分は本件の専門家では無いので、この記事ではできる限り事実情報の引用は抑えて『体験して感じたこと』と『同じことが将来起きた時に自分だったら何をするか』等にフォーカスした主観の記述となりますので、ご理解ください。

ちなみに、タイトル画像はこの3週間でのタイムズスクエアの前後。昼夜の違いもありますが、昼間でも栄えているこの場所が一気にさみしくなりました。

 3月1日週 小さな変化を感じるが、自分ごとからは程遠い

主要な予定はアクセラレーターのイベントやIBMの研究所訪問、ベンチャーカフェでのピッチなど。

週の前半は、予定がキャンセルされる噂がちらほら回ってきてはいたものの、全て問題なく実施。週の後半になると、ベンチャーカフェでのピッチがなくなったり、予約しないと入れない有名店が空いていて普通に入れたりと、少しずつ変化の兆しも見え始めていました。

とはいえ生活にダイレクトな影響は起きておらず『そこまで大きく自分には影響しなさそうだぞ?』と考えていました。

素材2.001

↑グランドセントラル駅やアクセラレーターのピッチコンテストの様子

3月8日週 ビジネスへの影響、人のつながりによる安心感

ビジネス関連のミーティングやファウンダーや投資家の集まるネットワーキング、3.11の追悼チャリティーに参加する予定がありました。ただ、公式のイベントは全ての予定が直前になくなり、1つも参加できない週に。

一方プライベートで人とお会いする際には、外で会うこともなんら問題はなく、友達や知人と『地域の飲食店の応援』の意味も込めてご飯やカフェで交流しながら情報交換をしたり、気を紛らわしていました。

正直このまま仕事はどうなっていくのかわからない不安を感じながらも、私的なつながりの仲間たちに支えられていました。

週末はペンシルバニア大学に伺いましたが、外出している人も比較的多く、穏やかな日常。アメリカ国内でも地域に寄っての危機意識の違いを強く感じたのも記憶に残ってます。

素材4.001

↑家や店で集まって仕事関係やネットワーキングでの食事会

3月15日週 急速に失われた日常生活

一気に状況が変化。週の前半から、カフェが少しずつ封鎖され、外での作業が難しい状況に。レストランもガラガラ。外で人と会うのも難しくなり始めました。

週の後半には、コワーキングスペース自体も封鎖が決定。外出禁止要請が出されてから2日間の猶予期間はまるで日常に戻ったかのように外で走ったり遊んだりする人を見かけました。

『リアルでも人ともう会えなくなるのではないか?』『ニューヨークから外に出れないんじゃないか?』と自分の心の中に急激に広がる恐怖。

外出可能最終日、ニューヨークの活気のある街並みが、今ではゴーストタウンのような雰囲気になっている様を見て、あっというまにここまで変わってしまうのか、という驚きで胸が一杯でした。

ただ、規制が強まる一方で、ランニング等エクササイズでの外出可能やアルコール販売店も必要ジャンルとして認定されるなど、檻の中で過ごし続けるという不安からすると少しは安心感のある発表も小さくありました。

素材3.001

↑マンハッタンの人が一気にいなくなった街並み

将来同じ状況があった時に何を意識すると良いと感じたか

3週間の時間軸で振り返るだけでも、1週間単位で環境が大きく変わってしまいました。実際に自分が不安に感じていたのは主に以下3点。

・情報をどう取るのがいいかわからない
・正しい情報が何かわからないことが多い
・国内と海外での温度差をどう捉えていいかがわからない

この不安を少しでもなくすために、大きく3つ意識するとよかったな、と思ったことを記載します。

①最悪のケースを想定して準備をする
物質の流通が土地によってばらつきがありました。大丈夫だと思っている状況が一気に変わるリスクに備えて、常識的な範囲で備蓄等の確保や在庫がどこにあるかなどの情報を仕入れておくことはしておいて損はないです。

②情報は開示しあった上で、事実に基づき判断する
ポジティブなこともネガティブなことも情報は乱立します。情報がないよりはある方が心の安心につながりました。が、間違った情報を鵜呑みにするのはよくないです。少しでも意思決定を正しくするために、わからないことは聞く。情報は抱えずに共有しあって少しでも正しい判断ができるようにするべきです。

③現地の状況は現地が一番理解していると信じる
海外で自分のように浅い人からすると、現地の人よりも日本の知人に相談することが多い気がしました。ただ、日本からの情報はバイアスがむちゃくちゃかかっている印象を受けて困惑したのも事実。そんな時に頼れるのは現地の人たち。現地に知り合いがいなければ、恐れずに、隣人等に相談はしながら物事を進めていきましょう。SNSでもコミュニティはたくさん作られます。待ちではなく、まずは現地のつながりを作ることを意識すること。

上記にまとめた通り、主に感じた不安は情報や人のつながりから来るもの。そこに対して、どう行動するかを決めておくだけでも慌てずに対処することができるのではないでしょうか。

最後に

長文となりましたが、もちろん今からでもできることもまだまだあります。また、収まって終わりではなく、経験したからこそ伝えられることを残していくことが大切だと思います。

多くの人たちがこの危機を無事に乗り越えられますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?