1/8 月曜日

年末年始で書き殴ってきた原稿に、章や節の名前をざっくりつけ、プリントアウトする。50ページを超える量に少し嬉しくなるが、喜んでいる場合じゃない。ここからが本番だ。この前、先生にも大変なのはここからだと言われた。実際、作業を始めてみると、何から手をつけていいか分からない。まずはアウトライナーを開いて、段落ごとに現状の原稿の構造を打ち込んでいくが、果てしない作業を前に断念した。一旦休憩。「そして僕は途方にくれる」という歌詞の曲があったなぁ、と、ふと思い出し、「そして僕は途方に暮れる 歌詞」と検索。すると、「そして僕は途方に暮れる」というそのままのタイトルの曲がヒットする。Apple Musicを開いて聴いてみる。妙に沁みる。サビのワンフレーズだけ知っていたが、全体を通してもすごく良い。かなりの量の原稿を生み出した。プリントアウトした。そして僕は途方に暮れる。

仕切り直して今度はパワポに打ち込んでみることにした。どうせ提出後に発表会がある。発表資料として使えるから一石二鳥だ。しかしいざ打ち込んでみると、意識が<本当にプレゼンするモード>になってしまい、かなり細かく書いてしまう。これでは構造が見えてこない。またもや途方に暮れ、YouTubeに逃げる。本当にダメ。いやしかし、手も足も出ないとき、こうなってしまうのは当たり前だ。

このままじゃマズいと思い、ハンズに行く。小さいルーズリーフを買って、手書きで「パワポ」を作ることにする。とりあえずアナログでやれば、ネットの海に漂流することはないだろう。しかしまたもや、細かく書いてしまって全然構造が見えてこない。すごく疲れているのに、何も進んでいない。困ったものだ。んー、どうしたものか。

夜、シャワーを浴びていると、ふと『論文の教室』という本のことを思い出した。大学1年生が読むような本で、論文の書き方を指南するものだ。一度読んで本棚に寝かせてある。寝る前に開いてみた。この本によれば、論文はアウトラインを膨らませて書いていくのだ、とある。この書き方は僕には合わなかった。僕はもっと文章のリズムで書いていきたい。書くことが決まっていると、書く気が失せる。とはいえ、アウトラインの作り方は非常に参考になった。問い→答え→問い→答え……というふうに積み重ねてアウトラインを作るのだという。考えてみれば当たり前の話だが、改めて言われるとその通りだと思う。さらに、この作業は紙のノートでやるように勧められている。非常に実践的なアドバイスだ。明日の朝は、この方法でアウトラインを作っていって、全体の流れを掴む作業をする。作業の手順が分かっているというのは心強い。今日みたいに暗闇を手探りで進む必要はなさそうだ。

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