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キャリアコンサルタントって何者?

はじめまして
夢みるキャリアコンサルタント@キタさんです。

人事畑で約20年間、採用・労務・育成に携わり、普段はマネジメント層やリーダーを目指す社員の方々に向けて、マネジメントや労務などの情報を発信していますが、趣向を変え、最近よく質問されるこの問いに答え、多くの方がキャリアコンサルタントに抱いているかもしれない誤解を解いていきたいと思います。

キャリアコンサルタントって何をしてくれる人なの?

「いい仕事を紹介してくれる人?」                  「何の先生?何を教えてくれるの?」

また
「コンサルタントってちょっと怪しげ」
「キャリアって大げさで深刻そう」
「転職を強く勧められそう」とのイメージを抱く方も多いようで

そもそも
「何をしてくれる人かよくわからない」感じなんだと思います。

キャリアコンサルタントは、”人生100年時代構想”に伴い、キャリア相談が気軽にできる環境づくりのために2016年4月に国家資格化されましたが、残念ながら認知度はそれほど高くありません。

そのため、職業斡旋やキャリアコンサルタントという単語から連想されたイメージを抱く方が多いようです。

私なりに解説してみると

キャリアコンサルタントは、仕事や人生(キャリア)の悩みに寄り添う気軽な相談相手であり、相談者の悩みや不安を解消し、その人らしい理想の生き方を支える専門職

かなと思っています。

人生100年時代にむけ、
「何をしたら良いのか分からない」
「自分らしい生き方をしたいけど、自分らしさって何?」
「働き甲斐を感じたいけど、どうすれば?」など 

将来のキャリアに多くの人が漠然とした不安を今、抱えています。
また、職場だけでなく、家庭での人間関係のこじれ等による困りごとを抱えている人も多くいます。そのような、人になかなか打ち明けられない悩みに寄り添うサポーター(支援者)という立ち位置と捉えています。
そのためキャリアコンサルタントには様々なことを安心して相談できるように守秘義務と信用失墜行為の禁止義務が課されています。

でも、特別な近寄りがたい人たちではありません。
とても身近な、悩みに寄り添う「優しい心」を持った普通の人たちです。

また、キャリアコンサルタントは、いきなり自分の過去の武勇伝を語ったり、一方的に指南やアドバイスしたりすることはまずしません。まずは相談者の悩みを親身になって聴き、同じように理解しようとし、今の状態を受け止めようとしてくれます。

なぜなら、相談者が自分の悩みを話すことでアタマの中にあるモヤモヤした悩みが整理できることを、今まで気づいていなかった自分を発見したり、今までと違う見方ができるようになることを知っているから。

そのため、少しずつ見えてきた問題や課題に対し必要に応じて様々な視点から質問し、提案しながら、相談者が抱える問題の解決に結びつく主体的な行動を引き出すお手伝いをします。そのため、私は「キャリアコンサルタント」という名称より「カウンセラー」「パートナー」という名称のイメージの方が実際に近いかもと思っています。

また、職業斡旋はしません。
その代わりにその人らしい仕事を見つけるために相談者の適性や強みを整理し、キャリアの棚卸しの手伝いをすることが多いです。相手が希望すれば、その整理された強みを打ち出すための職務経歴書の書き方や面接のサポートをしたりすることもあります。

そのため
「悩みを相談したら、コンサルタントが直接その場で解決してくれる」
「自分のことを話したら、即良い仕事を紹介してくれる」ことを期待すると
「期待していたのと違う~!怒😡」となってしまいます。

「いろいろ話をして、質問に答えていたり、課題を考えていたら、なんとなく自分で頭の中が整理されてきて、もともと自分が考えていたことがはっきりしてきました。 次に何をやったらいいか道筋がなんとなく見えてきました。」というのが、キャリアコンサルタントが目指すゴール🏁です。

答えは相談者が持っており、それを引き出す手助けをする役割なんです。

そのため、仕事やプライベートで悩みがあるときに、キャリアコンサルタントと話すと一気に悩み解消とまではいかないかもしれませんが、アタマがすっきりして自分も頑張ってきたし、悪くはないんだという前向きな気持ちにはなるのではないかと思います。

今、キャリアコンサルタントとして相談対応している私も、理屈では分かっていても、悩みや人間関係のこじれを抱えてモヤモヤすることがあります。
そんな時は、自分ではなかなか問題整理できないものですよね。

ですので、キャリアコンサルタントに相談する時はモヤモヤを抱えたまま、問題を整理できていないままで大丈夫です。もし皆さんや周囲の方が悩みを抱えているようであれば、相談先の一つとして身近にいるキャリアコンサルタントに一度声をかけてみてはいかがでしょうか。
(キャリア相談体験★随時受付中)

■追記■

長年、人事として受けてきた個別相談対応とキャリアコンサルタントとしての相談対応は「全く別物」と感じています。人事の時の個別相談は「困っているから、○○をしてほしい」「○○を教えてほしい」との話を受け、問題解決策を私が提案や提示し相談者に働きかけることが多かったため、一般的なコンサルタントのイメージに近かったような気がします。

ただ、キャリアコンサルタントとしての相談対応は相談者の問題解決にむけて直接働きかけません。

たとえば、
仕事の中で人間関係に葛藤が生じた時。
転職するかどうか迷っている時。
なにか決めないといけないけど迷いが生じている時。

その人に変わって決断することはできません。
やっぱり最後は自分で決めなくてはならないのですよね。

そのため
相談者が自分なりに納得した決断をできるよう対話を通じて、主体的な行動を引き出すことがメインとなります。

「誰かが立ち止まってしまった時に一歩踏み出す”小さな勇気”を与えられる人になりたい!」とキャリアコンサルタントとなりましたが、相談者の状況によっては、そこまでもっていくのが結構大変ですし、時間も要するため、もどかしさを感じてしまうことがまだ多少あります。かつ、範囲がいろんな人たちが人生で遭遇するの悩みの解決支援となるため、勉強範囲が広いし深い、しかも資格取得後も5年毎の更新が必要で、継続学習が必須で、なにかとお金は飛んでいくし・・・・ああっ、愚痴が(笑) 

なので人の悩みに寄り添うことが「好き」じゃないと続かない職業なんだろうと思います。だからこそ「優しく、熱くて、ポジティブ」な魅力的な人たちが多いのかもしれませんね。

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夢みるキャリアコンサルタント@キタさん https://www.facebook.com/katsuhisa.kitagawa.77
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