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大学で学んでいることに囚われずに就職するという勇気

こんにちは!
株式会社BFT名古屋支店・インフラ女子(?)のやまぐちです。

すっかり年の瀬。年賀状を用意するだけして書いていないまま、年末年始休みに突入しそうです。うわーん。

年が明けたら最初のイベントは大学の「学内企業説明会」です。私たちBFT名古屋支店にとって初めての試みで、ちょっとドキドキしてます。

そこで伺う大学はITにまったく関係のない学部学科を擁するところ。少し前に名古屋商工会議所で「大学と企業の就職情報交換会」というイベントに参加した際にお話をさせていただいた大学のひとつです。

ところで文系大学の担当の方に話を伺うと必ずと言っていいほど、「IT企業がなぜうちに?」という反応をされます。そういった自然な疑問にお答えすべく、改めて私の中でも整理したく、この記事を書いています。

未経験者大歓迎!の注意点

私がIT業界に転職したのは二十代後半です。当時のIT業界はとにかく「未経験者大歓迎」の時代。その理由は(当時面接を担当した方々が言うには)大学からIT系だとコミュニケーションを取れない人が多い。きちんとコミュニケーションを取れる人がほしい。というもので、

「人とコミュニケーション取れないことがそんなにデメリットになるの?そんなんで仕事できなくなるの?嘘なのかな」

と疑っていました。そもそもコミュニケーションくらいとれるでしょ、って思っていたんですが、今ならその理由が合っているとよくわかります。

今の私の言葉で表現するならば・・・

「中途半端に技術を知っていたり、頭が良かったりして、チームワークを乱す、自分勝手に行動する大人子供が一定数いる。それであれば、まずはチームの中で建設的な対話をできる若い人がほしい

という感じでしょうか。
学生さんにとっては夢のないお話ですが、社会人であったって、大人になりきれない人はいくらでもいますし、そういった人も会社は抱えていかなければいけないのが日本の現状です。

特に知識を武器にするエンジニアという職種は、その人なりのこだわりや、自分はこの領域しかやらない、というある種ワガママを発揮しやすいのだと思います。

「未経験者大歓迎」は、もろ刃の言葉。
自分にもチャンスがある、という嬉しい反面、その裏に隠された業界の闇が見え隠れします。

「すぐ人が辞める」というブラック体質な業界もあるでしょう。それに関してITはここ10年くらいでかなり改善したハズです。もちろん、いろんな会社はありますけど。

逆にもっと前向きに「教育する準備ができているよ」というメッセージを込めていることもあるかもしれません。しかし、本質的にITが合わない人に懇切丁寧に教えることが、そうして会社に留めることが、その人にとって本当にいいことなのかなと疑問は浮かびます。

BFTが経験にこだわらない理由

BFTがIT経験の有無にこだわらない理由は、(私が思うに)もっとシンプルです。

弊社の面談では大学やサークル、ゼミ、バイトなどを通して困難だったこと、それに対してどんなアクションを自分からしたのか、などをカジュアルに伺います。

エンジニアとして問題を放置せず、自分なりに考え行動する、という未来をその質問に対する回答から感じるからです。

その回答にIT経験の有無や学部学科が関係ないのは明白です。
たった数年勉強したことなど、正直何の足しにもなりません。私たちはチームで働きます。そのため、これから一緒に働く人が人生において何を大事にしてきたのか、が最も気になるのです。

その考えが私たちの大事にしているポリシー、「挑戦・情熱・成長」に近ければ、他はITで働くことのギャップがないかどうかだけが確認事項です。

面談を受ける学生さんたちには、面談を通して話す社員(基本は名古屋支店の人と本社側の役員、今年は社長ともカジュアル面談できます)と合うかどうか、この会社で働いてよいのか判断していただくのみです。

大学での経験は活かせない!?

せっかく多額の費用を捻出してもらって、人によっては自分で用意して通った大学。そこで学んだことを活かせないなんてもったいない、そう思うのは確かに自然でしょう。

でもそれは違う、と大きな声で言わせてください。

数学的帰納法を数学の授業以外で使いましたか?
スパッタリングやマーブリングを美術の授業以外で使いましたか?

趣味で使った、という方はいるかもしれません。みんな同じ経験をしても使うか使わないかはその人次第です。

学んだことを活かせる業界、などありません。
活かすのは自分自身、です。そこが見えていないと今までの経験がすべて無駄になります。

特にIT業界だといろんな知識を発揮できます。当時は「何のためになるんだ」と思ってとった資格も、何年か後にめちゃくちゃ役に立った!となる経験を私自身何度もしました。

私は農学部農芸化学科出身です。理系じゃないか、とツッコミが来そうですが、それでもIT系には絶対に進まないと思っていたくらい機械音痴だし、PCはうまく使えない人間でした。

直接的に何か大学で学んだことを使ってITエンジニアしているか、と聞かれると、そんなことはありません。私の中では大学で学んだことが一般教養としてしみ込んでいる、その状態で十分満足していますが、今後もしかしたら使うこともあるのかもしれません。

大学で学んだからといって、自分の将来の選択肢を狭めず、今挑戦してみたいことで就職先を考えてもらえればな、と思います。

終わりに

受験と就職は人生において一大事、ですが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはよくいったもので、過ぎて振り返ればもっと拘らずに自由に考えればよかった、と思う人もいるでしょう。

大学の学部や学科で学んだことに縛られず、今興味のあることを就職の選択肢にする、それは少し勇気のいることかもしれません。

でも長い人生の中で、再スタートはいつでも切れます。
82歳のエンジニアのお話をご紹介します。

ダメだったら変えればいっか、そんな風に気楽に考えて、もしちょっとでも興味があったらぜひIT業界も覗いてみてください。

IT業界はそんなに、悪くないです(でも会社は選んでね)。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました~ ^ ^

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