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産業保健って、実は泥臭く、影武者

会社で働く医療職って、なんとなくかっこよく、キラキラしているように見えません?

そうですよね、きれいなオフィスビルで、OLのようなキレイ目の流行服を着飾って、ネイルして。。

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アフター5で、飲み会や趣味に参加、など。土日休みなので、デートもしゃすいし、いろいろなイベントにも顔を出しやすい。

病院勤めではかなわないことばっかりが、オフィスワークになるだけで叶うのが1つの魅力かもしれません。

20代中盤で、企業勤めへ転職した私も、そう考えてました・・・

現実はそんなに甘くない、企業の中でマイノリティー

私が最初に配属された先は、保健師も30名ほどの大組織で、正直、保健師の業務は「限定的」でした。先輩に教えられたとおりに実施していればよかったので、正直、病院時代とあんまり変わらず、自分に与えられた仕事を頑張っているだけでした。

変わったのは、デスクワークのPC作業が多い、保健指導が主の仕事、くらいですかね・・

なので、冒頭で紹介した「土日休み・都心でアフター5を楽しむ」ことは、とことん、楽しみました!(ほんと、20代のうちに思い切り楽しんだほうがいいです。)

しかし、異動した先で、新事業(前部署で採算とれず、要は失敗に近い)立ち上げで新参者(マイノリティー)として加入したわけですので、アンチ派、否定派が多数いて、決してウェルカムでない空気の中、入りこんでいく、企業や組織の厳しさを痛感しました・・・

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また、正直、私のした責任ではないのですが、、「採算取れない事業の後始末」という見方をされ、、だれーも協力してくれないなか、新規事業を立ち上げなければいけないタフさ、「AKY(あえて空気を読まない)」で、推進するスキルは付いたように思います。

人を巻き込む、謙虚な姿を見せ、信頼を勝ち取っていく!

1人で推進するにしても、実施・継続運営していくには、1人ではどうにもなりません。他の方の協力がどうしても不可欠なので、関連部門へ足をこまめに運んで、謙虚に「お願いします」と1人1人に頭を下げ、協力を求めました。

本当にアンチ派だらけでしたから・・・信頼関係を作るには、「自分を知ってもらう」ことを前提に、顔の見える関係づくり、「お願いしたいことをシンプルに、面倒ではないことをポイントとして伝える」を大事にして、泥臭く、丁寧に対応しました。

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そうした草の根運動が、功を奏し、徐々に味方や協力してくれる人が増え、自分の仕事もやりやすくなりました。

また皆さん、草の根運動で私の顔や人となりを知ってくれているので、数年後には、部署のなかで、1番他部署から情報がいろいろ届く存在になっていたり、皇居ラン仲間ができたり・・・w メリットでしかなかったです!(ほかの同僚は、内向きな方だったので、「何者か不明、何をしているかわからない」という、不思議がられていたのです・・)

産業保健って、企業の中では未知数、よくわからない分野・・・

前述したのは、直接的に産業保健の業務ではないですが、医療職は、企業のなかでは、社員1000人いるオフィスで、1人か2人。確率にして、0.1~0.2%というマイノリティーな存在であることをお忘れなく・・・!

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また、産業保健自体に精通している人って、実際その関連した業務を対応したことがない人にとっては、「得体のしれないもの」「未知数」なんです。

で、その「得体の知れないもの」を担当している医療職は、さらに『宇宙人』みたいなもの。企業の人が、触れてはいけない「聖域」??と思われていることが多いです。

一度、外から、自分がどう見られているのか、思われているのか、を俯瞰してみるとよいかもしれません。

最初に企業に配属したときは、顔のみえる関係づくり、自分の紹介とできることの発信を!

私の1番最初の職場のように、医療職が多数いれば、すでに役割や業務も浸透しているので、問題ないですが、これから健康管理をスタートしたい、健康管理を始めたい、という企業においては、「医療職の雇用が初めて!」ということも少なくありません。

もし、あなたがそうした企業へ配属なった際は、

・顔の見える関係づくり

・自分が何者か、できることは何か、~いうことがあったら、つなげてください!

と、伝えることを目的に草の根運動をされることをお勧めします。

今日明日で結果は出ないですが、地道な活動のそのあとの効果、というものは絶大ですし、「時間をかけて浸透している」ので、簡単には揺らぎません!

恥ずかしがらず、図太くいけ!AKY(あえて空気読まない)のススメ

そうはいっても、マイノリティーな存在で、ほかから「宇宙人」と思われているようでは、最初の一歩に躊躇しますよね・・・お気持ちよくわかります。

でもでも、内向きだと、何も変わらないし、ずっと「宇宙人」です。

「会社中から慕われる保健師」を、もし理想と描いているのであれば、

恥を捨て、図太くいけ!AKYで突進、推進せぇ!、と私が隣にいたら背中を押します。

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意を決して、臨床現場から産業保健へ転職したのですから、その思いを忘れず、AKYで行動することをお勧めします!

他人の空気読んでたら、本当に何もできません。そのままで終了です。




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