【本まとめ】「原因」と「結果」の法則：著ジェームズ・アレン　

今回紹介するのは、「歴史上もっとも多くの読者を獲得してきた」と言われる世界的名著『「原因」と「結果」の法則』。ジェームズ・アレンによってほぼ一世紀前の1902年に書かれた本書は、世界中で今なお着実に売れ続けているという驚異的なロングセラー書です。

「近年の自己啓発書のほとんどは、アレンのシンプルな哲学に具体的な事例をあれこれとくっつけて、複雑化したものにすぎない」と指摘する人たちがいるほど、本書の内容は普遍的で、多くの作家たちに引用されています。

ちなみに私が人生で初めて自分で買って読んだ本です。

①あらゆる「結果」は「原因」によってつくられる。

人生に偶然という要素はまったく存在せず、すべて「原因と結果の法則」に従って創られているという真実を学ぶことが目的です。

人格や環境、成功といった外側にあらわれる「結果」は、すべて内側にある「原因」によってつくられているというのが「原因と結果の法則」であり、この法則は「つねに絶対であり、ゆらぐことがない」と著者は説きます。植物が種から芽生えるように、私たちの行いも、内側で密かにめぐらされる「思い」という種から芽生えるものです。　

つまり自分をとりまく環境を変えるためには、内側にある「種（＝原因）」を改善しなければなりません。具体的には、あなたの内面にある「思い」が種となります。にもかかわらず、多くの人は「良い結果を望みながらも、その結果とそぐわない思いをめぐらすことによって、その達成をみずから妨害しつづける傾向にある」と言えます。

自分の心をしっかりと管理し、人間力の向上に務めることができれば、それに見合った環境の変化を感じることができるでしょう。

②達成したい目標に思いを集中し続けよう。

あらゆる結果は「思い」という原因によってかたちづくられるのだとすれば、自分が望む結果を出すためには、その目標に向けて「思い」を集中させ続ける必要があります。

夢物語や妄想ではなく、自分にとって価値のある、人生の「目標」を心に抱き、その達成を目指して「思い」を集中し続けることが大切です。

たとえその過程で失敗したとしても問題ありません。（むしろ弱さが克服されるまではそれが必然だ)とアレンは言っています。なぜなら、その過程で「集中力」と「自分をコントロールする能力」が磨かれ、真の成功の礎として機能することになるからです。

③人生の目標がない人はどうすればいいか。

大きな目標を発見できないでいる人に対し、アレンは「とりあえず、目の前にある自分がやるべきことに、自分の思いを集中して向けること」を勧めています。

その作業がいかに小さなものに見えようと、目の前にあるやるべきことを完璧にやり遂げるよう努力することで、先程も話した「集中力」と「自己コントロール能力」が磨かれるからです。それらの能力が十分に磨き上げられれば、達成が不可能なものは何ひとつなくなるといいます。

と言った形で、考え方を学ぶことで、生き方が確実に良くなっていきます。今の自分をもう一度見つめ直し、目標を持って生きてほしいです。

人生は一度きりだから。