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Talktuneがリリースされるまで#04

参加者への声掛け

 前回、いよいよ歌詞が決定した。
 そして、参加候補者も確定し、声をかけていく段階になった。beniwakareが声掛けやデータ集めを行い、ナカザトトモヤは楽曲作成を行う役割分担だ。

 まずは候補者一人ひとりに連絡を入れなければいけない。正直beniwakareは大きな不安があった。「辞退」されたらどうしよう、と。
 beniwakareとナカザトトモヤは「こんなのあったらいいよね!絶対楽しいよね!Radiotalk盛り上げれるよね!」とテンションぶち上げで楽曲を制作していたが、その他のメンバーがそう考えてくれるとは限らない。むしろ「何いってんだコイツら」と思われる可能性の方が高いだろう。
 それはそうだ。#01から読んでくださっている方は分かるかもしれないが、この楽曲はほとんどノリと情熱だけで突き進んで来た企画だ。よくわからないおじさん二人がなんかやってる…。そう思われても何もおかしくはない。

よく分からないおじさん二人の図

 ここでbeniwakareは、「参加したい」と思って貰う事も大事だが、「参加したくないと思わせない事」も大事だと考えた。
 企画に誘われて、「参加したくない」と思う時はどんな時だろう。忙しい時?相手が嫌いな時?自分に合ってない企画の時?
 逡巡したが、beniwakareの結論は「失敗しそうな時」だ。
 企画に参加する時、成功しなそうな企画には参加したくない。多分、誰だってそうだろう。逆に「この企画は成功しそうだ」と思った時、その企画には乗っかろうと思うんじゃないだろうか。

 「やりたい」と思う事は誰でも出来るし、それを人に話す事だって誰にでも出来る。でも、それを本当に行動に移せる人はそう多くない。
 その点、beniwakareとナカザトトモヤは、メロディを作って歌詞に悩み、タイトル決めに討論し、と、もう行動に起こしまくっている。この合唱作りは、きっかけはノリと情熱だけだったが、もうただのノリではなくなっていた。
 それを相手に伝えればきっと「口だけじゃないんだな」とわかってくれるはず。そして、夢物語を語っているだけではなく、行動に起こしている事を示せば、「これはいいものだ、成功するだろう」と思って貰えるはず。

 声掛けをする前段階でデモを完成させ、そのデモ音源を同時に送る事で「この企画に参加したい」と思って貰えるんじゃないか。そう考えた。
 デモの作成はナカザトトモヤが行い、お誘いの文面に「デモを聴いて、歌詞を見て、参加しても良いと思ったら、是非参加して頂きたい」と添えて送付した。
 デモを聴いて貰えれば、我々の本気が伝わると言う確信があった。

 そして、我々の情熱は、予想よりも強く相手に伝わったようだった。
 今回の参加者はbeniwakare、ナカザトトモヤを除いて16組(17人)だったのだが、なんと全員一発快諾!!!正直、1人2人からは「うーん」という声が上がるだろうと予想していたbeniwakareは、思わずPCの前で拍手をした。
 個別に連絡をしていたため、返事があるたびに「◯◯さんOK…◯◯さんも…OK」とブツブツ言っていた日々ともおさらばだ。

中にはデモを聴く前に承諾してくれた方も居ました。多謝。

 デモと歌詞を添えて送ったのは、別の意味でも良かったなと思った。
 何故ならお誘いした皆さんが一様に「良い」と褒めてくださったからだ。これはある意味、歌い手の方々が最初の視聴者になってくれたような形だなとも思った。歌ってくれる人が良いと思わないものを、他の皆さんに聴かせる訳にはいかない。そして「いい曲」「いい歌詞」と言われるたびに、この企画を発足してよかったと心から思った。
 何よりも、嬉しかった。

 3月12日、ニコニコしながら参加者が確定した。

楽曲制作

 しかし、「じゃー歌ってください!」とも出来ない。
 何故なら音源はまだデモの状態。ギターを弾いたり、ドラムを生音にしたり…。まだまだ、やることはたくさんあるのだ。

 話は前後するが、3月2日、私の知人でありギターをやっているウルズ7(やーしょうP)にこの楽曲を聴かせてみた。彼は趣味ではあるがバンドをやっており、私個人がとても好きな音を奏でてくれるギタリストだ。
 リードギターをどう入れたらかっこよくなるかを相談するためだ。
 彼はデモ音源を気に入ってくれ、「バッキングとリード考えるから使えるとこ使うなりお前が弾き直すなりして」と音源をすぐに送ってくれた。
 控えめに言って神だった。

2日でバッキングとソロを用意してくる神

 あまりに神すぎて、そのまま使わせてもらった。
 ギター・ソロがとてつもなくかっこよくなった。

 3rd Time LuckyKOHARU計画)のYumaさんのドラムが生音で入った。ドラムも打ち込みでは出せない素晴らしい音になった。beniwakareはドラムの専門ではないけど「すげー良くなってる!!」と声を出して喜んだほどだ。
 ご協力ありがとうございます。(是非3rd Time Lucky,KOHARU計画を一度聴いてみてください)

 様々な人の手を借りて、様々な気持ちを巻き込んで、いよいよ楽曲は完成に近づいていた。

 だが、ここで大きな問題が発生する

次回「キー変更」→


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