(DTM女性ボーカル)宇宙とダンス/哲学講座で問う
ベタ珍しい、ノリの良いアップテンポな曲が出来ました!そのタイトルと歌詞は、ベタ通っていると言っていた哲学講座での、ある「問い」からとりました。まずは聞いてよね。50秒くらいからアップテンポになります(※テンポは速くないけどノリがよいという意味で)
🎧ぜひヘッドフォンで聴いてくださいね。
歌詞
哲学講座で「宇宙の存在の疑問」を問う!
講座の概要はこちらにあります。
こちら毎回、各自議論したいテーマを持ち寄るので、先日私が投げかけたテーマはこういうものでした。
「家族・子供など大切な人が、宇宙やこの世の存在に関する哲学的問いに悩み、存在を肯定する証明が出来ずありえないと断じ、であれば無意味だと思って死を思うようになった場合、なんとアドバイスすべきか。」
…でした。重い!w
だれしも、人によってはかなり若い、たとえば小学生くらいのときに、または人によっては思春期の前後あたりで、あるいは社会人になってから、この問いを自分で突如考え始め、悩む事があると思うんです。
「この世界はいつ始まったんだろう。宇宙も時間も全てはビッグバンから生まれた、と聞いたけど、ではビッグバンが起こる前にもなにかあったんじゃないか。でないと考えられない。」
で、「それが分からないと自分もこの世も本当に在るのか、分からない。なんだか悲しい、虚しい」
「宇宙の大きさは、無限というけれど、どこまで行っても星があるんだろうか。そんな世界、ありえない。ありえない世界は存在しないのではないか。では地球も、僕も、存在しないのではないか。」
「自分は、どうして生まれたんだろう。あ、お母さんからではなくて、いつから自分になったのか。どうして他の人は自分ではないのか。あの人が自分でも良かったんじゃないか。と考えれば、自分は誰でも良かったんじゃないか。そんな自分に、価値があると思えない。自分が自分である理由がわからないから、人生なんてどうでもいい。」
…私はこういうことを小学生の頃に本気で考えて悩みました。悩みすぎて答えが出せないので、死ぬかもと思いましたよ…。それで、それを解決するために宇宙の本を読みまくったり探しているうちに、哲学にその答えが在るらしいと知り、哲学の入門書などを読みまくり、一定の答えを見つけたつもりで、なんとか生きながらえてます(その答えの話しは過去に何度も書いてると思うので割愛)。
でも、一定の期間毎に、またふつふつとこの悩みが再燃し、また違う答えをもとめてネットや書籍を放浪し、答えらしきものを見つけて落ち着く、を繰り返しているんですが、これが一生続くのでしょうか…?
こういうのって、みんなも同じなのかなぁ?
哲学講座での答え
そこで講座でこういう問いをしてみて(他の人は「成功する人としない人の意識の差はなにか」とか「努力に限界はあるか。どういう判断でそれを決めるのか」とか真面目で実用的な問いばかりなのに💦)、皆さんから答えを聞いたところ・・
Aさん「荘子に、『胡蝶の夢』という話しがある。この世は現実か夢か、証明する手段はないと。そう思う」
Bさん「この世は自分中心に存在していて、人によっては見え方が違うが人は自分のことしか分からない。」
Cさん「歴史というものが在るがそれは幻で、この世は今しか存在していない、その連続であるが過去は証明できない」
Cさんに、では未来はどう考える?と別の方が質問。
Cさん「未来は、今の先のことであり、まだ存在してないが、予想はできて、いずれ来る。有無では無い」と。
Dさん「この世には物質が在るのは誰でも知覚できる。人によって違うという考えもあるが、認識が違いすぎると共有できずここまで発展していない。」
Eさん「自分の存在は必ずある。死んだら存在がなくなるので、生きている間に、後世に残ることをするが、生きる目的」
皆さんから、大変勉強になる、有意義な答えをたくさんいただけました!
では、私の考えは…?
「そう考える自分はどのような形であれ存在していて、そして魔法のように思ったことが即座に実現するようなことはなく、経験上、物理法則に完全に物事は従っていて、社会というものが形成されている。そこは法によって支配されているので、痛い思いをしたくなけれな、法と社会に従うしか無いよ、その社会は、頑張らないと生活が苦しくなるよ、と説明すると思っています。」と。自分がいちばん、みもふたもない考えでしたな😅
このことについて、歌詞にしたためました。
ライナーノーツ
最近は数日で曲が完成していたのに対し、今回は、実はめちゃ時間がかかりました。前回の曲の直後からだから2週間、合計40時間はかけたと思う。そのうち32時間は、この曲の「もとバージョン」にかけてた。もとバージョン、それはもともと、以前からあった曲の構想で、歌詞もこの最終に少し近いけど、この哲学講座のテーマそのままではなくて相当ひねった内容だったもので、それに曲を乗せ、歌詞をこじつけてうたを乗せ、アレンジし…、を繰り返して、いったんほぼ出来たのだけど、ぜんぜん、納得いかなかった。
なので、昨晩からそれをばっさり削除して、リフレッシュした気持ちでiPhoneのメモ帳の新しいページを用意して、あらためて歌詞を今回のテーマでイチから書き直し、メロディもその歌詞に合わせてつけ直し。するとアレンジのイメージも私の好みのものがしっかり出てきて打ち込み、けっきょく8時間+ごにょごにょで一気に仕上がった感じ。
最初の「もとバージョン」(お聞かせできるものではございません😓)、からは、10%ほど名残が残っている、という程度になりました。でも初期バージョンと比較すると、イントロのAパートも、アップテンポになるBパート以後も、メロディーやキャラクターがはっきりしていて、良かったなって思います。
世界感があると音楽は作れる
そうそう、書いていて思ったのだけど、もとバージョンは、「以前からあった曲の構想」にとらわれていて、それに歌詞とアレンジを乗せるのに苦労してた。けど、ニューバージョンは、歌詞を書いてその世界(哲学講座で問いを発した際の)イメージも頭にある中で、メロディが湧いてきて、そのイメージでアレンジも即座に湧いてきたよね。
やっぱり、世界感、あるいは歌詞、が先のほうが、曲は作りやすいのかなって思います。
また大事なこととして、
歌詞の日本語的イントネーション → メロディーの高低。
この不自然さが無いようにするは大事。なので歌詞がこれならメロディーはこれ、というのがかなり決まってくる。人によっては歌詞とメロディーの音程の高低関係ない、という人もいるかもだけど、私は嫌(歌詞のリズムのほうは、私はけっこう破壊しますが)。
歌詞で歌っている背景のイメージ → アレンジ。
歌詞のその箇所で明るいことを言ってるのであれば、明るいアレンジがその場所に来るし、コードも明るくなる。暗い、悩んでいるような歌詞であれば、マイナーコードなどが来るし、重く暗いアレンジになる。これ大事(といいながら、意味不明のコーラスよくいれがち😅)。
セールスポイント
今回のベタ的気に入っているポイント!数点に絞ってあげるとすれば
・4小節進行をAパートから崩していく流れ。「始まりはそこに 光があった」の4小節のループかと思わせておいて、そのあとの「そして 刻みはじめた メトロノームが」あたりは2倍の長さになり、でもまだ偶数だったところ「刻一刻とリズムをきざみ」で3小節で帰結するの、hshshs美味しい。歌詞が先行して、そのあとメロディが決まり、コードが決まりますが、それを実現すること自体は大したことではないですが、そもそもの歌詞のテンポ感が崩しにかかってるものだったので、それによってはこういう面白いことが起こります。久しぶりにやってやった感じw
・流れるようなBパートとそのバックのシンセ。「宇宙のサイズは有限で」のBパートの流れるようなメロディとテンポ感と、そのバッキングのSAW波によるシンセが「ブワっ」てくるのが、よきな。
・Cパート「宇宙とダンス」の不思議さ。最初にピアノでふりだけ出したフレーズの美しさかつ不思議さと、後半でコーラスがハモるけどやはり不思議さが現れていて(表現しているのは宇宙の不思議さな。)好き。
あまり出来てないところ(←直せよ)。
・タムタムが存在感無くなった。最初のうちにいれたアレンジで、冒頭でよく聞くと、タムタム(ポンポンと鳴る太鼓)が鳴っていて、ほとんどのシーンでメロディックに叩いているのだけど、ほぼ聞こえない、分からなくなっちゃってそのまま放置😒。
まだ他にもたくさんあるけど、書いてると、なんだか死にたくなってきちゃうので、やめておきましょう…。
てなわけで!
ベタの音楽マガジン
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名曲だと思うんだけど。こちらも聞いてよね。note記事はこちら。
以上…
ベタの音楽、聞いてくださいね。
絶対おどろかせてやるんだから!( ´・ω・`)
感想コメントはベタの食べ物です。ぜひお恵みを…w
betalayertale 2023年7月23日
4008文字
楽しい哀しいベタの小品集 代表作は「メリーバッドエンドアンドリドル」に集めてます