僕が仕事よりプライベートにこだわる理由
現在社会人6年目の28歳。もうすぐ7年目になります。
個人事業主としてやってます。
僕は仕事も頑張ってますが、プライベートも全力で楽しんでます。家族との時間、友達との時間、趣味の時間。この時間を確保することをまず第一に考えています。そしてその後、自分の仕事について計画を立てたり進行したりしています。
それについて今回は書きました。
はじめに
以前は幼稚園教諭の正規職員をしておりましたが、現在は個人事業主として「幼稚園教諭の非常勤講師・サッカースクールのコーチ・体育教室の先生」等、複数の仕事を行っています。
幼稚園は以前正職だった園で、僕の希望で役職を変え、今は非常勤講師です。
サッカースクールや体育教室は自身のスクールを立ち上げたものと、知り合いが行っているスクールに協力しているものの2パターンやってます。
ちなみに、僕が立ち上げているスクール名はビリームスポーツクラブと言います。
↑ちょこっと宣伝。笑
なぜ個人事業主になったのか。それは…
逃げ場が欲しかったから。
心がパンクしたあの日
学生時代は幼稚園の先生になりたいという夢に向かって勉学に励みました。その努力が報われたのか、夢を叶え幼稚園の先生になることができました。
やりがいがあり、かわいい子ども達に囲まれて幸せな仕事の日々を過ごしていました。
しかし、心の中のどこかで気負っていたのかもしれません。
職場で男性が僕1人という状況だったため、少し頑張りすぎていたようです。
当時は担任を持たず、フリーという役職で男1人で幼稚園中を駆け回ってました。それはすごくすごくやりがいがあって楽しかったのですが、諸事情により2年目の3学期から、あるクラスの担任代行を引き受けることになりました。
しかし担任代行になっても、フリーとしてやっていた仕事を同時にこなさないといけませんでした。一人二役です。
「田中先生なら大丈夫」
その言葉と期待に応えなければならないと頑張ったものの、あと少しで3学期が終わるという時にパンクしてしまいました。
パンクと言っても投げ出したわけではありません。
ちゃんとやりきりました。
ただ、心の中で何かが切れた音がしました。
変な心配をかけたくなくて、誰も見てない所で1人で壊れていきました。
「だめだ。もう辞めよう。」
そう思ったのです。
たった3ヶ月弱。されど3ヶ月弱。自分は弱かった。
今の自分は子どもの前には立てない。立つ資格がない。
きつい・しんどい・いっぱいいっぱい。もう嫌だ。
そんな考えの人間は教師として子どもの前には立てない。
そう思い、辞める決心しました。
ただここですぐ辞めても後悔しそうだったので、あと一年全力でやり切ろうと考えました。逃げ出すんじゃなくて、先生達の期待にもう一度応えたい。大好きな幼稚園。大好きな先生。大好きな子ども。信頼されているならば、信頼されたまま去りたい。
そう思いあと1年、つまりは3年目まで頑張りました。
(もともと新卒の時に"3年は頑張るぞ"とは思ってました)
そして辞めました。
その時はすごくスッキリした気持ちでした。
辞めた後はどうしたか。
知り合いの人の元で幼児体育教室と小学生サッカースクールのバイトをしました。子どもと関わる仕事は続けたのです。
幼稚園教諭とは全く違う視点で子どもと関わるのでとても新鮮で学びが増えました。
それに、元々興味のある世界でもありました。
私は小学生の頃しかサッカーをしてなかったし、中学以降部活をしてこなかった。それでもサッカーやスポーツの世界で僕にもできることってたくさんあるんだなと実感しました。
そしてその一年間であることを感じました。
今の自分は時間と心にゆとりがある。
自分の時間の大切さに気づく
こんなに心穏やかに毎日過ごせるなんてびっくりしました。仕事を嫌だと思わなかったんです。
なぜ?
時間にゆとりがあって、好きなことをする時間を確保できていました。それは休日だけではなく、平日の夜もです。
時間があることで心にも余裕ができて、さらにやりたいことが見えてきました。
「よし。来年は自分のスクールを作るぞ」
そう決心し、スクールを作っちゃいました。
そしてそれと同時に、辞めた幼稚園から戻ってこないかというありがたい話もありました。
信頼されたまま辞めることができたんだっていう過去の自分への答え合わせができました。
そこで僕が考えたのは両方やっちゃうというものです。
幼稚園には9:00-14:00までフリーの教諭として働く。
その後移動し、自身のスクールの活動を行うという形です。
これを幼稚園に提案するとあっさりOKして頂き、大好きな幼稚園、もう一度夢だった場所へと戻れました。それに加えて、新たな夢にもチャレンジできるようになりました。
一見忙しそうに見えますが、それは決して苦しいものではありません。自分で考え、行動できるような形を作れたことで逃げ場(自分の時間)がしっかりと確保できています。
逃げ場はあえて確保しようとしています。なぜなら、またパンクしてしまうから。
子どもの前に立つ教師。手本にならないといけないのに、いっぱいいっぱいになっては何も伝えられない。余裕を持っているからこそ子どもの手本になれる。余裕があるから色んな視点から物事を考えられる。そんな心の余裕を作るために、僕はプライベートの時間を大切にしています。
期待されても重荷ではない。
やりたいと思えることに全力で取り組めている。
オンとオフの切り替えとはこういうことなんだと20代後半になってやっと知ることができました。
人生を楽しむ大人になれていると思います。
心から言えた!
そういえば先日、サッカースクールの小学生に冬休みの宿題を終わらせようの会をしました。
その時の休み時間、子どもとこんなやりとりをしました。
「」→子どもの言葉
『』→田中の言葉
「田中コーチって幼稚園の先生もしてるんでしょ?」
『してるよー』
「幼稚園いいなー、たくさん遊べて。」
『いいよねー。でも小学校もいいやん』
「えー。そーおー?田中コーチはいつが1番楽しかった?」
『いつだって昔が良かった、あの頃は良かったって思うもんだよ。結局今が1番よ』
「ふーん。じゃあコーチも今が1番楽しい?」
『楽しいよ』
今が楽しいと子どもの前で言えた、嘘偽りなく。
言ってから数秒たってじわじわきました。
すんなり言えたなーって。
子どもへの言葉に嘘を並べてはいけない。嘘はバレます。常に本音で話す。だからこそついてきてくれるのです。
僕は今プライベートの時間にこだわっている。
そしてそれは仕事にも繋がっている。
メンタルの部分はとても難しいことだけれど、自分の機嫌は自分で取ります。
自分の人生の歩み方くらい、自分で決めていきます。
そうすれば自ずと子どもの手本になれると信じてるから。
アスリートやアーティストじゃなくても、もしかしたら僕だって子どもに夢を与えられる人間になれるかもしれない。最近わりとまじめに考えてます。
ちなみにサムネの絵。
これは幼稚園の子どもが描いてくれました。左が僕です。しっかり笑顔です。子どもから見てもしっかりと笑えてるんだろうと思えて、ホッとしました。
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