「わたし」2019

明けましておめでとうございます。2019年ですね、、早いなあ。

年末年始は必ず実家に帰っています。学生時代でさえも友達や恋人と過ごしたことはありません。決して家庭が厳しいとか、箱入りだとか、そういうものではまったくなく、わたしも少々の面倒臭さはあるものの物理的にも近いですし、犬にも会いたいですし、ご飯も美味しいですし、なんとくなく帰っています。

結婚するまでかなと思いながら、わたしに結婚する気配もまったくない中、兄が結婚しました。なので今年は兄がうちにいません。

あまりしっかりしていなかった兄をもつ所謂「妹」らしく、わたしはしっかりした女の子でした。眠くてだるそうにしてだらしない兄を横目に、わたしは「ちゃんと」していました。

しかし、兄のいない今年、もしかしたらわたしは兄が隣にいたからちゃんとしていたのかもしれないと思いました。家にいる時だけではなく、ちゃんと生きていたのは、兄がいたからかもしれない。

なぜかというと、この年にもなって起きたくない時間に朝起こされたりするそんな些細なことに、若干の苛立ちを覚えてしまったからですね。こんなことはこれまであまりなかった。ちょっと苛立ちたくても、もっとダメだなと思う相手が隣にいると、ちゃんとしなきゃと思えた。ちゃんとすることで、親にも褒めてもらえる、わたしは子供じゃなくてもう精神的には大人サイドにいるんだから、なんて思っていたような気がする。

このちゃんとした性格のままいまも生きていられれば、お兄ちゃんに感謝申し上げるだけで済んだのだが、わたしはそんなことない。お兄ちゃんが隣にいないいま、昔よりずっと我儘だし、幼稚だ。

いまのわたしこそ、「わたし」なのだろうなあ

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