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スポーツ指導 学校任せ限界(日経新聞コラム)【スポーツ】

これは、自分が育った1990年代の学校の部活動の感覚では、恥ずかしい話きがつけなかった。

どちらかというと、クラブチームみたいなところを「何で学校でやらないの?」的に思っていた自分にとって、井の中の蛙というか、世間知らずというか、な印象となった。

その後、中学の担任の先生であり、体育の先生であり、後年部活の顧問となった先生と飲むようになり、いかに公務員が大変か、また先生という立場が大変か、理解できるようになるに従い、教育現場のスポーツの限界を感じることとなった。

スポーツを通じ、規律の大切さや努力して勝つ喜びを知り、精神的に豊かになり、人間として成長する。これがスポーツ本来の効用のはずなのに、精神論や規律が先に立っては本末転倒だ。

然るべき立場にあり(あいおいニッセイ同和損保会長)、現在もOBとして教育現場におけるスポーツに関わっておられる同氏だからこそ、重みもあり、共感できる発言だと思う。

よく、会社において、年配のマネージャー層、経営層に、「過去の成功体験にとらわれ過ぎて」という話を見聞きするが、成功体験でないにしても、自分の生まれ育った環境を肯定しきってしまったり、盲目的に正しいものとして信じてしまうのは、危険なのだと分かった、そんな事例にもなった。

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