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ダンジョン飯を考える(悪魔に善悪は無いがタチが悪い)

単行本12巻までの内容に基づくネタバレあり四方山話です。
作中の人種についての考察とか、シェイプシフターの答え合わせとか、書こうと思っていたのだけれど、冒険者バイブルが発売されて色々と答え合わせされてしまったので久しぶりになりましたが。

ハルタ本誌の内容は未読なので、予想が外れてたり状況が変わったりしててもご容赦を。

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祝アニメ化

原作がそろそろまとめに入るタイミングでの発表なので、恐らく最初から最後までやってくれるでしょう。楽しみだ。
前にプロモーションでちょっとだけ作られたアニメがいい出来だったし、あの感じで作ってくれればうれしい。

モンスターが強い

チートにも思えたミスルンだけど、消耗した状態で相手側の条件充分だとこうもあっさり負けてしまうものか。
まぁ、単純に物量が無限なだけでもそもそも無理ゲーだし、水上でウンディーネ複数体に囲まれて勝てる方法なんて何も思いつかないが。

「向いていない」冒険者なら歩きキノコでも総崩れになる事があるみたいだけれど、ジャッカロープとかも強いんだろうか。

悪魔の生態

なんで翼獅子がミスルンの事を知っているんだろう、と思っていたけれど、各地の悪魔は大元は同一で記憶は共有していると。
ミスルンの迷宮で山羊が喋っていた具体的なシーンは描かれていなかったけれど、あいつも翼獅子みたいなキャラだったんだろうか。

悪魔は欲を食い、力を蓄えて世界に出てくると言われてたが、そもそも欲を食うこと自体で何かパワーを得ているようなことも無く、世界そのものををダンジョンにしてしまいたいという欲を持つ主を待つか、今の主の欲を増大させて、そういった規模のシチュエーションに持っていきたい、ということなのかな。

山羊は別に欲の結晶を食わなくてもどんどん大きくなっていったけれど、あれがどういう状況だったのかはよくわからない。根源的な欲以外はちょっとずつ食べられていたんだろうか。

ウタヤの主と悪魔はどんなだったのだろう。

永遠に続く幸福は幸福なのか

よくある話題ではあるけれど、仮に悪魔が世界を飲み込み、全ての人間がそれぞれに全ての欲望を満たされる世界は果たして存続できるのだろうか。
悪魔が言っているように、結局個人の欲望には限りがあるので、全ての人間の全ての欲望を満たした後に、新たな欲望が生まれる余地が無ければ結局叶える側が無限のリソースを持っていたとしてもあっという間に叶える欲が無くなってしまうだけなんじゃないだろうか。

叶えようとする意志の動きがあるから欲望は欲望たりえるのであって、当たり前になってしまえばそれは完全なる停滞だろう。死んでいないだけとも言えるかもしれない。

そろそろ完結?

それにしても、物語も佳境。
いよいよ悪魔が本性を現してきた、というか、思ったよりぐいぐい干渉してくる感じの存在だった。主の欲望を勝手に汲み取って独自解釈で叶えてくるあたり、かなり質が悪い。

最初のうちはマルシルの意思を確認してから、叶えようとしていたけれど、だんだん確認も無く深層心理の願いを際限なく叶えていくようになるのもえげつないし、迷宮の主の精神面も欲を絞り出すような方向にもっていかれちゃうのが恐ろしい。

どんな欲でも叶うけれど、叶え方は悪魔任せで大雑把。願ったことを字面通りに最短距離で(主にモンスターを使って)叶えようとしてくるようなのをうまく使いこなすのはほぼ無理だねぇ。

この流れで普通に悪魔を倒すってことは出来なそうなので、やれるとしたら矛盾した欲望を悪魔に叶えさせて自滅を狙う、とかになるのかな。
例えば悪魔の存在しない世界を作りたい、とか。
ただ、それを心の底から他の欲より優先して願えないと無理かもしれない。

シスルが翼獅子を封印したいと思えば封印できていたように、自分が消滅するような欲望に対して悪魔側がその欲を完全に無視するようなことはできないんじゃないかな。(一応、その封印を破ってもらって新たな主を求めていたり、完全に主のされるがままではないので単純にはいかないだろうけれど
。)

メタ的な話をするとこの漫画は「ダンジョン飯」なので、最後もやっぱり何らかの「食」に関わる方法で解決するのだろうけれど、いっったいどんな形に持っていくのだろうか。

途中、ライオスの髪の毛が1/3くらい黒く描かれていることが多くて何か理由があるのかと思ったけれど、特に何も無さそう?

短いけどおわり。
完結したら感想をまとめたい。

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