【フジロック】とにかく全員に知ってほしいKing GnuのMC

フジロックが開催されました。
YouTubeでも生中継され、家から参加した方も多くいらっしゃるかと思います。

そういう僕もYouTubeから参加しました。

21日のKing Gnu。
ボーカル2人のMCを聴きましたでしょうか？

可能な限り思い出して書いたので、ぜひ読んでいただきたいです。こんな世の中で出演を決めたアーティストの、振り絞るような切実な言葉。

【井口理さん（ボーカル・キーボード）】

MCなに話そっかなっていつもなるんですけど、今日は特になんか、思うこととか難しくって。
自分の中でこう、フジロック開催だったりとか、そこに出演した自分の立場とか、もちろん辞退したアーティストの皆さんもいますし、病院の方たちにもどうやって顔向けたらいいか俺はわかんないんですけど。こうやってわかんないまま俺はステージに立ってしまって。

色々考えたんですよ。昨日もほかのアーティストの方の演奏見て自分の中で答えを編み出そうと、思ったんですけど。んー難しいもので。

それぞれ皆さんの考えが自分の中にあってそうやって生きていくんだって。俺たちアーティストはアーティストで、お客さんはお客さんで、こうやって来てないお客さんもいるわけで、それぞれ思いがあって、それは交わらないかもしれないし、一緒になることはないかもしれないですけど。

今こうやって配信を見てくれている人、こうやって会場で見てくれてる人に向けて、俺は少しでも明日を笑顔で生きられるような力を、そういう力になれたらいいなと、そう願ってます今、そういう思いで立ったらいいなと今日ここにいます。

【常田大希さん（ギター・ボーカル）】

馬鹿みたいに叫んでいたいから、あまりこういうこと言いたくないんだけど。本当に自分の身近なさ友達とか家族とか仲間とかさ、そういう人たちの幸せを一人一人が考えた先に多分コロナに打ち勝てる時代が来ると思うんだよね。

（中略：フジロック好きでしょ？らへんのくだりを思い出せない・・・泣）

だから俺たちは今考え得る判断でこうやって出てて。で、皆さんもこうやって来てて。で、音楽を本気で鳴らして、楽しんでるわけじゃない？

なんか俺、なんかそれでいいんじゃねぇかなぁって思ってんだけどね。

自分がこれはやめようとかさ、これ危ないんじゃないかって判断でそれぞれがさ、周りの奴らを守るために生きていこうぜっていう、そういう感じで最後の曲やらせてください。

「わからない」と涙を流しながら話した井口さんの言葉に『葛藤』があった。

出演までに積もり積もっていたものが溢れかえっていた。

それでも常田さんは「本当に自分の身近なさ友達とか家族とか仲間とかさ、そういう人たちの幸せを一人一人が考えた先に多分コロナに打ち勝てる時代が来る」と身近な人の幸せを考えた結果の出演だって言った。

そしてこの日のKing Gnuの音楽は、日々渇いていく僕らの心に“少しでも明日を笑顔で生きられるような力”を与えてくれた。

今、“音楽の力”は不要不急なのか？

何が正解で何が不正解なのか誰にも分からない世の中で、フェス開催にも色々な意見が飛び交っていたけど、自分なりの回答を必死に考えた2人の言葉は、不要不急なんかじゃなかった。

音楽は止まらない、フェスは止まらない。