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アメリカと対立してるのは中国ではなく深セン!?未来都市深センのデータを紹介

最近話題のTencentについてのコンテンツが多いので、Tencentのオフィスがある深センについての記事や動画も関連で見ることが増えてきました。

深センは先日40歳の誕生日を迎えました。もともとは小さな漁村だったのですが、今や中国一不動産価格が高く、名だたるIT企業が連なる、世界中から注目される国際的大都市へと変貌しました。日本人もたくさん住んでますね。

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この40年で深センは人口が42倍になり、GDPが1.4万倍成長したとのことです。数字の桁が大きすぎて、もはやイメージできませんね。中国の改革开放後に経済特区として大成功、2018年には香港を上回りました。

深センの特徴の一つは、移住してきた人がとっても多い点です。典型的な移民都市の深センは中国の中では外国人の割合も非常に高いです。 深セン市統計局が発表したデータによると、2019年の深セン市の居住人口は1343万8800人で、そのうち849万1000人が深セン戸籍ではない人たちです。

改革開放後に深センは経済特区となり、誘致政策の下、広東省、広州、朝山、客家、また湖南省、広西省、江西省などの近隣省や、河南省、四川省、重慶省などの中西部地域からも人が流入しました。

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早くから移住して戸籍を獲得し、お家を持った人たちは今では相当なメリットを享受していますね。

そして深センのもう一つの特徴は、とにかく若い人が多い、平均年齢が33歳!

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また、深センは中国で「最も密」な都市で、1平方キロメートルあたりの人口密度は6,727人となっています。(これは東京の約1/3 !?)

ただ、深圳の年齢構成は全体的に「ローエンド・ハイミドル」の特徴を示していて、人口増加の余地はまだまだ大きいと言われています。

さらに深センは戸籍の制限が中国の他の大都市より緩和されていたり、教育や医療に積極投資していて手厚いサポートを受けることが可能。このあたりのことは以前にも紹介しました↓

その成果が確実に出ていて、深センの世帯人口は2017年に50万人増加し過去最高を更新。さらに2018年、深センの新卒者数は前年比7%増の10.8万人でこちらは5年連続で過去最高を更新しています。

もう深センに移住したほうが良いかも笑

それと、最近こういったニュースもすごく話題になりました↓

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深センの南山区桃源町の町役所の副主任がハーバード物理学卒で生物物理の博士号を持っています。普通の幹部履歴(中国的には幹部と言えるかどうかもすごく微妙)です。

これに対して「これだけの高学歴であり、役所で働くのはもったいない、科学者になるべきだ」というコメントが多く集まりました。

もちろん違う主張を持つ人もいます。南山区はテンセントをはじめ、ハイテク企業が多数あって、2019年のGDPが6103.69億元(約94000億円)となります。区なのに、GDPが海南や寧夏などの省(県)よりも高いのです。

また、この博士が働く町ではベンチャー企業以外にも、北京大学や清華大学、ハルビン工業大学など中国のトップクラスの大学の深センキャンパスがあります。科学技術絡みの事業の大きさから、彼女こそが最適な人選だと主張する人もいます。

余談ではありますが、南山区に関するちょっと面白い話もあります。

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↑「アメリカと貿易摩擦を起こしているのは、中国ではなく、中国深セン市南山区粤海町」という投稿。

ZTEもHUAWEIもDJIもテンセントも、本社はここにあることからですね。改めて見てもそうそうたる名前が揃ってますね。チャンスがあったらぜひ行ってみることをオススメします。

(参考資料)


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