火について

火について 考えている 燃えるとはいったい

どんなことだろう 火はものが燃える時に

見える燃えるものの形

火の音は燃えるものの声 火の色は 

結びついた証 赤い色の匂い

火の匂いは燃やされるものの匂い わたしは 火が何なのか知る

燃えることは結びつくこと 火を最初に手に入れたものは

火の持つ性格に 神を見た 穏やかな時 役立つと

凶暴で誰の手にも負えない時 生き物のように自在に振る舞う

火は とても身近にある 心の中に いつもある

まだ 手におえない はっきりと 明確にならない

それでも 火の輪郭は鮮やかに見えている それを表現するすべを 

探している 火は身近にいながら 手で触れられるのを拒む

ドライアイス 見えない炎 触れれば火傷をする 冷たい顔をしたまま

触れたものを傷つける 凍り姫 ろうそくの炎 触れて見よと 

惑わしながら 触れるものに炎を譲る 湿ったものをかわかす

風と炎

火にできて風にできないこと 

燃えるものが燃え火をつけることができるものが 

火がつくことができるものとは限らない



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