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はったりと自信の狭間

トレーニングを受けてから数える程しか施術をしていないタイプのトリートメントの依頼がありました。

帝王切開の傷に対するワークの問い合わせがあったのは、1ヶ月ほど前。ただその時には傷の状態が時期尚早しだったので、1ヶ月後の施術なら出来ますよと返事をしたものの、その後返事がないという、よくあるパターンだったので忘れかけていたところに、1か月たったからお願いしたいと連絡があったのでした。

手技そのものには何の不安もないし、施術の効果があることもわかっているのだけれど、それがどうして効果があるのかとか、それがどういう仕組みになってて、そこにどうアプローチするとどうなるという、理屈の部分をうまく的確に(しかも英語で)説明する技量が伴っていない、そもそも感覚的な部分にそのほとんどを頼っている私は、今後力を入れていきたいフィールドにも関わらず、断りたい衝動にも駆られ、軽くパニック。

でも始めなかったら始まらないので、はったりというか自己暗示で挑むことにしたのでした。私の記憶力やアカデミックな知識はあまり頼りにならないけれど、私の手は大丈夫、信頼できる、ということだけを頼りに。そもそも今週は別件で新しいことを始めていたので、メンタルにあまり余裕がなく、気持ちは焦りながらも、行動があまり伴わず。さらに直前にちょっとしたトラブルもあって、クライアント宅へ向かうバスの中でグラウンディングとセンタリングをしなければならないほどいっぱいいっぱいだったのでした。

まあ、案ずるより産むが易しというか、クライアントと会って、施術が始まってしまえば、全てはスムーズに進み、症状の改善も確認できました。ところが、ホット胸をなでおろそうとしたところに、施術後の熱心なクライアントからの質問攻めに。顔の半分を覆うマスクにパニックを隠して、平静を装っての対応をし、クライアントの納得する様子に一安心したものの、もやもやが残ったのでした。

そのもやもやは、手技そのものに対する自信と、論旨明快に話すことのできない不甲斐なさ、はったりをかましてしまった感をどこにどう持って言ったら良いのかわからない感じなのでしょう。もっともっと勉強しなくては、話す技術を上げなくてはという気持ちと、すでにあまり余裕のない私の豆腐メンタル。

その後にスケジュールされていた常連クライアントとの通常セッションで、平常心を取り戻したものの、ここは一旦休まないとまずい気がとってもしたので、今週末は思い切って休むことにしました。と言っても、デスクワークはするんだけど。それに、スパルタBHSコースの勉強も。

ぐーたらかつすぐ弱るくせに、自分を追い込む癖は、もうそういう性(サガ)だと諦めるしかないのかな。まあ、できることをやるだけです。あとは、クライアント宅にいるアニメScoobie-Dooのスクービーにそっくりな犬(でもグレートデンではない)にまた会えるのを楽しみにして。

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