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居酒屋「少女文学倶楽部」#COMITIA130 イベント御礼つき


御礼とご挨拶

紅玉:さっむ!! さむい! 寒いし梅酒お湯割りで!
小野上:赤のサングリア
神尾:レモネード酎ハイひとつ!(昨日飲んでおいしかった)
栗原:アフターのジビエ居酒屋ではまった日本酒鶴齢ください。
小野上:あそこ料理も酒もよかった
栗原:何もかも美味かったよね。
紅玉:美味しかったね~~。プライベートでまたいこう……てか今回は飲んでる時間もそうないんですよ。飲みますけど。サクッと乾杯だけしますよ!
紅玉:イベントありがとうございましたーーーーおつかれさまっしたーーーーーーーー(カンパイ
小野上:かんぱーい! お疲れ様でしたー!
栗原:かんぱーい、おつかれさまっしたーー
神尾:かんぱーい! おつかれさまっした!
紅玉:いやーーーーーーーーーヤバかったね(笑)
栗原:やり遂げた酒は美味いなあ。え、どこ。やばさのなにをどこまで言っていいの。
紅玉:全部いっちゃだめでーす!
栗原:ふやぁーい(黙ってほやをかじる)
神尾:うん。やばかった。
紅玉:まあちょっと前夜ににおわせてしまったんで、みんなにそっと心配されましたが、心配おかけしました!!!! ちょっと爆弾トラブルがありましたけど! 無事に安全に処理されました
小野上:イベントって生き物だなぁ
紅玉:いや~~盛り上がったね
神尾:爆発物処理班の処理能力がすごかった。
紅玉:全員手練れだった。ありがとうございました。
小野上:事実は小説よりも奇なり
紅玉:>>>LIVE<<<だった
栗原:おつかれさまでした、みなさんのご協力まことにありがたく!! 次からはさらなる対策を講じますがトラブルは起こる気がする……続けば続くほど
紅玉:いつかリアルイベントでも出来たら笑い話にしましょう
栗原:録音禁止で酒アリのやつでたのむ
小野上:ネタが増えた、で済むのが作家の良いところ
紅玉:なにより当日いい本ができていたからもう十分じゃないですかね
神尾:終わり良ければすべてよし。
栗原:なんにせよ、読者さんに楽しんでもらえれば、うん


紅玉:しかし2号、いや~~分厚いね!!!!!
栗原:雑誌感が出てきたねー
紅玉:通販ももうすぐですか?
栗原:boothさんが頑張ってます! 遅くとも12月第二週までには
紅玉:たのしみです~よろしくお願いします! 開始されましたらこちらから
神尾:BOOTHさんありがとうございます。
小野上:よろよろです!
紅玉:なおここは決しておねだりするところでもないのですが、御礼を言えるところもないのでこちらで。BOOSTなども本当にありがとうございます。すべての売り上げはよりよき本をつくらせていただく方向につかわせていただいております。
栗原:強火の推しを感じています! 
神尾:すべては次号のために。
小野上:いろんな愛を受けて、今回も良き本でしたね! 購入層の男女比率が結構変わってて面白かった。
紅玉:あれ、そうですか(全然お客さんの対応していなかった)
神尾:そう。男性の方がけっこう手に取ってくださってましたね。
紅玉:おお~嬉しいですね
栗原:そうそう、今回は柴本さん表紙のファンタジーということで男性が多かった
少女主人公のファンタジーが読みたい男性は、こっち系を読まれてるんだなと改めてわかりました
神尾:事前情報なしで、会場で足を止めて……っていうのが、前回は女性が多そうで、今回は男性が多かった。
紅玉:男性楽しんでもらえるといいですねぇ。なんとなくわたし、自分が女性であることもあって、全然想定したことないんですよ男性。とはいえわたしは、なんというか、年に二回も出てしまうと、レアリティが低いので笑 もう誰も会いにきてくれないかな~と思ってたのですが、たくさん来てくださって嬉しかったです。読者さんと双方向性の交流、あまり経験ないのでいつもすごく楽しいです
栗原:わたしのは女性に不快でないようにとだけ意識した人間向け小説ですけど、それって少女文学になるのよねという
小野上:今回男性が読んだらどうでしょねワハハと思って書いた話だったから、余計にそう思ったのかも
紅玉:女でもどうでしょうねだよ。ご感想お待ちしております!!!!!
栗原:感想欲しいですね〜募集してます(テロップ指差して)
紅玉:なんのテロップ出すんだ? twitterなどでもいただけましたら! 誰かがキャッチしにいきます! メンバーの誰かが? ここは挨拶ばかりにして、以下に今回の配布居酒屋を収録なんですが、今回の居酒屋好評でしたね笑
小野上:とうとい ぎせいが あったからかな!
神尾:ソウデスネ。好評でしたね。
栗原:読み応え最高だったから仕方ない
神尾:生け贄になりがいがありました。
紅玉:無駄に力作だったので、もうちょっとだけ刷り増して次のイベントも配布……あっ神尾くんのビフォアもつけるとか!?
栗原:えっ、あの国語入試問題偏差値75を!?
紅玉:だって読みたいといっていたひとがいたような……まあわたしならくくりますけど…(首を
神尾:ビフォアはもうないから! 上書きしちゃったから!
小野上:先生たちの手元にあるのでは?
紅玉:もちろんあります。なんなら赤入りで
神尾:くっ、ハッカーを呼ぶしかない。
紅玉:神尾くんが次号でも嘗めたマネしてくださったら考えましょう
神尾:マジメにがんばろう。
栗原:是非推敲後の作品を出そうね、わたしも含めて
紅玉:というわけで以下の居酒屋WEB収録を読みながら、通販まちの方はしばしお待ちください~。感想はいつでもお待ちしております❤
神尾:ご購入下さった方、これから通販してくださる方、居酒屋楽しんでくれた方々、どうもありがとうございます。
栗原:二号収録作についても語ってますので、併せてお楽しみください!
小野上:それでは、よろしければまた次号にてお会いしましょう!



「少女文学 第二号」COMITIA130 会場特典・アップロード用再編集

──ここは居酒屋「少女文学倶楽部」。夜な夜な少女文学の愛好家が集まる店だといふ。ここで見聞きしたことは、決して他言無用のこと。今日も、あちらのテーブルではなにやら、打ち上げらしき会合が行われているようで……

まさか遅刻者が?

栗原:ちょっと遅くなりました。
紅玉:いえいえまだはじまってませんよ~。って栗原さんはいいんだけど神尾くんがこないのはどうなってんだ さては怖じ気づいたか?(悪役の台詞
小野上:本命寝てるの?
栗原:主役なしでパーティーは始められないな
紅玉:むしろはじめてたら面白いかもしれん
小野上:ぎゃくてんのはっそう
栗原:欠席裁判 それでいこう
小野上:じゃあ梅酒サワー頼むか
神尾:遅刻した遅刻した
小野上:チッ
栗原:おっ、神尾先生きたじゃないですか。じゃあ注文しよ。一升瓶ワインお願いします、軽い赤で
紅玉:ああじゃあ乾杯はそっちにいこうかな。わたしもグラス。
栗原:紅玉さんどうぞどうぞ、おつかれさまでした(じゃぼじゃぼ注ぐ)
神尾:あぶないあぶない。私は角ハイボールで。
紅玉:神尾くん、お酒のアテ選ばせてあげるよ。遅刻のペナルティなにがいい??
神尾:カルシファーのものまねします。
小野上:梅酒サワーうめえ
紅玉:(すでに飲んでる人とカルシファーを無視して)はいじゃあ、『少女文学 第二号』発行を祝して! カンパーーイ!!!
栗原:(じゃぼじゃぼじゃぼ)かんぱーーーい!!
小野上:カンパーイ! お疲れ様っしたー!
神尾:カンパーイ!!!
紅玉:いや~感無量です。早々にきましたね。200ページごえ。
栗原:読み口は軽やかなんですけどね。軽やかでみっしり。
小野上:あ、そうか、前より結構長いんだ。読み応え抜群!
神尾:あれ、前何ページでしたっけ
紅玉:一号は146です うわ 改めてみるとかなり分厚くなりましたね。
栗原:かなり長いし、なんかこう……こう……ねえ?(じゃぼじゃぼ)ボジョレー感ありますよね。今まででいちばんの……地獄……みたいな
紅玉:いやーーーーわたしある段階で言いましたからね、「うちは地獄捨て山ではないのですが」って!!!!!!
小野上:地獄の墓場
栗原:捨ててない……捨ててない。ちゃんと納めに行ってる
小野上:地獄の納骨堂?
紅玉:なんかもう墓場で運動会だよほんともう。いやすごい本になってありがたいですが!
小野上:後口が尾を引くお話多めだったような気はします
神尾:ぜんぶ読めてないのは私だけ?
紅玉:神尾くんそういうとこだぞ。正座。
小野上:神尾くん、ここでぺろっと横で読み始めない正直さはどうかな
神尾:うっ、ほら……ひとりくらい聞き手の側の……スイマセン
紅玉:ほら、お忙しいのよ、デビューしたばかりですし……ねぇ……? noteも大人気だし……。
神尾:><
小野上:やだ……そうですよね先生、ごめんなさい……><
栗原:神尾先生はまあ、言われる一方でいいってことなのでいいと思いますよ!

特集「少女ファンタジー」(とカレーの辛さ調節の話)

紅玉:今回は「ファンタジー特集」これ、小粋なキャッチコピーいれたかったけどなんか小粋なコピーいれてる場合じゃない感じになっちゃったのでもうこれでいきます。
栗原:少女小説ファンタジーは不滅です!!
紅玉:少女小説ファンタジーは不滅ですが、少女には滅びもまた似合うんですよね。そうですよね。巻頭の栗原ちひろ先生の「黄金と骨の王国」
小野上:少女は死なない、何度でも蘇るのだ
紅玉:まあどちらかといえば、世界が滅びても立っているのが少女ではあります。
神尾:少女には滅んだ世界が似合う
栗原:少女滅んでないですよ!! 元気に生き残ってますよ、巻頭飾らせてもらいました栗原です。今回俺がいちばん下手っぴ。
紅玉:いやいや下手ではないですよ。下手でない。強烈で鮮烈でした。ていうか上手いとか下手とかではないでしょうもう。
神尾:二話目にこの話を持ってくるのか~~ってドキドキするとともに、はやく次が読みたいんですが……
栗原:まあほら、少女って幻想ですから。少年も幻想ですけど、少女という幻想の方が本人たちが自覚的になりやすくて悲劇を呼ぶよなという。そういう話です!
小野上:いい感じに駄目な共依存を摂取できて幸せでした!
紅玉:いや~よくこれを巻頭に出そうと思いましたね?(褒めています)いやはや、この小説にこの表紙ですよ。遊びじゃねえぞって感じしますね。どこに向かうんだ「少女文学」
栗原:褒められた? きゃっきゃっ(じゃぼぼぼぼ)いやなんかほんとに今回みんなすごかった……ぜんかいもすごかったけどちょっと路線のちがうすごさだったから
小野上:今回、なんか初手からリミッター外れてる感じでしたね。一号は手探りだったけど、こう……許される範囲が分かったみたいな……? むしろ範囲とかない、みたいな……?
紅玉:「もうちょっと速い球を投げてもいいんだな」と伝わったのは感じました。
栗原:僭越ながらなんですけど、わたしはこれ書いた後に「少女文学」って在りし日のほにゃほにゃの再現をするわけではないのかな、というか。少女とは、文学とは、少女小説とは、ってことを、作品使ってぐるぐる考えるのもありな場なのかなと……まあ言い訳ですね!!
紅玉:まあこの「少女文学」、道にたおれて誰かの名を呼びながらはじめたはいいものの、どこにいくのかはちょっとわかってないんですよね。まあそれはそれ、行きたい場所があってはじめたわけではないというか。あえていうなら生きたい場所があってはじめたというか……お酒が足りないかな。ちょっと蒸留酒たのもう。
栗原:そしてわたしのは今回のを最初に、次に前回のを読むと地獄が増すので、地獄耐性があるひとはそれもオススメです!
紅玉:そう、今回は栗原さん、前回と世界観同じ、キャラクターも同一、なんなら過去編
だったんですけども、まあ一応、ナンバリングとしては「2」はなしでいってもらいました。どちらも単発で楽しめるし、なんならどちらを先に読んだかでまた読み味がかわりそうなんですよね。
神尾:たしかに。こっちを先に読んでいたら、また違う印象になるだろうな。
栗原:カレー屋の辛さ調節だわこれは
紅玉:カレーに例えられるととたんこう……(ろくろをまわす)
小野上:過去編を読んで現在に戻ると辛さが変わるのサイコー二度おいしい!
紅玉:こないだ友達とお酒のんでたら友達がもつカレー頼んでたんだけどどうおもいます? ありかな。つまみにカレー。もつだからありかな……。にんにくがすごくきいてて美味しかったです。
神尾:つまみにもつカレーはナシですが、辛さ調節の地獄はアリだと思う。
栗原:まだハヤシライスでワインの方がありだな
紅玉:ちなみにちょこっと、ほんのちょこっとさわり言ってもらえますと、この物語の流れ次はどこにいくんです?
栗原:ヨカクくんが主人公に惚れて、爆裂にふられます
紅玉:それオチじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!
神尾:最高
小野上:ざまあ萌えだーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
神尾:最高(二度目)
紅玉:待って、少女小説だぞ!!!!!!!!!!!!!
栗原:過程が楽しいんだよおおおお!! オチはもう見えてたでしょ!? タイプの違う男3人に惚れられる女主人公最高に少女小説では!!??
小野上:ヤッタネ! 大勝利!
紅玉:イケメン逆ハーレムだと……いいたいのか……あ、すみませんパテください。もつがくいたくなった。
神尾:言われてみればたしかにそういう構成だった。けど、相手の男3人が……うらやましくはない……
栗原:顔がいいだけでパラダイスは待ってません。運命はもぎ取るもの!!
小野上:クソ男逆ハーレム楽しい(言った)
紅玉:いや~~続きもたのしみだし、一冊になるのも楽しみですね……みんな栗原さんに応援のコメントをおくりましょう……。
栗原:スケジュール調整頑張ってね!!(本人より)
紅玉:頑張ります。そしてわたしは鬼の編集長なのでここに間髪いれず少女ファンタジーの結晶のような榎木洋子先生の「ドラゴン歌いの誕生」をいれるわけですよ。いや、本当にすごい本だなこれ
小野上:突然の清涼剤投下。やっぱカレー食った後は冷たい清水を飲めという優しさだ
神尾:最高に浪漫なワンシーンだった。
紅玉:そうなの! ねーーみてこれ、デザインページ!!!! やっぱこれが紙面というものの醍醐味ですよねえ
栗原:榎木先生だーー!!! となりました! うつくしかった
紅玉:榎木先生、実は、この原稿依頼が初対面でした
栗原:これが編集長が特攻隊長と言われるゆえん
紅玉:どうしても原稿が欲しく……こう、菓子折をもってですね、コミケに……あの地獄の夏のコミケに……
神尾:相手がびっくりしているあいだに言質もらうんでしょ??
栗原:みんなが朦朧としているところに……
紅玉:言質とるというか、顔に書いてある言葉を読み取るんです……「絶対無理」か「えっなにいってるの??」かどっちか。後者なら……ほら……こればっかりはお顔を見ないとわからないので……。
小野上:騙し討ちなのでは?
紅玉:誠意ですよお~~!!! これからも!! がんばります!!!!
小野上:(こいつ……まだ原稿を取る気だ……!)
栗原:いやでも素晴らしいです、このために新しいドラゴンものの設定をたててくださったとか……やばい。嬉しい
紅玉:榎木先生、本当にありがとうございます!!!!! 榎木先生から龍(ドラゴン)のお話をもらう。中学生の私に教えてあげたい。
神尾:ワンシーンだけど、だいぶ分厚い世界観ですよね。すごいなあ。
栗原:ファンタジーはそこですよね。一冊書いても薄くなっちゃうこともあるし、ワンシーンでも分厚いものは分厚い
紅玉:そうなのですよね。分量じゃない。いやあ、本当にいいものです。少女ファンタジー。それでここから市川珠輝先生の「霧の大地の物語」に入るわけです。こちらが少し長めなんですけども、この構成こそ旅ものの王道って感じがしませんか。
小野上:実力者が王道を堂々と歩く強さを見ましたね
栗原:表紙のふたりの物語がもっと読みたい! と思った!!
紅玉:表紙のパッケージングも含めて、少女の憧れ、詰まってると思いますねぇ。このお話の構成って、多分創作の最初期に誰もが書きたがって、でもなかなか魅力的には書き上げられないものだと思うんですよ。わたしもいくつか挑戦してはみてるけど……。とっても難しい。ぜひぜひまた書いて欲しいです。とってもよかった。
栗原:会話でキャラの深みを出すのがとてもうまい! と思いました。だからこそ成功した構成なのかも
紅玉:そしてこの王道からのこの笑顔ですよ。この笑顔ですね、小野上先生。「青いルビーの騎士」
小野上:いいえがおでしたね
栗原:レッドカーペット敷いちゃう!
神尾:わたし、まだ途中までしか読めてないんですが、この笑顔を信じたい気持ちでいっぱいなんですが……。
小野上:私を信じて神尾さん、トラストミー
栗原:王者の貫禄……なんの……地獄のだよ
紅玉:実はこちらの表紙、ラフの段階で二種類いただいておりまして。シリアスな風味とこちらとね。イラストレーターの鳴海さんも、「多分通常ならばこちら(シリアス)かと思うのですが」とおっしゃっていたのですが
神尾:小野上さんは信じられなくても、鳴海さんを信じたい。
紅玉:小野上さん、即答でしたね「笑顔で」
小野上:鳴海さんも「こっち」なんだよなぁ
紅玉:このときの編集長の心情を述べよ。
栗原:「うちは地獄捨て場じゃない」
小野上:「やっぱり おのがみさんのこと しんじて よかったな」でしょ
神尾:この二択、簡単すぎる。
小野上:トラストミーーーーーーーーーーーーーー!
紅玉:ちなみに小野上さんの巻末コメントを見たデザイン協力の友人が「少女小説界の喪黒福造」っていってた
小野上:こんなに少女小説と食い合わせの悪い単語ある????
神尾:わたしの知ってる少女小説と違う。
栗原:でも小野上さんの地獄は面白いから! 面白さ絶対正義だよ
紅玉:なお、今回(も)ぶっちぎりの一番最初の提出が小野上さんでした。いやほんと、その辺はあまりに偉いんだよな。
神尾:同じ〆切をもらったとは思えない提出の早さだった。おかしいと思うんですよ。
栗原:おかしくはない。おかしいのは締め切りに絶対間に合わないプロットを書いてくるひとのほう
神尾:あれれ?
小野上:今回はまた別の意味でヤベェなと自分で思ったから、お伺いを立てようと思って! 私元々書くのは早いんですよエヘヘ
紅玉:いや面白さ絶対正義なんだけど、綺麗な小野上さんでもいつでも受け付けてますからね。よろしくおねがいしますね。いやこれが綺麗じゃないわけではなく。綺麗は綺麗なんですけどね……いやほんと、このはやさでこの濃度をこの軽やかさでかけるのはほんとに職人技のなかでも精鋭ですよ。
小野上:私の作風は元々王道と獣道に二分化されてるんで大丈夫だよ、元からこうだよ
栗原:ホラーオカルト特集かなんかやるときにはわたしも普段の芸風で出しますよ!!
小野上:きれいな小野上もいつかお見せしたいけど、仕事で書けないものを書けるのが同人のいいところだから……
神尾:で、獣道が少女文学館別館行きってこと……
小野上:また隔離される
紅玉:本館は俺が守るから。
栗原:別館は黒い紙に黒インク印刷表紙とかやろう
神尾:別館に収容されるうちはいいのでは。そのうち厩舎とか。
紅玉:キリストだってここでうまれてんだぞっていいそう
神尾:いいそう
小野上:三賢者来てくれよ祝福して仲間になって
栗原:このネタあぶないからやめようぜ!!(赤ワインにパン浸しつつ)
小野上:地獄受胎テロすっぞ! よりはいいかと思って
紅玉:(黙殺して)そして大体小野上さんのキャッチをさせられる神尾さんなんですよね。神尾あるみ先生の「ラピスラズリの心臓」テンプレ化してきたなこの流れ
小野上:トラスト神尾
神尾:いや、今回も並びを見て、「また地獄先生の次か」と思いました。
紅玉:編集長の怠慢では? いやどうしてもこうなるんですよね……
栗原:神尾先生! 神尾先生よかったですよ、完成原稿!!
神尾:ワーイワーイ! 終わり良ければすべてよし、ってことで、……………………スミマセンデシタ
栗原:すごく爽やかにテーマも通っていて、切なくて、ほっこりもした完成原稿でした!!
紅玉:王道かつ正道!すばらしい!
小野上:やさしさとせつなさの入り交じった完成原稿でしたね!
神尾:褒められてると、なんか不安になるようになってしまった。でも素直にありがとうございます。初稿からだいぶ変わりました。
栗原:いやほんとによかったんです。思った以上に、初稿から、よくなって…………
紅玉:よくあの初稿で出してきたなと思いましたけど前号の「同じページが2枚ある」原稿よりは心持ちマシでした
神尾:あ~~、そんなこと、ありましたね。
栗原:ほんとにプロか?
紅玉:神尾くんの「とりあえず出す」って勇気、すばらしいと思います。
神尾:ありがとうございます!!(勇気凜々)
小野上:やーでも私も結構やっちゃうから勇気もらっちゃったなぁ
紅玉:小野上さんはやりすぎないでね。
神尾:ゆき哉さんのイラストが、本当にいい感じに扉を飾ってくれたので、ありがたい。
栗原:めちゃぴったりでしたね! 弟子の表情がつぼでした
紅玉:キャラクター指定でも鬼のように叱られてましたしね。学びましょう。
神尾:反省は、次に!活かすから! よくあの指定で出したよな……知ってるはずなのに。
紅玉:「少女ファンタジー」のオオトリとして、今回の私のアクロバティック原稿依頼の最たる、東堂杏子先生による「西果ての海に往く」です。こればっかりはね、わたしの大変なわがままなのですが、東堂先生は古くもう20年以上前からオンラインノベルにて書かれている方なのですけれども、今回ファンタジーということで、こう、わたしが、額を地に着けて、伏して伏して、お願いいたしました。
栗原:かなり独特な世界観、限定された舞台の話なのにするすると読めてしまった! すごかったです
紅玉:もうね、神話。表紙のオーダーも宗教画でお願いいたしました。最高でしょう。この扉でこの神話。
小野上:熱量に圧倒されましたね。確かに神話感ある。
紅玉:宇宙で神話なんですよね
神尾:初っぱなから全速力で駆け抜けていった感じの話で、ずっと炎が燃えさかってるテンションなのがすごいなあと。よかったです。
紅玉:ありがとうございました。本当にありがとうございました……。(むせび泣き)
栗原:このお話もぶ厚さを感じました。長さ以上のものがある
紅玉:いうてしまえば物語の序章なんですけども、なんかもう、場面を見せるっていうのがどういうことかという鮮やかさでした。
小野上:全員ぎらぎらしててよかった。
紅玉:王道の貴種流離譚が突然色をかえるという……
栗原:自分では絶対思いつかない構成だったなあ
紅玉:東堂先生の作品はご自身のブログやboothでも取り扱っております。おすすめです!!

書き下ろしをとる、少女文学素晴らしいです

紅玉:で、ここまでがファンタジー特集で、ここからまたその他になるのですが、今回ここからもまたバリエーションが見事ですよね。本当によい構成の本になりました。
栗原:少女小説らしさのいいとこどりのような。
小野上:後半も大変にバラエティ
紅玉:皮切りとして、桜井美奈先生の「星のなる木」。これはあえて、ここでかわるぞって感じで、ファンタジー分のなさから順番に選ばせてもらいました。決して派手ではないんですけど、非常に静謐でいいのですよね。でもご本人も、これを商業でやるのは難しくてと言っていて、それもとてもよくわかります
栗原:会話が抜群にうまかったと思うんですよ。しかも現代日本のただの学生の会話っぽい。ちゃんとぽいのにめちゃセンスよくてよかった!
紅玉:難しいかもしれないけど、在りし日の少女小説雑誌には確かにあったジャンルだとおもうんですよねえ
小野上:それってコバ……うっ頭が……!
紅玉:なにも隠せてないぞ!!!!!!!!!!! またこうした作品ものせていきたいです! そして本宮ことは先生の!!!「緑追想」、これがまた青春から入って……
栗原:本宮さんのはもうこれ全てがうまくて言うことがない笑 完璧な新井素子先生
紅玉:いやこれをもらった時「ありがたいなー!」って思いましたねすごく。こういう原稿欲しいのですが、私ちょっとどうしても無理なので……無理なんですよな~~多分書けない
小野上:とても誠実な新井先生フォローでしたね
栗原:そして「トップをねらえ」だ……わかる。わかる……
紅玉:書けないけど欲しいじゃないですか。このなんていうのか、この……宇宙。宇宙感。
宇宙なあ、宇宙難しいんだよな……いつも安全なとこに逃げちゃう。さすがの仕上がりでした。なお原稿はぶっちぎりのビリでした。(言った
小野上:……原稿取り手間取ってるな、とは思ってました!
栗原:そこも含めて本宮さんだ! おかえりなさい本宮さん!!
小野上:でも出来が良いからね、しょうがないね
紅玉:本宮さん!!!!!!!!!!そういうとこやぞ!!!!!!!!!!おかえり!!!!!!!!!!!!!
神尾:おかえりなさい!!!!!!!!!! 待ってました!!!!!!!!!!!!!!!
紅玉:数年マジ失踪していた本宮さんですが、ここから本格復帰かとおもいます! 少女文学館も応援しています!!!!
栗原:頑張ってください! 頑張りすぎないでください! 頑張るんだろうけど!
紅玉:ほいで私のはコメント大丈夫です。
栗原:いきなりの逃げ
紅玉:ごめーん今回……商業の没原稿もってきちゃって……(たはは)いやでもタイミング的にここだなっていうので……。ある商業作品のプロトタイプ短編になり、プロトタイプキャラクターも出てます。滅多にこういうの出さないんですけど、まあ、そういう時期で。いまその続編もかいてますう。
小野上:すごく面白かったけど没になる理由もはっきりしてましたね
栗原:逃げてどうするんです、りんごでしょ……? ウィリアムテルの的でしょ?
紅玉:もう割れてる! 割れてるのよ!! おいしくおたべ
神尾:むしゃむしゃ
栗原:全没はそりゃ割れるなと思いますけど面白かったですよ!!! きめ細やかな挫折、星が落ちるところ……まあ没なのはわかる
小野上:危ない橋だからね
紅玉:はちゃめちゃにちゃんと取材して書いたんですけどね…。
栗原:だから没なのでは?
紅玉:それねえ。いや~~でも現代に残る叙情的なファンタジー舞台だと……まあ、読んで下さってありがとうございます!! そしてこの200ページのオオトリが、前号から引き続き、若木未生先生の「クウとシオ」なわけですよ。今回はちゃめちゃじゃなかったですか、若木先生のこちら、書き下ろし!!! 書き下ろしですよ
栗原:圧巻だった。なんて言ったらいいのかよくわからない。これが語彙力の喪失
小野上:若木先生の書き下ろしが読める令和、寿がれてる
紅玉:若木先生今新刊も出されているのですが、その新刊を読んでもこの話を読んでもはっきりと「ゾーンに入ってる」のがわかるので、もう、本が出るとか出ないとかどうでもいいので、身体にだけは気をつけて、一文字でもいいから多く書いて欲しいですね……(重い信者の祈り)
栗原:編集長、重いです。それはともかく、もう本当に読み応えのある今回なんですが、トリで全部の印象を持っていってしまう可能性すら感じる切れ味でした
紅玉:いや~~書き下ろしをとる、少女文学素晴らしいです。この雑誌はまことに素晴らしいです。令和渾身の200ページ、是非ともみなさんご堪能下さい!!!!!! なお通販はboothを予定しております!!!! またはじまりましたら、御礼も兼ねて居酒屋を~!!!!! 今夜はひとまず、かんぱーーい!
神尾:かんぱ~~~い
栗原:たくさん書こう、かんぱーーーい!!
小野上:かんぱーーーーい!

こうして、今日も「少女文学倶楽部」の夜は更けていく──

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