転職したわたしは、良かったのか、それとも悪かったのか。

わたしはたぶん、茨の道を選んだと思う。

そして多分、その茨の道を正当化したくてたまらない自分がここにいるのを、わたしがすごくよくわかっている。


わたしは帰国子女で上智大学を卒業し、大手に入社した。

が、半年で辞めさせていただいた。


そして周りから営業が似合っていると何度言われたのかわからないくらい言われたが、どうしてもデザイナーになりたくて、LIGにデザイナーとして入社した。


給料は10万下がっている。

どうしてもなりたかったデザイナーだったのに、いざなってみると、周りのデザイナーとの思考の違いを目の当たりにし、ひとつのことを突き詰めるのが苦手なわたしは、それなりに苦しんだ。

もう、辞めてしまおうかと思ったことも何度もある。

でも、どうしても辞めたくなかった。

もう、プライド以外のなにものでもない。

このまま結果の付かないまま、ただ、意識高い系として死んでいくことになるのは耐えられなかった。


だから、自分で環境を作ろうと思った。

自分のやりたいこと、自分の人生の目的に沿った動き方をしよう、

そして、わたしは帰属意識が高いので、会社に愛をもとう。

そのためになにをするべきか、何度も問うた。

愛をもつためにすごく考えたし、考えると好きになるし、

一緒に働く人も好きになりたくて、自ら絡んでいったし、


常に本質を、あるべき姿を考えていった、つもりである。

そこに向けた行動をしてきたつもりだ。


仕事の対価は仕事だ。

だから、どんなに小さな仕事でも、まずは認めてもらるように一生懸命期待を超えるようにしたし、仕事がもらえるように、自ら作れるように、働きかけていった。

たぶん、あのまま大手にいたら、そんなことをする必要はなかったと思う。

いつも進むべき道を示してくれて、

やりたいことがなくてもやりたいことがあるように仕向けてくれるし、

まるで自分に素敵なキラキラした夢があり、それに向かって前進しているかのような気持ちに当たり前にさせてくれたのだと思う。


と、これを思っている時点で皮肉だ。

皮肉なんだと思う。

うらやましいのかもしれない。

わたしも新卒で受かってたあの会社にいたら、子会社の代表に抜擢されていたかもしれないし、

そうでなかったとしても、毎日夜反省して、いちいち上司の言葉を重く受け止め、すくすく育っていたと思う。


これはただの皮肉。

わたしは、人に押し上げられるのを当たり前と思うよりも、

自ら機会を、環境を、そして自分を作っていくことを美徳と考えているのである。

もちろん、教育体制が整っている会社にいたとしてもダメになるやつはいて、

そこで頑張れるかどうかも、その人次第で、頑張れるだけすごい。すごいのだ。


答えはない。

わたしはただ、自分の選択した道を、正当化したいだけであり、

こう言ってるということは、もしかして現状に不満があるのかと思われるかもしれないが、それは、本当にない。

わたしは、会社に、人に、チュートリアルのように教育されていくよりも、

自ら切り開いて、もがき苦しみ、未来を作り上げていく方が、わたしの人生にとっては有益だからだ。

給料が下がったからってなんだ。副業すればいいじゃないか。

親が悲しむのが親不孝か。あなたが不幸な方が親不孝だ。


人生はたった一度だ。

失敗したとて、だからなんだ。


生きる本質はどこなんだ。

どうせ死ぬんだから、楽しんだ者勝ちだと思うんだ。


こういう気持ちで、これからも生きて行くんだから。

行くんだからな。



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