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テラさんの助言がすごく的確。〜「まんがトキワ荘物語」を読んだ。

(短めの投稿です。)

こちらの新書を読み終わりました。
新書ですが、ほぼ全編マンガです。

2012年発行

1982年に翠陽社から発行されたものの再編集版となります。
帯にある通り、豪華な執筆陣によるそれぞれの「トキワ荘物語」が描かれ、また、巻末には寺田ヒロオ、石ノ森章太郎、藤子不二雄などが参加した座談会の模様が収録されています。

赤塚不二夫による「トキワ荘物語」の一コマを紹介します。

鼻が大きい人がテラさんこと寺田ヒロオ。トキワ荘の兄貴分的な存在。
そばかすの青年が赤塚不二夫。


この頃、トキワ荘メンバーの中では、石ノ森章太郎、藤子不二雄(藤本弘と安孫子素雄)に比べ、まだヒット作がなく出遅れ感のあった赤塚不二夫。
このシーンでは、テラさんに作品の相談に乗ってもらっています。

ここの助言が、すごく的確だなぁ、と思いました。


う〜ん、刺さる・・。


このシーンのあと、石ノ森章太郎が相談に乗ってくれるところも描かれており、赤塚氏は、「いい仲間を持って幸せだった。ーーもしトキワ荘の住人になってなかったら、マンガを書き続けていなかったかもしれない。」と書いています。


これも、心にずっしりくる言葉です。



・・つめこみすぎはダメ、というテラさんの言葉を噛み締めつつ、もう一場面だけご紹介させてください。

それは、藤子不二雄A先生作の「トキワ荘物語」の一場面。

同じく藤子不二雄A先生の大名作「まんが道」に描かれる手塚治虫先生に比べ、ややノリが軽いのと、藤本先生(藤子・F・不二雄先生)の、「でもいま忙しいんでしょ?」というタメ口が気になりました(笑)。

「まんが道」では、手塚先生と、藤子不二雄のふたりの関係性は、まさに「漫画の神」と、それを崇める「駆け出し漫画家ふたり」
「まんが道」の方は、少し関係性をデフォルメしていたのかもしれませんね、、


「まんが トキワ荘物語」、楽しく読みました。
自分は「まんが道」と続編「愛…しりそめし頃に」でしかトキワ荘のことについて知らなかったので、馴染みのエピソード、初めて知ったエピソード含め、立体的にいろんな面からトキワ荘のことを知ることができました。


最後に、以前書いた、まんが道の好きなシーンを読み直した記事のリンクです。

この記事、詰め込み過ぎだよなぁ。。(笑)

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