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「週刊文春WOMAN」編集長の心がける記事づくりとは?|文春社員図鑑05:井崎彩

株式会社文藝春秋の2021年新卒採用が始まりました! 採用HPも公開になりました。そこで文春note部では、「#文春社員図鑑」として様々な部署の社員をゆるく紹介していきます。

第5弾は、「週刊文春WOMAN」編集長の井崎彩さんにお話を伺いました。

■井崎彩(いざき・あや)
1999.03月 入社
1999.04月 文藝春秋編集部
2001.04月 週刊文春編集部
2003.10月 CREA 編集部
2006.03月 文藝春秋編集部
2008.04月 CREA 編集部
2014.07月 週刊文春編集部
2016.07月 CREA 編集部
2018.07月 週刊文春出版部 〔週刊文春WOMAN編集長〕

――まず、今のお仕事を教えて下さい。

「週刊文春WOMAN」の立ち上げ。2016年にパイロット版を出し、完売となってから約3年を経て、2018年の年末に創刊号を出しました。当初は年3回刊でしたが、創刊1周年を機に年4回刊の季刊誌に。取材、広告営業、販促物作成、イベント運営と、雑誌作りに関わることは何でもやっています。

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――入社理由を教えてください。

父親が他社の編集者で、幼い頃から一番身近な職業でした。でも反発もあったので、大学は経済学科に進み、就職に際しては採用活動のスタートが早かった銀行や商社をまず受けて、運よく内定を得ることもできました。でも、「これから一生ムリして気分を200%に高揚させて働くんだろうな」という心境でした。そんな中、ほぼ最後に受けたのが文藝春秋。社屋に入った瞬間、のんびりした空気を感じて「あ、ここならば自然体で働ける!」と。実際、親戚と話すような感覚で面接を受け、入社し、現在に至ります。子供を産み、仕事との両立が大変な時期もありましたが、あのときの確信があるからこそ働き続けられているのだと思います。

――現在の仕事のやりがいは?

入社以来、「文藝春秋」 → 「週刊文春」 → 「CREA」 → 「文藝春秋」 → 「CREA」 → 「週刊文春」 → 「CREA」 → 「週刊文春」と、性質の異なる雑誌をめまぐるしく異動してきました。

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どちらの世界でも中途半端な自分に、長い間コンプレックスがあったように思います。「でも週刊誌にも女性ビジュアル誌にも携わった経験があるからこそ、やれる仕事があるんじゃない?」。そんな自問自答の末、思いついたのが「週刊文春WOMAN」。「こんな女性誌見たことない」「ずっと取っておきたい雑誌」といった感想をいただくと、嬉しいですね。

――これからの目標を教えてください。

自分が担当した記事を読み返して、「文藝春秋らしくない記事を作ってしまった」と反省することがあります。判断基準は「人間が描けているか」。硬派のノンフィクションに限りません。イケメンスターのインタビューならば、普段は見えない人間らしい一言や動作を盛り込めているか。健康や美容の記事ならば、人々のほんとうの不調や悩みを拾えているか。人間を描けた記事は、反響も大きいものです。

仕事に行き詰まると、資料室で過去の名記事を読んで「どこが違うんだろう?」と研究します。許されるのであれば、定年までずっと、そうやって「人間を描くこと」を目指していきたいです。

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――新雑誌編集長に抜擢されましたね。

最初に言わせてもらうと、抜擢されたわけではありません。幸か不幸か、社内の期待もあまり感じません(笑)。「週刊文春には女性読者が半分近くいるのだから、女性の興味に特化した女性版・週刊文春を時々出してはどうですか?」。そんな企画を出したら通った。運よくパイロット版が完売した。「また出してみる?」という感じです。

「そんなに簡単に、歴史ある“週刊文春”の名がついた新雑誌をまかせていいの!?」と疑問を感じることもありますが、手を挙げた人にポンと任せてくれるのがこの会社のいいところかと!

――では、一緒に働きたい人はどんな人ですか?

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「とらわれない人」「自分の頭で考えられる人」ですね。社内では「昔に比べると……」という言葉をよく聞きます。でも私は、出版不況の時代だからこそ、何でもありで面白いな、と思っています。「紙の編集者/デジタルの編集者」「編集担当/広告担当/営業担当」などの垣根はなくなっていかないといけない。「人間を描く」という文藝春秋イズムは忘れずに、それをどんな場でどんな風に発信していくかを考えていくのが、これからの文藝春秋社員の仕事だろうと思います。

――井崎さんの忘れられない一冊を教えてください。

高校の図書館で読んだ『Number』です。高校時代、Jリーグ発足前のサッカーの追っかけでした(笑)。試合観戦だけでは飽き足らず、練習を見学したり、ユースチームの有望株をチェックしたり。その頃、知ったのが「Number」。選手の人間性に迫った記事が印象的で、出版社をチェックしたら文春でした。

――「週刊文春WOMAN」を、どんな雑誌にしていきたいですか。

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日本には「大人の女性が読む雑誌がない」と言われて久しいです。40代以上の雑誌は、《節約主婦》か《ラグジュアリーなマダム》か《いつまでも美しく輝いていたい大人女子》か……。それぞれとてもよく考えて作られていますが、今の女性は生き方が多様化しているから、そんな単純な人物像では括れなかったり、括られたくなかったりするわけです。

だからこそ、いま、女性達が「週刊文春」を買ってくれている(読者の半分が女性)。世の中の、きれいごとでは済まない本質をしっかり見せる。そんな「週刊文春」のテイストを活かしながら、「週刊文春WOMAN」ではより女性に即した話題を取り上げていきます。たとえば、1、2号目で特集して大反響を集めた、更年期以降の膣や泌尿器、肛門のケア。創刊1周年記念号での、女性の人生という視点で考え直した秋篠宮家バッシング問題。

「女性は普通こうする」「女性誌でこんな話題は扱わない」「こっちのほうが生きやすい」といった固定観念は脇に置き、女性たちの素直な疑問、興味、心の内のモヤモヤに応えていく雑誌でありたいと思います。

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