今年は何かと僕にとっては都合がいい年だった。人と関わることを制限された中で生活するのは意外にも楽しかった。 有り余る一人の時間をとにかく音楽を聴くことで浪費し続けた。 その中でも特に印象に残った何枚かのアルバムについて素人目線で語っていこうと思う。 1枚目は Radioheadの「In Rainbows」。 元々は2nd「The Bends」が僕のベストだったのだが、この数年でベストはこれに入れ替わった。 「Kid A」で商業的自殺とまで言われたラディカルな方向転
僕は自己肯定感をどこかに置いてきた。代わりに自己否定感を大事に大事に抱えて今まで生きてきた。 長い付き合いの親友は 「お前にはいいところがたくさんある」 と、僕が自己否定をするたびに呆れたように繰り返す。 僕は「人には長所がある」という当たり前の事実を僕自身に当てはめることに抵抗を感じてしまうのだ。 否定をされることと、肯定されることへの恐怖が同時に存在している状態だ。なのでできることならば肯定も否定もされたくない。 だが、人として108では下らない煩悩を抱えて生
