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障害者雇用の転職、退職相談事例②

前回の相談事例はこちら


※守秘義務に基づき、本人が特定できないよう所々内容を変えている部分がありますのでご了承下さい。

会社の雰囲気、仕事が合わないBさん( 2 8歳)


Bさんは、就労移行支援事業所を経て事務系の仕事を探し、希望にあった会社に障害者雇用として就職出来た方です。

会社の雰囲気が何となく合わないんです、とご相談があり、まずはBさんのお話をお聴きしました。


入社してみると、仕事は思った以上に単調で、同僚もおらず喋る相手もいない。

初めは希望職種という事でやる気が漲っていたBさんですが、皆が黙々とPCに向かい合っている環境に息苦しさを感じ、一通りの仕事を覚えた3ヶ月後には転職を考えるようになった、との事でした。


以前の就労定着支援事業所にも相談したようですが、せっかく希望した会社なのに3か月で辞めたい、とはなかなか言い出せず、頑張ります、と思わず言ってしまうとのことでした。


更にBさんのお話を聴き込み、何故事務職を希望したのか、という経緯もお話しいただきました。

面接の前は「自分の天職は事務職だ」と考えていたようですが、その考えに至った経緯を紐解いていくと、周囲の人に勧められたこと、事務職なら体に負担がかからないから自分の病気に合っている、と思ったことから来ており、「自分のやりたいこと」という気持ちは含まれていませんでした。
また、天職と思った仕事なのに続けられない、自分に問題があるのではないかと悩み、Bさんの自信も奪っていたようです。

Bさんのお話しを聴き整理していくと、事務職やPC作業に関する興味関心は少ない事がわかりました。

お話しを聴く内に、体を動かす仕事がしたい、という考えが自然と出てくるようになりました。自分の病気には事務職しかない、という思い込みが、自分のやりたい事を抑え込んでいたようです。 


結局Bさんは転職し、障害者雇用として清掃関係の仕事に就くことになりました。 


明確になった自分の気持ちを就労移行支援事業所に伝えたところ、転職を後押ししてくれ、次の就職についてもフォローしてくれたそうです。 


同僚ともうち解けて、充実していますと少し日焼けした顔で後日報告を頂きました。


いかがでしたか?障害者雇用専門カウンセラーが、どういった相談を受けているのかイメージできたでしょうか。

転職したいという悩みは一般的ですが、その理由や転職の是非は人によって様々です。

次回は、上司との人間関係に悩む方のご相談事例をご紹介します。


自分も相談してみたい、という方がいらっしゃいましたら、気軽にお問い合わせください。

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