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ベテルギウスは爆発して2

 冬の星座、オリオン座の1等星として有名だったベテルギウスが爆発しそうだ、と言うニュースはもう幾らかは皆さんご存知だと思います。

 見た目にも赤く明るく輝くベテルギウスは太陽よりはるかに巨大な「赤色超巨星」で太陽の約1000倍もの半径を持つ。距離は650光年と、非常に近い星の一つなのでとても明るく見える。年齢も太陽や地球が46億歳なのに対し、まだ1000万歳です。そう言う星は逆に太陽よりも温度は若干低く、また寿命はエネルギー消費が激しいためはるかに短い。そして、寿命を迎えると冷えて収縮を開始して暗くなっていき、最後にはこのサイズの星の場合超新星爆発を起こし、ブラックホールや重い星、中性子星となります。ベテルギウスは中性子星になる予定。

 私もこちらの前記事で詳細にレポート差し上げました。

 …あ、ごめ、ただごちゃごちゃ言いたいこと言ってるだけでした…w

ベテルギウスは変光星

 先日夜空を見上げてみると、明らかに暗くなってる。私は小学生の頃から天文に興味を持って特にオリオン座が大好きだったので思うのですが、オリオン座の真ん中に並んでいる「三つ星」と同じくらい、2等星ぐらいに見えました。また、ベテルギウスはもともと変光星(明るさが周期的に変わる)なので、単にその周期の暗い時期と比べても暗いのか。

 爆発が予言される前の2007年のアストロアーツの記事ではこうでした。

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引用:上記のページ「ベテルギウスの減光【2007年10月29日 アストロアーツ】」図1、最近のベテルギウスの光度曲線(VSOLJメーリングリストデータより)。(提供:高橋進氏(ダイニックアストロパーク天究館))

 変光範囲0.4~1.3等、周期2070日、最近は400日ほどの周期とのこと。

天文学者に聞いてみた

 で、気になったので知人の研究者に聞いてみました。どのくらい減光しているのか。そこから爆発予想時期を計算できてはいないのか。明確な減光ぐあいのニュースがあまり無いんですよね。

 で、頂いたこの半年ほどの前からの世界中から集めた観測データがこちら。

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 明らかに急激に減光していて、ばらつきはありますが,おおむね 1.4等級ぐらい。

 アストロアーツで読者の写真で特集している「2019年12月~ オリオン座ベテルギウスの減光」より

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 七年前とこの1月の比較。撮影:じゃみろ氏 2020年1月3日
 https://www.astroarts.co.jp/photo-gallery/photo/59248

 で、爆発予測時期は、まだ分からないとのことでしたが、世界中で研究が進められているとのこと。

 でも多分、1000年以内には、もしかしたら数年以内に爆発するかも知れない。そしたらオリオン座からベテルギウスが無くなるのは寂しいけど、一瞬猛烈に明るくなって、その後も数ヶ月の間、月よりも明るく輝く天体ショーが観れます。ベテルギウスは650光年の先にあるので現実にはもう爆発してるかも。観たい!

 お願い!私が死ぬまでにベテルギウスは爆発してよ!

追加: こんな風に見えるそう。すごいでしょ??


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