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突然に秒で泣ける特技が身についた

ランチタイム
私は先に済ませて在宅組にリビングを提供する。

見ていた中国歴史ドラマの録画を情報番組に変えて
ソファーを明け渡す。

彼女が生前に使っていたマットに横になる。
大抵はパズルゲームをするのだけれど

その日はなぜか棚の上のディズニーのぬいぐるみ達を眺めてあた。

ふと、思った。

彼女が逝ってから
何も良いことがないなぁ。

こうして、何も出来ずに彼女の所に行くのだろうな…

………

そうしたら
彼女が言ったんです。
頭にダイレクトに飛んできたんです。

お母さん
まだ来ちゃだめだよ
楽しいことしてからじゃなきゃ

ずっと我慢してきたんだから

え?
…我慢してきた

…我慢

その言葉を聞いたら
涙が止まらない

彼女が逝っても
泣かなかった
泣いても彼女はかえらないのだからと…

ずっと我慢

そう
子供の時から
ずっと

夢や希望を抱いて生きてはいけない。
お金がかかるから
お金のかかることをしてはならない。

そう無意識に思ってきた。

お金がない。
お金がない。

聞かされ続けて
金がかかることはやってはいけない。
そう擦り込まれて生きてきた。

ずっと我慢してきた。

彼女はわかっていたんだ。
わかってくれていたんだ。

涙は拭いても拭いても溢れてくる。

我慢

その言葉だけで
秒で泣けてしまう。

もう我慢しないとは言えないけど
だって、ずっとそうしてきたから
急には変えられないよ。

少し困ったことに
我慢
その一言で
何時でも秒で泣けるようになっちゃったよ。

何かやってみたい。
先ずは、やってみたいことを考える楽しさを感じてみるよ。

ありがとう!

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