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满姐餃子。中国の餃子の味はこんなに。。皆さんの餃子作りのヒントになるかな

日曜日のグルメコーナー。今朝の天気予報では北京のリアルタイムの体感温度がすでに0℃に表示されてます、寒い。。

そして、寒くなると無性に水餃子を食べたくなります。今日はとってもローカルな餃子のお店「満姐饺子」(Mǎn jiě jiǎozi)を紹介します。

中国の餃子を食べる習慣については以前餃子の専門店を紹介したときに書いたことがあります。中国の餃子文化に興味があればこちらのノートの後半をご参考ください。

今日紹介するのはけっこうローカルなお店で、餃子の専門店とは違ってお手頃な北京庶民料理も提供している。しかも餃子以外の選択も豊富です。

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↑かなり歴史ある家族経営店で、長年の発展を経ていくつかのお店を出してます。兄弟で経営が分かれたそうで、看板は「満姐」と「餡老満」に分けられている。新商品が若干違いますが、古くからの看板メニューや味はそんなに変わらないそうです。今日はその中でもdianping評価の高い「満姐」の方の「徳勝門店」を中心に紹介します。

dianping評価システムでは5点満点中の4.8点で味、環境、サービスそれぞれ4.8点、4.7点、4.7点となります。非常にコスパのいいお店でけっこう混み、そのせいで環境とサービスの採点が若干低くなっている思います。1人あたりの平均消費額は72元(約1200円)で餃子だけ食べるならもっと安くなります。

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相当歴史のある胡同エリアで面積は小さい一軒家の2階建てです。歴史ある場所の規制で高い建物があまりなく、場所はちょっとわかりづらいうえに駐車もなかなかできないです。地図を頼りに頑張って辿りついてくださいませ!

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↑ホールはこんな感じです。どちらかいうと餃子屋と思えない内装

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↑個室と言ってもいいのかもちょっとわからない感じですが個室です

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↑それぞれの個室には「この日に餃子食べる習慣がある」節気や旧暦の言い方になってます

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↑店内の飾り物もなかなか面白いです

dianpingユーザーのおすすめランキングはこんな感じです↓

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1位は看板の満姐さん餃子です。餡は豚肉、にら、卵、えび、キクラゲが入ってます。2位の「腊八蒜」はお酢で漬けた皮が紫色のニンニクです。旧暦12月(腊月)の8日に漬けて大晦日や新年に餃子を食べるときにちょうど食べごろになるからその作るタイミングでネーミングされました。また、もう一つの特徴はニンニクが緑色になればなるほど美味しいです。

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消耗量が多いからこの店では漬物の容器をそのまま飾り物として棚に置いてあります。無料サービスですが、店員さんに申し出が必要です。

3位の「宫保鸡丁」は鶏肉とナッツの炒めです。元は四川料理ですが、北京ではローカル改造されてそしてすこく愛されてますから、もはやある種の北京料理になってます。4位のサラダは北の方の定番の白菜サラダでさくさくしていて餃子や焼き肉を食べるときに欠かせない一品です。

5位の「鲅鱼饺子」は美味しい白身の魚の餡の餃子です。餃子界でもとにかくうまみがあって評判な一つです。また、画像にある赤い入れ物も、デリバリーサービスが流行ってから、中国の各餃子屋に愛用されたテイクアウト容器になってます。これで一つ一つの餃子がくっつかないから非常に便利です。

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6位は5種類の味付けで作った茄子です。7位の乾隆白菜は白菜の胡麻だれ和えで清の乾隆がお気に入りだった一品だそうです。8位の肉団子の角煮は北京「肉団子角煮ランキング」の7位にも選ばれてます。9位は相当変わった「臭い豆腐」で挑戦したい方はどうぞ。10位は北京B級グルメである「炸灌肠」です。

中国人でも北京に詳しくなければ、ソーセージだと思いがちの名前ですが、実際には肉が入ってないで、どちらかいうとちょっと主食っぽい一品です。たっぷりの擦りニンニクと一緒に食べるのが主流です。

ここのオーナーはすこくチャレンジ精神が旺盛な方で、バラエティ豊富なレギュラーの餡以外にも、これも餃子の餡としてあり?というほどのものがあってそちらも美味しいです。餃子が食べたくて少人数できてもいいし、大人数であまり聞いたことのない餡に挑戦してしてみてもなかなか面白いと思います。

もう少し、満姐さんの餃子の餡の種類について詳しく紹介したいと思います。

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↑メニューに英語もあるのでありがたいです。

このメニューは餡の種類のよって大きく二つに分けられます。定番の方は、ランキングでは一位の満姐さん特製以外には、にら、卵、スキーニー、ベジタリアンカニカマのベジタリアン餡、豚肉とセロリ餡、ニラと卵餡、サヤインゲン餡、豚肉とシーフード餡、豚肉とコーン餡、豚肉と白菜餡、豚肉とサヤインゲン餡、豚肉とねぎ餡、豚肉とレンコン餡、豚肉とウイキョウ餡、豚肉とスキーニー餡、羊または牛肉とニンジン餡、羊または牛肉とスキーニー餡、羊または牛肉とねぎ餡があります。他には豚肉と漬物白菜の蒸し餃子と豚肉と油菜の蒸し餃子があります。こうやって書くとすごい種類豊富。

そして特色の方はとっても面白い餡の数々です。うに餡、ザリガニ餡、酸っぱいモツ餡、臭い豆腐餡。。どれも別に餃子に包まなくても良さそうなものだが、意外と餃子にしても美味しいです。他にも、そんなに見られない組み合わせもあります。豚肉とえびと卵豆腐餡(なぜ卵豆腐を入れようと思うのと聞きたいくらい)、豚肉とピータン餡(?)、豚肉としし唐とトマト餡(?)、ウイキョウ餡(豚肉とウイキョウ餡は普通に美味しいですがウイキョウonlyだとインパクトが強すぎでしょう)、酸っぱい辛いじゃがいもの千切り炒め餡(炭水化物の塊だ)、ウイキョウと卵(どっちも中国では餃子あんによく使われる食材だがこのコンビはちょっと新鮮かも)、トマトまたはスキーニーと卵餡(普通の料理が包まれすぎるとツッコミたいですが、実はトマトを餡に入れると結構美味しいです。ただ相当水分があるからうまく作るには相当はスキルが必要そうです。なのであまり提供しない店が多い)、牛肉とニンニクの芽餡、「揚げ餃子の皮」餡(小さい頃の思い出という料理名だが、おそらく餡が足りなくなって余った皮をあげてから包んだ家庭のやり方からのネーミングだと思います。)

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ここの餃子は全部手作りなのでとにかく餡が大きいです。それぞれの餡が2両(100g)からと書いてますが、その測量は上がった餃子の重さではなく、使った小麦粉の重さからなので過剰の注文は要注意、お腹が破裂します。一般的に、2両は10個で最小注文は10個から。で、その次に1両ずつ増えますので15個、20個の感じで増えます。

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また、1両ごとに1元プラスすればどの餡も焼き餃子にすることが可能です。

水餃子という代表的な北の方の食べ物と、馴染みの北京料理という組み合わせは、南方や外国からの友人を招待するのも向いてます。ただ場所的にも雰囲気的にもビジネス用には向いてないので、友達との食事にぜひ訪ねてみてください!Enjoy餃子生活‼︎

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