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新規醸造所立ち上げよくいある注意点まとめVol.2



1.はじめに

この企画は酒税の申請を半日から30分まで減らす実績があり、50社以上の醸造所と取引がある醸造所の管理システムを作っているBest Beer Japanが全国のブルワーさんにインタビューを行い、立ち上げ時の注意点や困ったことを聞いて新規醸造所を立ち上げる方々に向けて発信しています。
今回は株式会社HUGE NUMBER NINE BREWERYのブルワー、齋藤健吾さんにヒアリングさせていただきました。


2.インタビュー内容まとめ


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■立ち上げる時に困ったこと
①浄化槽の問題
②資金面の問題

■これから醸造所を立ち上げる人へのアドバイス
①事業計画、コンセプト、ストーリーをしっかり考えておく
②とにかくいろいろな醸造所を回ったほうがいい
③設備はやりたいことに合わせてしっかり選ぶべき
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■立ち上げる時に困ったこと
①浄化槽の問題
・実際に立ち上げに際して浄化槽が必要になり、うん千万かかってしまった
・これがあると事業計画自体がくるってしまう、つながっているだろうという想定で進めていたらつなげていけなかった
・地域、物件を決める際にはまずそこを注視したほうがいい
・地域によっては自然保護などの観点から川の近くだと厳しい地域もある
・その物件は以前どんな店舗が入っていたかどうかは参考の一つになる場合もある


②資金面の問題
・感覚値だが実際は予想の1.5倍はかかる
・聞いている話だが目安は500Lで4000万円でもかなり安いとのこと
・設備選定から搬入に関して全般的にやってくれるパッケージに任せたほうが後々のメンテナンスが楽な場合がある。
・実際に自分でメンテナンスをすべてやるのは経験がないと難しく、コネクションが必要
・自分たちの立地条件や何が必要かは事前に考えておくべき、例えば配管を組むだけでうん千万かかる


■これから醸造所を立ち上げる人へのアドバイス
①事業計画、コンセプト、ストーリーをしっかり考えておく

・何を決めていくにもすべての意思決定の根幹になるため、これは事業計画、コンセプト、ストーリーはしっかり考えておくべき
・加えて500社超が参入している業界で、まず手に取ってもらうにはストーリーがとても大事
・誰のためにビールをつくるのか、自分のため?人のため?それによって作り方や造るビール、どう届けるかも変わってくる
・一方でビジネスではあるので「売れるビール」と「売りたいビール」は異なることも理解しておかなければいけない
・これらが決まってくればどれくらいの大きさの設備を入れるのか、どのメーカーの設備がいいのかなども決められる

②とにかくいろいろな醸造所を回ったほうがいい
・例えば各ブルワーの修行先が同じでも地域や条件が違うので実際に造られるビールは全く違うものになる
・そのため、色々な醸造所を回って設備の配置や配管の組み方など、正解がない情報を多く知っているかが重要になる
・併せて失敗談なども聞けるため、「やったほうがいいこと」というよりは「やってはいけないこと」、「やらないほうがいいこと」も多く聞いてそれを生かすことができる

③設備はやりたいことに合わせてしっかり選ぶべき
・安いからいい、有名なメーカーだからいいというわけではない
・最初に作りたいものを決めて設備を選んだほうがいい
・自社、自分に合っていないものだとあとからメンテナンスが大変だったり造りにくかったりするため、しっかり比較しながら選んだほうがいい
 ※Best Beer Japan株式会社がまとめた記事は下記
 ・設備会社まとめ記事
・タンクが少なくても冷蔵庫はでかいほうがいい
 ├・樽詰めしておけば何とかなるのでそこが重要
 └・途中で入れ替えは大変なので初めから大きめの設備を入れるのも一つ

3.Best Beer Japan 株式会社について

Best Beer Japan株式会社は
バックオフィス業務を自動化できる醸造所管理システム
新しい販路に繋がるクラフトビールECプラットフォーム
物流コストを半分にできる樽シェアリングサービス
を運営しております。
また、100社以上の醸造所と取引があり、酒税の申請を半日から30分まで減らす実績があります。
ご興味がある場合は下記からデモのスケジュール調整ができます。
https://www.bestbeerjapan.com/#contact_anchor


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