モラハラ夫はアルコール依存症⑦
三本の柱
3か月の入院治療が終わり
いよいよ退院となった。
私は3か月の間にすっかり元気になり
夫も心身ともに元気になっていた。
しかし、もともと持って生まれた性格というものは
そうそう簡単に変わるものではない。
脳も同じ。
アルコールを呑め吞めと指令が出るように
回路が作られてしまって、直しようがない。
これは一生、変わらない回路(のはず)なのだ。
つまり、アルコール依存症とは死ぬまで続く病気。
病気を治すのではなく、悪化させないためには断酒が一番というわけだ。
そんなわけで
アルコール依存症という病気と付き合っていくには
『三本の柱』というものが大事になる。
断酒会に通う
治療病院に通う
抗酒剤を飲む
退院した人たちはこの三本の柱に取り組む。
もちろん、皆がうまくいくわけではない。
挫折は同然ある。
俺は(私は)できないやつだぁーと自分を責める人もいるだろう。
我慢できず、またひどい依存症になって再入院。
そんな人は山ほどいる。
だから悲観しなくていい。自分を責めなくていい。
できれば、まわりで一緒に頑張ってくれる人
サポートしてくれる人がいるといいだろう。
それは家族だけでなく、病院や断酒会の仲間など
中にはSNSで強い繋がりを持つ人もいる。
人それぞれだ。
夫について話すと
なんとこの三本の柱のうち
断酒会に通うこと。抗酒剤を飲むことを拒否した。
私は絶望した。
せめて、抗酒剤ぐらいは飲んでほしかった。
それでも病院に通院してくれることは約束してくれたので
まずはそれで納得することにした。
退院してから来月で3年。
まだ、夫と一緒に月1の治療病院への通院は続いている。
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