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発する言葉とオウンドメディア

今更ながら、映画『何者』を観ました。

映画・原作小説含め学生の頃に一度観たことがあり、当時

「私は厳しい○○に耐え、××を成し遂げました」

と面接で言わないといけないのかなと思いつつ(○○の厳しさは自分と○○の相性にもよるのでは?相性の悪い○○を避けた方がよい可能性もあるのではと思いつつ)、実際初めて参加したインターンの集団面接で本当に皆何か厳しさに耐えた話をしていたことに衝撃を受けていたのでした。

※そして私も厳しい英語文献の読み込みに耐え、期末レポートを作成していたのでした。先の、頑張ったことは?に「大学の勉強」と答えていたため。

厳しさに耐えることもまた青春の良き思い出なのですが20代も半ばに差し掛かりどちらかというと白秋の今日この頃。改めて凄く刺さったのは

「頭の中にあるうちは、何だって傑作」

という一節でした。

読み方、観る視点は色々あるのですが、この作品の主人公は「一歩引いて客観視」という立ち位置を取り、他主要登場人物の4人のキャラクターをそれぞれ以下のように解釈しています。(という私の解釈です)

▼主人公視点で解釈する主要登場人物4名のキャラクター(読んだ、観たことある方はきっとこの人を指しているんだなとお楽しみください。作中最初に内定が出る人物が③です。)

①自信がある×プライドが低い

②自信がある×プライドが高い

③自信がない×プライドが低い

④自信がない×プライドが高い


ここまでは前段として、本稿では

④から②に、②から①への変化を「言葉(意見や主張)を発する」という観点で具体例を交えて論じたいと思います。

自信がなくてプライドが高いと言葉は匿名で難しい言い回しになる

noteは本名を伏せて投稿しており(とはいえ基本私の知り合いの方しか見ていないため隠せていないのですが)、過去投稿見返しても言葉の選択は難しめです。また本稿の一人称は「私」ですが、過去記事では「筆者」を使っているものが多いです。今回「筆者」を使うと『何者』の朝井リョウ氏を指しているものとでややこしくなってしまうため「私」を使っています。つまり、内容が薄いのを匿名性を高めてそれっぽい表現でごまかそうとしているなと反省しないといけません。

広く言えば、挑戦したことがない人ほど評論家になりがちということでしょう。

自信があってプライドが高いと言葉は実名で難しい言い回しになる

「プライドが高い」とはあまり前向きな印象となりにくい表現かもしれませんが、自分なりのゆるぎない価値観に忠実でストイックなことだと私は捉えています。そしてそのストイックさを守り続けるべく、自分を奮い立たせるために繰り返し言葉を発します。

本田圭佑選手の発言はそれが宿っているなと感じます。

自信があってプライドが低いと言葉は実名で平易になる

逆に一貫性に固執せず、柔軟に考えを変えていけるプライドの低さから発せられる言葉は丸みを帯びており、安心感を与えます。

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がんばるぞ

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ここまで書いてきましたが、伝えたかったこととして人生とはメディアであり、実名で何か外に出してオウンドメディアとして使うもよし、クローズドにして個人や身内で楽しむもよし、ということです。

しかし、周りからの理解を得たいのであれば、勇気をもって実名にし、勇気をもって言葉を簡単にするという④→②→①シフトが大事です。柔らかいオウンドメディア化です。
※この表現では本田選手に勇気をもって簡単な言葉を使うよう促しているようですが、彼は清々しいスーパースターであり、そうではない私たち一般人にとっては②→①が大事だと思います。

頭の中にあるうちは何だって傑作ですが、それを守り抜こうとしばしば④に走ってしまいます。それでも、分かち合う喜びを得るためにはたとえ10点、20点の恥ずかしい出来でも外に出していかないといけないなと。


このnoteは引き続き匿名にはなりますが、がんばるぞ


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