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モラハラ夫はアルコール依存症③

入院当日

さて、夫を入院させると言ったものの
アルコール依存症である人間を治療病院に入院させるのは至難の業である。
本人の底つきがなければなかなか治療に繋げることはできない。
そんな話をSNSやネットの中で見ていたので
無理やり入院させることが回復に繋がるのか
ましてや、本人が入院してくれるかどうかすらわからなかった。

そんな中、当日
私はとりあえずの入院準備をした。
大きな鞄を持つ私を見て、夫は
「今日行って、今日、入院できるわけないだろ?」と言った。
それでも私は心の中で(一か八かだ・・・)そんな思いで診察に同行した。
夫には内科で検査をして、そのあとに精神科。
とだけ伝えてあった。
そして、いよいよアルコール専門の先生と顔を合わせた。

夫「食事がほとんど摂れてない。入院したら食欲が戻ってくる?」
先生「そうだねぇ。食べれない?食べないとね。
お酒と命、どっちが大事?」
夫「お酒が大事。お酒呑めるなら命取られてもいいわ。」
先生「そうか。立派なアルコール依存症だね。入院しようね。」
夫「食べれるようになればいいから。そんなに仕事休めないし
1週間?2週間?」
先生「3か月だね。」

夫はびっくりして
そんなに仕事休めない。困る。代わりはいない。
いろいろ、言い訳を探す。
私は会社の上司には話をつけてあることを話した。
だから、長い入院になってもなんとかなるよ。
まずは食べれるように身体をもとに戻さないとね。
と、身体を気遣うように声をかけた。
実際はとにかく、なんとかしなきゃという気持ちでいっぱいだった。
夫も話をいろいろ聞いてるうちに入院する方に気持ちが傾いていった。
おとなしくしてれば、すぐに退院できると思ったのだろう。

私が「今日、とりあえずの入院準備してきたので
即、入院させてください!」と言うと先生はびっくりされたが
すぐに手配してくれて、入院することができた。
決して、夫の意志ではなく
ちょっと強引に入院を促した形になってしまったので
この後、退院してからもいろいろあったが
この入院は大きな一歩。
決断してよかった。

迷っている人はぜひ、治療病院のことを調べてみてほしい。


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