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Young Adult のための LNE._VOL2|「受験に勝つ」ために挑む受験の先に

Young Adult(中高校生)の年代にLEARNING NEVER ENDS.を届ける一環として始めたnote。

1回目は戦略的に指定校推薦を狙う受験を選んだ大学生のインタビューをお伝えしましたが、2回目にして、さっそく受験には多様なスタイルがあるということが見えてきました。

今回は「選抜方法の選択肢なんて考えもしなかった」という受験を経て、大学生になった今はこの先の選択肢を楽しんでいる様子がうかがえるインタビューになりました。

国公立はまだまだ推薦ではなく一般選抜が主流なので、公立大学を目指す方には今回のインタビューが参考になるかもしれません。


第二弾は町田マルイスタジオスタッフの渡邉 翔音(わたなべ かけと)さん。
東京大学に通う1年生です。

― 大学受験の選抜の種類を教えてください。

渡邉:一般入試でした。
通っていた中高一貫校の方針で自分には一般選抜の一択でした。
推薦は考えもしなかったです。

― 大学受験に向けてどんな勉強をしましたか?

渡邉:もともと勉強は趣味と言えるくらい好きだったので、とくべつ“がんばった!”ということはないのですが、勉強を始めるまでのモチベーションの保ち方を工夫しました。

通学電車内の1時間半が一番集中できたので、暗記系だけでなく、分野問わず勉強の時間に充てていました。

勉強時間が多い方ではなかったと思いますが、やる時はとことん集中していました。
できなくて悔しい教科があるとバランスが悪くてもそれに集中して、とにかく一つ一つ丁寧に取り組んでいました。
おススメできる勉強方かは分かりません(笑)

現役では滑り止めで充分な私立に受かっていたんですが、やっぱり第1志望に拘りたくて浪人を決め、そのタイミングで勉強環境を変えました。
現役時代は家で勉強してたましたが、スタートがうまくいかないと1日が無駄になってしまうことが多くて、浪人時代は予備校に通いながら勉強カフェを利用していました。

― 志望校や学部はいつごろどうやって決めましたか?また、浪人しても志望校に拘った理由はありますか?

渡邉:志望校は東京大学文科2類で、高校3年のクラス分け面談の前、高校2年生の夏くらいまでになんとなく決めていました。

浪人しても第1志望に拘ったのは、中学受験で第1志望に入れなかった経験があるからです。
結局、受かった学校で6年間楽しめたんですけど、そのなんだかんだで行ったところで納得しちゃう感じが分かっていて、大学でも同じだろうな、と思って。
どうしてもこの大学に行きたいというより「東大の受験に負けるのは悔しいな」という気持ちでした。

― 大学選びや受験方法について、よかったと思うこと、高校時代の自分にアドバイスしたいと思うことがあれば教えてください。

渡邉:性格的に過去の失敗をあまり振り返らないんです。
だから「こうしておけば」みたいなことは特にないです。

反省しないってはあまりよくないのかもしれないけど、後悔をしないので未来へのモチベーションを維持するにはすごくいいです。

強いて言えば「もっと遠出をしておけばよかった」と思うことはあったけれど、それも大学生になってからできているので、やっぱり後悔はないですね。

勉強だけじゃなく、幼少期から続けていたエレクトーンも、中高6年間続けたサッカー部もどれも本気で楽しみました
映画や漫画も好きです。
ベクトルの違う楽しみがいくつもあるとストレス発散には困りません(笑)

― 勉強カフェで働こうと思った理由や大学生の渡邉さんが感じる勉強カフェの魅力はなんですか?

渡邉:会員時代にマネジャーに誘っていただきました。
見知った場所だったし「こんどは自分が応援する立場になるのもいいな」と思いました。
少し迷いましたが、スタッフ特典で勉強カフェを使えるというのが決定打になりました。

あまり自分から話しかにいく性格ではないんですが、ここで働くようになって少しずつそれができるようになりました。

勉強カフェは高校生にとってはメリハリをつけて使える場所だと思います。
集中して勉強して、勉強後はスタッフと話して気分転換するのもいいですし、会員だった当時の僕は、成績を開示するくらい信頼できるスタッフの方と話すこともここに通うモチベーションになっていて、最初にその方と話すことでスッキリとスタートを切れて、勉強カフェに来た日は勉強が捗りました

今の町田スタジオは高3よりも高2の子の利用が多いのですが、受験の一歩手前の勉強習慣のために使ってくれています。
毎日のように来る子も、そうじゃない子もいて、ここに来れば勉強できる環境があると思うので、とにかく足を運んでほしいと思います。

大学生にとっては、他の会員さまから色々なことを学び、視野を広げる学校やバイト先とは違う良いコミュニティになると思います。
最初から無理に他の方とお話ししなくても、My Goal Seet(他の会員さまの目標)を眺めたりするだけでも刺激になります。

― 大学生活の楽しみ方とこれからのビジョンをおしえてください。

渡邉:僕の大学では2年次までは学部に分かれず、興味のある授業を自由に取ることができ、3年次から学部を決める“進振り制度(進路振り分け制度)”というものがあります。
受験のような一発逆転ではなく、中期的な視点で戦略を立て、好きな単位だけでなく必要な単位をとっていく競争です。
この先のビジョンは明確にはまだないので、まずはその競争そのものを楽しみながら将来やりたいことを見つけていくのが目標です。
おそらく経済学部に進学すると思うので、経済に関わる資格の勉強は視野に入れています。

ーありがとうございました。

そういえば、事前に「一度も名前を正しく読まれたことがありません。」という情報をもらっていたので、事前に予習をしておきました。
音楽をやっていると聞いたので「ショーンくんかな?」と予想したのですが……外れました(笑)

渡邉:“かけと”です。
必ず「なんて読むの?」と聞かれます。

僕もエレクトーンを弾きますが、もともと母が音楽好きで、「音のように、世界中を翔ける人になってほしい」という想いでつけてくれたそうです。

呼びやすくていい名前だと言ってもらえることも多く、気に入っています。
僕のアイデンティティの一部です。


いかがでしたか?

将来進む道を具体的に、またはなんとなくでも決めて大学を選ぶ方法もありますが、渡邉さんは「東大受験に勝つ」ことがモチベーションになっていたのかなと感じました。

この先キャリアの選択や困難にぶつかったときに、「東大受験に勝った」という自信が、渡邉さんを勇気づけ、支えてくれるのでしょう。

また、受験に挑む際にすべてを犠牲にするのではなく、好きなものをたくさん持ち、本気で取り組むことでストレスが分散し、勉強にもポジティブに向き合えたというのも、新しい発見だという人もいるのではないでしょうか?
頭では分かっていたけれど半信半疑だった方も、実際の成功体験を聞いてみると「ちょっとやってみようかな」と思えてきませんか?

いよいよ始まる2学期は学祭や体育祭など行事が多い4か月です。
もしかしたらこの考え方が両立のヒントになるかもしれませんね。

勉強カフェでは、ひとりでは難しい心から納得のできる高校卒業後の進路の選択から、その後の目標達成のための自発的なモチベーションの維持をサポートする『進路コンサルティング』サービスがはじまりました。

まずは、無料の個別進路相談ができますので、ぜひこの機会に自分の選択に本気で伴走してくれる味方がいることの心強さを体験してみてくださいね。

また、浪人時代に渡邉さんも利用していた勉強カフェは高校生からお使いいただくことができます。

塾でも学校でも家でもないので、「勉強しなさい」とか「成績を見せなさい」などは言いません。
でも、心から会員さまの目標を応援し、達成を喜ぶスタッフが勉強カフェにはたくさんいます😊


インタビュー・文 / 堀川 美紀


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