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イベントレポート「学ぶ大人のメンタル事情座談会」 byキャリアデザイン部

勉強カフェには、スタジオを超えて共通のテーマで集う公認サークルがいくつもあります。「キャリアデザイン部」もそのうちの一つ。

学ぶ大人の視線の先に、キャリアアップや転職、独立があることは稀ではありません。そんな大人が集い、定期的にアウトプットし合うことでそれぞれのキャリアデザインが着実に進んでいく、そんなサークルです。

毎月の定例会では、現在の個々の取り組みの状況や課題点をアウトプットしていただいているのですが、ある月の定例会で「メンタルの課題」をあげる方が複数名出ました。

「仕事のストレスで勉強の気力が削がれてしまう」
「メンタルをコントロースできるようになりたい」
「自分もメンタルに波がある」
「感受性が強くて外部の刺激に左右されてしまう」

次々と共感の声が上がりました。
医学的にメンタル疾患がない人であっても、日々の生活の中で気分が落ち込んだり、ざわざわとした不安で落ち着かなくなったり、イライラとやり場のない不満が募ったりしたりするものですよね。

でも「メンタル」という言葉、なかなか人に相談しづらい話題かもしれません。
なんだか深刻にさせちゃいそうで、親しい人にも話しにくいものです。

かれこれ1年以上、毎月オンラインでありのままの現状を共有し合ってきたキャリアデザイン部だからこそ話せた話題かもしれません。

「メンタル問題だけにフォーカスして話す場があるといいね」
という流れになり、今回の「学ぶ大人のメンタル事情座談会」開催が決まりました!

メンタルに関する事前アンケート結果


座談会開催に先駆け、参加申込があった皆様にアンケートをお願いしました。
11名の参加者だったため統計的な意味は薄いかもしれませんが、1つの傾向としてご紹介させていただきます。

メンタルに関する自覚

まず、今回の参加者のメンタルに関する自覚についてはこのような結果でした。

全体的に自分のメンタルをどう捉えているか

メンタルに課題感がある方々という前提ではありますが、メンタルが悪い(弱い)またはやや悪い(弱い)と感じている方は5割を超えていました。
どちらとも言えないと感じている方も3割いて、合わせると8割の方々がなんらかの課題を抱えていそうなことがわかりました。

メンタル不調のスパン

次に、1ヶ月の中でメンタルが良くない期間がどのくらいか聞いた結果がこちらです。

メンタル不調の期間(1ヶ月内)

「3〜5日間程度」と「2週間程度」が若干多いですが、少ない方からほぼずっとの方まで個人差が見られました。

メンタルダウンの原因やきっかけ

そして、メンタルダウンの原因やきっかけを聞いた結果がこちらです。

メンタルダウンの原因やきっかけ アンケート結果

圧倒的に多いのが「人間関係や人の言動」でした。
アルフレド・アドラーが「人間の悩みは、全て対人関係の悩みである」と言ったことを思い出させる結果です。

次に多かったのが「仕事に関わること」「自己肯定感の問題」でした。

社会人となると1日の大半を仕事に費やしますので、その中でメンタルに影響するような出来事にも多々遭遇するのでしょう。
そしてそういった外的要因もさることながら、自分自身のことが信じられない・嫌気が差すといった内的要因も多く自覚されている様子が見られました。

座談会で出た具体的な課題

座談会当日は上記アンケート結果をみんなで見ながら、より具体的な課題状況をシェアしました。

「仕事に追われている感覚やプレッシャーを感じ、体調不良に陥いる。」
「仕事の行き詰まり。支援が得られず打開策が無かった。」
「勉強が出来ないことを仕事のせいにしたり、仕事が思うように進まないときに勉強のせいにしたりしてしまう。」

やはり「仕事」をキーワードとしたものが多く上がりました。

仕事でストレスを受ける
   ↓
体調や気力に悪影響が出る
   ↓
勉強に支障が出る
   ↓
自力による現状打破が難しい

と、メンタルは大人の勉強、そしてキャリアデザインにも影響を及ぼすことも多々あるようです。

職場で深刻化したメンタル課題事例

今回、過去に職場で深刻なメンタル問題を抱えて休職を経験された参加者の方がいらっしゃり、その時の経験をご自身のイラストと一緒に共有してくださいました。

会社の上下関係や人間関係の中で発生するメンタル問題を解決する(してもらう)難しさ、もどかしさ・・・
そして、会社以外の世界で自立する、環境を選べる自分になることの重要性を再認識する時間となりました。

メンタル改善法・強化法の共有

自分1人でできることに限りがあるのも事実ですが、できることもあるよね!
ということで、参加者それぞれのメンタル改善法・強化法もシェアしていただきました。

「悩んでいる内容の分野に関わりのない人に聞いてもらうと、別の視点が見えてきてモヤモヤが軽くなる」
「専門家を含む信頼できる他者への相談」
など、外に出て人に会う、話す、という方が複数いらっしゃいました。

「出来るだけ無理せず過ごす。」
「陽の光を浴びる。自然や動物に触れる。」
「優しい音楽や動画を見る。」
「大きな声で歌う。」
など、ストレスレベルを下げる時間の過ごし方を模索されている方。

「本やマンガを読む。(メンタル強め美女 白川さん、楽しくなければ仕事じゃない)」
「新陽転思考(小田全宏・著)がオススメ。」
「お坊さんが書いたマインドフルネス的オーディオブックを聞く。」
「瞑想系のYouTube動画を聞いて横になる。」
「吉濱ツトムさんのYouTube動画がオススメ。」
「マインドフルネスアプリ(meditopia)を使う。」
など、書籍や動画、アプリをメンタル改善ツールとして使われている方も多くいらっしゃいました。

「目の前の業務、家事、家族との時間に没頭する。」
「ありのまま受け入れ否定しない。」
「全ての物事に必ず同じ量の陰と陽があると捉える。」
といった禅的思考を実践している方も。

様々な視点でメンタルに向き合い取り組んでいる、学ぶ大人の姿がそこにありました!

時に落ち込んだり、人の言動が頭の中をグルグル回ったり、漠然とした不安に潰されそうになったりしながら毎日生きているのは自分だけじゃないんだ、
こうして自分の人生を選ぶために勉強している日々はきっと自分の心の助けになるんだ、
そう感じられる1時間の座談会となりました。

また機会があれば開催したいと思いますので、その時はぜひご参加ください!
今回主催させていただいたキャリアデザイン部も常時メンバー募集中です。
会社の外の世界で自分の可能性を広げる勉強カフェコミュニティにぜひジョインしてくださいね。

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