みんなちゃんと生きていてすごいなあ

2016年にニートをした時、ただ息を吸って吐いているだけでこんなにお金がかかるのかと実感した。とっても驚いたわけではないけれど、この世に生きたいならいろいろな義務や責任があるんだからなと、社会にしたたかに叱られている気がした。

日々たくさん成長して、面白いことがたくさんあって、毎日が充実していた頃は、生きるのが当たり前だったし、生きることに苦を見つけたことなんてなかった。

まるで「いまがどん底です、ネガティブですわたし」みたいな書き方になってしまったが、そういうわけとも限らないのでご安心をば。

ただ、まだ見ぬ面白い世界が四方八方にあると感じていた時よりは、いまの方が生きることは簡単じゃないと思っているかもしれない。

肌はどんどん若くなくなってきているのが分かるし、がん検診にきちんと行けと病院に行っては怒られてしまうし、昔の同級生はいつの間にかどんどん結婚してどんどん子供産んで責任ある人間になっている。

愛せないものがたくさんあるし、全能感は捨てきれないし、自分は社会の中のちっぽけな存在だなんて思えていない。まだまだ若い子供で、明るい未来しかないんだ！なんて本当は心の中では思っているのだから、本当に参ったものだ。

自ら責任をもって、守るべきものを背負って、目の前にある幸せを大事にして、そうして地に足つけて生きていく決心をたくさんの人がしているなんて、すごすぎるよ。

わたしにもいつかそんな勇気、もてますか。