The squeaky wheel gets the grease -声を上げなければ問題は解決しない
英語にこんな諺があります。
”The squeaky wheel gets the grease”
”Hey, the squeaky wheel gets the grease!”
大学の教授がよく言っていた言葉です。
この表現はものすごくアメリカ社会を表しているように思います。
日本の片田舎の公立校出身のわたしが30歳を過ぎてからアメリカの大学に通い出したときは、ほかの高校出たてくらいの若い学生たちが物おじせずに講師にガンガン質問するのに最初は面食らって何度も自信をなくしたことがありました。負けじと、とにかく講師に顔を覚えてもらいたくてとんちんかんな質問をしてしまったこともあります。やはり授業中に良い質問をするには予習が欠かせないと失敗から学んだ出来事でした。やっぱり英語の上達には恥をかいてナンボですね。
アメリカ人は言いたいことをはっきり言うイメージがありますが、
周りの仕事のできる人たちを観察していると、誰かに何かしてもらいたいときはものすごくオブラートに包んで相手を立てながらお願いするのが上手な人が多い印象です。
例えば以前、レストランのウェイトレスの英語のアクセントが強すぎて聞き取れずに困ったことがあったのですが、一緒にいたアメリカ人の友達は
"I have a hearing problem. Could you please repeat that?"
"耳が悪いので,もう一度いってもらえますか?”
と言っていて、これは良いWhite Lie(嘘も方便)だなと思いました。
交渉力は移民大国アメリカならではの人種や文化の背景が違う人たちと共存するための必須スキル。郵便物は届かない、大家がシンクを直しにこない、レストランでオーダーしたものと違うものが来たなど、ここアメリカでは思い通りにいかないことがたくさんあります。時にはユーモア加えつつ相手に恥をかかせないように自分の要求を相手に求める交渉力は頼み事上手な彼らから学びたいところです。怒ったらこっちの負けと思いながら毎日暮らしております。
ところで以前にWhite Lieと言う言葉を取り上げたときに、コメントで「嘘も方便」みたいですねと教えてくださった方がいました。
恥ずかしながらちゃんとした意味を知らなかったのでネットで調べたところ
良い行いのためであれば手段として嘘をつくことが仏教では認められているそうです。
また一つ勉強になりました。
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