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中国Z世代の行動や消費分析についてのレポート

中国とわかものに詳しいみなさん「Z世代」のことも詳しいですか?

ミレニアム世代といわれる「80后」(hou: 80年代生まれ)、「90后」(90年代生まれ)は日本でもよく目にすると思います。でも社会が超スピードで変化する中国では「90后」って括りだけでは分類できない。

「Z世代」と呼ばれる95年~生まれを表す「95后」、2000年~生まれの「00后」 って表現をよく目にします。

以前彼らがどんなアプリを使ってるかを紹介しましたね↓

そして2020年になった今年、2000年以降生まれの「00后」が続々と成人になってきました。

2019年に発表された「中国95后洞察报告」(95后についての調査レポート)によると、Z世代の多くは、財政力と支出力を持っており消費意欲がとっても高いと指摘されています。

また、テンセントの《95后兴趣报告》によると、趣味や好きなものに消費する金額について、6割の95年以降生まれは1000元、5%の95年以降生まれは月3万元を超えます。最も多い出費は服装やグッズ、機材と、仮想空間での出費(課金や投げ銭など)となります。

■二次元を愛するZ世代

日本のZ世代もそうなのかわかりませんが、中国のZ世代は二次元好きがとっても多いと言われています。

「共感や癒し、愛を感じるのは二次元の世界にいるとき」
「単純にACG(アニメ、漫画、ゲームの頭文字をとったもの)作品が好きで、自分がいるグループに温まりがあり存在していたい」
「ACGが好きな人は周りにほとんどいないので、その人たちとは違った存在になりたい 」

もう世界的でも、二次元はマイノリティな趣味ではなくなってると思います。現実世界に比べて、二次元の世界は比較的シンプルでたくさんの癒しに溢れている。

■伝統服を愛するZ世代

ニ次元文化は中国圏でも独自進化し流行しています。更にプラスして伝統的な服やアクセサリーを身につけ、古典的な化粧をし、中国風の曲や踊りとコラボするのも流行っている。

「汉服」という周の時代から明末清初までの漢民族の代表的な服がすでにある種のサブカルチャーになって若者の中で人気になっています。

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2019年に共産党青年団中央委員会と二次元界の天国「BiliBili動画」が共催した「中国コスチュームショー」では、様々な中国の衣装を着た200人以上のモデルがランウェイショーを行い、BiliBili動画の投稿者たちも古楽の演奏や踊りをたくさんアップしました。

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■トレーディングボックスを愛するZ世代

いわゆるガチャガチャ。「盲盒」というフィギュアなどのトレーディング商品は中身が見えないからブラインドボックスだと呼ばれています。日本ではわりと結構前から売ってますが、中国で流行ってるのはここ数年のことです。

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昨年のTmallの11/11特売キャンペーンでは、「盲盒」の予約販売は2018年11/11当日の売り上げをわずか7分で超えました。そのうち、半分はZ世代が購入したそうです。

また、中国最大手の「盲盒」チェーン店のPOPMARTが、2019年に16.83億元の売上を実現し、これから香港で上場する予定です。(これについてまた詳しく書きたいと思います。よければフォローしてください。)

■Z世代の購買力

より豊かな環境で育ってきたZ世代は経済力も消費力もあり、自分の好みにお金を使う意欲が高いです。アイリサーチが発表した《2019年中国95后洞察报告》では、95年以降生まれの消費現状をこう描きました。

・毎月の消費が3000元を超えて、比較的裕福
・一定以上の資金管理意識がある
・文化や娯楽にお金に使う意識が高い
・二次元文化の消費主力、グッズを買うのにお金を惜しまない

僕は最近日本の10代と接点がなくなってきました。中国のZ世代と日本とでは違いがありますかね?コメントで教えてくれたら嬉しいです!

(参考資料)


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