看板娘「湯けむりユキちゃん」ができるまでとできてからの話。
看板娘がほしい
「あー、うちの道場にもマスコットキャラみたいなの欲しいなー」
最初はただ、そんな漠然とした思いでした。
マスコットキャラ、ゆるキャラ、萌えキャラ…そして今はVtuber(バーチャルYouTuber)という言葉もあるように、現代はキャラもの隆盛の戦国時代と言えます。
わたし自身、紆余曲折を経て小規模とはいえ一国一城の(腱引き)道場主になったのだから、そんな波に乗っかるのも悪くないなと。
また、腱引きの師匠から道場の運営に関して「まあ色々とやってみるといいですよ」というアドバイスを受けていたのもあり、その「色々」の一環としてやってみてもいいのかなあなどと考えた次第です。
だとするなら! 欲しいのは可愛くて仕方がなさすぎるキャラクター!!
…とはいえ、わたしは絵とかイラスト、デザインといった分野に関しては、とんと不得手。道場の看板となりうるようなキャラを自分で創りあげるには今までに武術にかけた時間の比どころでは到底ないくらい足りないという、変な自負と事実があります。餅は餅屋、ここはおとなしく外注です。
どなたに依頼させていただくか?
これ、結構悩みました。
twitter(ツイッター)などを中心にイラストのお仕事を募集されている方はたくさんいらっしゃったので、その方の絵柄や普段つぶやかれていることなど(どんなに絵が上手くても、ツイートの口調が荒かったり汚かったりすると、ちょっと…と思いまして)を参考にしながら考えていきました。
熟慮の結果、大分県を中心に活動されており、別府や大分ですでに実績があり、絵柄も超ストライクだった中津コンさんにお願いすることにしました。
打ち合わせでは道場の看板となるようなキャラとして、具体的には
「道場主がずっとやってきた中国武術(カンフー)と主な生業である療術、そして(道場がある)別府をいい感じに融合させたキャラ」
…ということをお伝えしました。
その上でわたしが大好きな格闘ゲームで中国武術を使って戦うキャラを何名か挙げ、その上で実際に施術も体験していただき、その感想なり雰囲気なりをキャラに含めてくれれば、ということで打ち合わせを終えました。
そして、今年の2月
コンさんからのメールに添付されていたキャラを見て、わたしは興奮と感動に打ち震えたのでありました。
それがこちらです。
わたしの記事にスキをしてくださったりアカウントをフォローしてくださった方の中には、その時このキャラからお礼を言われた方もいらっしゃるかもしれません。実はそういう仕様にしてあります。
ツイートにもあるように、別府湯けむり道場は別府市の幸町(さいわいちょう)という所にあるので、幸をユキと読んでユキちゃん。(理由はないけど何となく)ついでに雪にもかけておく。シンプルでとても覚えやすい。
ただ、ユキちゃんという名前を持つ方やキャラクターは非常に多いことも事実。どのユキちゃんか分からなくなるかもということもあるでしょうから、正式名称は「湯けむりユキちゃん」です。
ユキちゃんを発表したとき、どなたかから
「かわいい! 何拳使いですか?」
と訊かれました。
そこまで考えておりませんでしたが、わたしはすかさず「腱拳(けんけん)です」と答えました。腱引きと彼女のポーズが片足立ちであることをかけた、ただのダジャレです。
結構な無茶ぶりをしてしまった感じのコンセプトを余すところなく表現してくださったコンさんには本当に頭の下がる思いであり、感謝しております。
上々な反応と今後の展開
ユキちゃんはわたしも驚くくらい大好評であり、先のツイートによりユキちゃんと当道場を知ってくださった方々が施術を受けに来てくれたりするなど、とても助かっております。宣伝効果、バツグンです。
…もっとも宣伝目的というよりは、こういうキャラがほしかったという自己満足のほうが勝っていますが。本業はあくまで施術による健康増進のお手伝いなので、これくらいのスタンスでいいのかなと。
各SNSではユキちゃんに佐賀関なまりが微妙に入った大分弁での施術の解説や別府の観光案内みたいなことをしてもらうなど、すでに十分すぎるくらい活用させてもらっております。
ただ、道場にはユキちゃんがいるわけではなく、ただ小柄なむさくるしい男がそこにいるのみ。それ、とても虚しくて寂しくありませんか??
そう思って、今度は等身大パネルを作りました。
これも多くのお客さんから「かわいいなあ」と喜ばれております。
最近ですと、数は少ないですが缶バッジも試作しました(現在は品切れ)。アクリルスタンドがほしいという方もそこそこいらっしゃるので、そのうち制作することを考えております。夢が広がりますね。
ユキちゃんで一番救われているのはわたし
そもそもがマスコットキャラクターというのは、wikipediaによると
「人々に幸運をもたらすと考えられている人・動物・もの」のこと
なのだそうで…日々の施術の楽しみや彩りをわたしにもたらしてくれたという意味では、ユキちゃんはわたしにとってマスコットそのものであります。
今後はユキちゃんの施術レポートをこちらにも書いていこうと思うので、どうか皆様、今後とも彼女をよろしくお願いします。
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