
キャラクター愛あふれる返答をしたという話。
こんばんは。「腱引き」「つるた療法」の別府湯けむり道場です。
今回はtwitterのフォロワーさんからいただいたご質問およびその回答について書いていきたいと思います。
こんな感じのメールをいただきまして。
おーひら先生の「湯けむりユキちゃん」キャラの活動を見ていて、とても面白そうで、自分もキャラクターを作ってやってみたいと思うようになりました。
ツイッターで先生は「完全に自己満足」とおっしゃられておりましたが、自分は(御本人様の本業)活動の物販のひとつとして考えてみようと思っています。もちろん、最初は商売っ気を出さずに試験的に楽しむくらいのつもりが良いかもしれませんね。
さて、何点か質問をさせてください。
①イラストレーターさんからイラストを描いてもらった後、著作権はおーひら先生のものになるんでしょうか? 著作権を買い取りましたか?
②イラストを使った物販を販売するとき、売上から手数料をイラストレーターさんに支払うことになるんでしょうか?(そんなめんどくさいことはしないでしょうけれど)
③イラストは何点くらい描かれましたか? 笑顔や怒った顔、全身像や2頭身像などあったと思いましたがツイッターで活動する場合、どれくらいのバリエーションがあるといいでしょうか?
④キャラクターを作るときに、イラストレーターさんとの話し合いを行ったこととブログで読みましたが、やはりそうしたディスカッションでキャラクターの性格は決まっていくものでしょうか?
以上です。主にお金のことが頭にあったので、質問させていただきました。
個人情報以外は原文ママです。また、
この質問は先生のブログのネタにして載せてもかまいませんし、ブログでお答えいただいてもかまいません。その際は僕の名前を伏せていただければ、大丈夫です。
とも書いてくださっており、すっかり月イチペースとなってしまったこのnote、今月のネタはどうしようか考えていたところでもありましたので、お言葉に甘えて使わせていただきます。
質問①への答え
初っ端からかなり鋭いところを突いた質問だと思いました。以下、わたしの答えです。
制作時、イラストレーターさんに同じことをお訊ねしたところ、すべての権利は大平にいただけると快いお返事をいただきました。(中略)
ただ、ここはもちろん全てのイラストレーターさんがそうではないでしょうね。依頼時にきっちりと話し合う必要があると思います。でないと揉めやすいところです。
製作料(イラスト料)と著作権のことは、先にしっかりと話し合っておくべき事項と考えます。それだけトラブルになりやすいことだからです。
文面の書き方が少しまぎらわしいですが、要は「著作権に対する考え方はイラストレーターさんによって変わるだろうから、とにかく誤解や曲解などが生まれないようにとことん話し合って決める」ということですね。
回答にある通り、ユキちゃんの権利はすべてわたしが所有しております(わたしもビックリしました。こういうのはイラストレーターさんが所有しておくものだろうと考えていたからです)。
だからといって「好き勝手」の領分をはき違えないよう、そして描いてくださった先生に迷惑をかけないよう気を付けています。
質問②への答え
これも権利問題に関わることですが、
これも話し合い次第です。(中略)先にこちらから話題にして不安解消をしておくことをオススメします。
もう本当に話し合い次第としか書きようがないんですよね……わたし自身がこういう物販関係の知識にうといので何とも言えませんが、大切なのはイラストレーターさんへの誠意と敬意なのではないかと。少なくともわたしはそう思います。
質問③への答え
この質問に対する答えは少し脱線してしまいました。
イラストは今までに4点、現在依頼中のものが1点です。ポーズそのままで表情だけ変えたものを差分でいただいております。どのように使われるかで変わってきますが、キャラクターに幅を持たせるためなら、メイン表情の他に喜怒哀楽のうち喜と楽があれば十分と考えます。
(中略)また(他にもこんな表情もあるといいな)と思ったものは次回の依頼で表情差分だけお願いすることも私は多いですね。例としては「冷酷」「ドヤ顔」など。
SDキャラに関してはアクリルキーホルダー制作が前提としてありました。これは本来の非SDキャラがある程度認知を得てからのほうがいいのではないかと思います。
ここからが脱線内容ですが、今回の記事としては以下を特に強く主張したいです。
そもそも、うちのように美少女キャラにする必要すらないです。(中略)作った以上は「そういうものが好きである」という印象は持たれますし、そう思われる覚悟もしたほうがいいです。物販をお考えなら動物やゆるキャラなどでもいいと思いますし、既存のキャラをいろいろご覧になったうえでお決めになるといいでしょうね。
自らのお店なり何なりの看板を背負うキャラクターは、それこそ慎重に決めるべきだと思うのです。
当道場のユキちゃんはわたしの独断と偏見でポンポン作ったように思われるかもしれませんが、実は制作前に奥さんにもきちんと相談し、「いいんじゃない」と許可をもらってからイラストレーターさんへの打診、打ち合わせ、製作を経て完成しております。等身大パネルも同様です。周囲、とりわけ家族の理解はないよりはあったほうが断然良いのです。
あとは結果に対する責任をすべて自分が持つ覚悟をすること。おおげさかもしれませんが、「看板」とはそういうものではないでしょうか。
質問④への答え
性格に関しては、Twitterで展開していくうちに変わっていった部分が大きいです。ユキちゃんは最初はあまり大分弁を使っていませんでしたが、今はご覧のとおりです。(中略)ある程度形になっていればそれを具体的に伝えたほうが進捗が速いと思います。
あと、質問外のことですが料金はピンキリだと思います。(中略)まずはTwitterのいろんなアカウントやFANBOX、skebなどをご覧になるといいと思います。私は人となりも重視しますので、作品だけでなく普段のつぶやきも確認していますね。
ユキちゃんをどう活用していくかというのは、割と行き当たりばったりでやっております。回答にも書いてある通り、キャラクターのビジュアルは決まったものの性格などは細かく考えていなかったからです。キャラクターがある程度定まってきたのは、彼女が誕生してしばらく経ってからです。
これをたとえばVtuberなどで運用していくことを考えている場合はさっさと決めないといけなかったのでしょうが、あいにくわたしにその予定はないので、のんびりと運用している次第です。
どの作家さんにお願いするのかは胃がキリキリするくらい悩んでも間違いないかと思います。なにせ自分の団体、教室、お店などの「顔」となるわけですからね。
わたしがどう決めたかは、過去に書いた拙記事をご覧ください。ここでは回答にもある「人となり」についても触れております。
まあ何はともあれ、キャラ愛さえあれば大丈夫です。
自分が自分のキャラの、一番のファンになること。
そして、
作って発表したところで満足してしまわず、
末永くキャラを活躍させ続けること。
キャラは広めてナンボです。ネットではガンガン押し出していきましょう。ただ、現実世界ではキャラクターと自身が住んでいる地域、両方の性質を十分に吟味した上で空気を読んだ運用を心がけましょう。でないと周囲がドン引きする危険性も無きにしも非ず......なので。
言いたいことは大体書いたと思うので、この辺で。